この記事の3行まとめ
- UnityにおけるUIのローカライズ機能を解説した公式チュートリアル動画2本が公開
- Part 1では「UI Toolkit」を紹介。複数言語の設定方法や、UIアセットと「UI Builder」の連携などを解説
- Part 2では、Localizationパッケージの機能「Smart String」により文章を動的に調整する手法などを語っている
Unity Technologiesの公式YouTubeチャンネルにて、UnityにおけるUIのローカライズ手法を解説したチュートリアル動画が公開されています。
記事執筆時点では2本の動画が公開中。「UI Toolkit」の使用方法を解説した動画と、「Smart String」による翻訳手法を解説した動画が視聴できます。
Unity’s Localization package provides powerful tools to streamline the process. This tutorial showcases how to set up Localization, localize strings, assets, and data binding in UI Builder
Watch here: https://t.co/IAL4WQbl5K#unity #ui #ux #localization #interface pic.twitter.com/7gBFX9LphI
— Unity for Games (@unitygames) June 17, 2025
【Part1】Unity公式フレームワーク「UI Toolkit」のローカライズ機能を解説
『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』と題した動画では、UI作成機能やリソースなどが揃ったUnity公式フレームワーク「UI Toolkit」を紹介。
複数言語に対応するための設定方法や、UIアセットと「UI Builder」の連携などについて解説しています。
『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』
言語固有のスラングや通貨・日付の書式など言語圏ごとに異なる情報をまとめた「Locale」をデータアセットとして管理することで言語設定を効率化できます。
表示中のLocaleを示す国旗、言語ごとのフォントのデータをLocaleにまとめている(画像はYouTube動画『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』より切り出して引用)
また、言語の違いにより変化するUIの見え方をシミュレーションする手法「Pseudo Localization(疑似ローカライゼーション)」なども紹介されています。
「Pseudo Localization(疑似ローカライゼーション)」によりUI表示の乱れを事前にチェックできる(画像はYouTube動画『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』より切り出して引用)
【Part2】言語ごとのルールに従い動的に文章を調整できる「Smart String」
『How-to: Localization – part 2, smart strings』と題した動画では、UnityのLocalizationパッケージに搭載されている機能「Smart String」の概念と活用方法を解説。
「Smart String」は、ゲーム中のパラメータや言語設定に応じて動的に文字列を更新するシステムです。
『How-to: Localization – part 2, smart strings』
「Smart String」を用いることで、語順や複数形の表記など、言語の種類に応じたルールの変化に対応でき、スムーズな翻訳作業を実現できると説明しています。
「Smart String」ではパラメータに従い文章を動的に調整できる(画像はYouTube動画『How-to: Localization – part 2, smart strings』より切り出して引用)
動画で解説している内容は、同社が公開中の電子書籍『UI Toolkit for advanced Unity developers (Unity 6 edition)』においても記載されています。
同書籍はUnity 6で「UI Toolkit」を活用する手法を解説した資料で、記事執筆時点において英語版のみ公開されています。
詳細は同社公式YouTubeチャンネルの動画をご確認ください。
『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』YouTube『How-to: Localization - part 2, smart strings』YouTube