UnityでのUIローカライズを学べる公式チュートリアル動画2本が公開。「UI Toolkit」による多言語対応や、動的に文章を調整できる「Smart String」を解説

UnityでのUIローカライズを学べる公式チュートリアル動画2本が公開。「UI Toolkit」による多言語対応や、動的に文章を調整できる「Smart String」を解説

2025.06.23
ニュースUIUnityローカライズ
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • UnityにおけるUIのローカライズ機能を解説した公式チュートリアル動画2本が公開
  • Part 1では「UI Toolkit」を紹介。複数言語の設定方法や、UIアセットと「UI Builder」の連携などを解説
  • Part 2では、Localizationパッケージの機能「Smart String」により文章を動的に調整する手法などを語っている

Unity Technologiesの公式YouTubeチャンネルにて、UnityにおけるUIのローカライズ手法を解説したチュートリアル動画が公開されています。

記事執筆時点では2本の動画が公開中。「UI Toolkit」の使用方法を解説した動画と、「Smart String」による翻訳手法を解説した動画が視聴できます。

【Part1】Unity公式フレームワーク「UI Toolkit」のローカライズ機能を解説

How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』と題した動画では、UI作成機能やリソースなどが揃ったUnity公式フレームワーク「UI Toolkit」を紹介。

複数言語に対応するための設定方法や、UIアセットと「UI Builder」の連携などについて解説しています。

『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』

言語固有のスラングや通貨・日付の書式など言語圏ごとに異なる情報をまとめた「Locale」をデータアセットとして管理することで言語設定を効率化できます。

表示中のLocaleを示す国旗、言語ごとのフォントのデータをLocaleにまとめている(画像はYouTube動画『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』より切り出して引用)

また、言語の違いにより変化するUIの見え方をシミュレーションする手法「Pseudo Localization疑似ローカライゼーション)」なども紹介されています。

「Pseudo Localization(疑似ローカライゼーション)」によりUI表示の乱れを事前にチェックできる(画像はYouTube動画『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』より切り出して引用)

【Part2】言語ごとのルールに従い動的に文章を調整できる「Smart String」

How-to: Localization – part 2, smart strings』と題した動画では、UnityのLocalizationパッケージに搭載されている機能「Smart String」の概念と活用方法を解説。

「Smart String」は、ゲーム中のパラメータや言語設定に応じて動的に文字列を更新するシステムです。

『How-to: Localization – part 2, smart strings』

「Smart String」を用いることで、語順や複数形の表記など、言語の種類に応じたルールの変化に対応でき、スムーズな翻訳作業を実現できると説明しています。

「Smart String」ではパラメータに従い文章を動的に調整できる(画像はYouTube動画『How-to: Localization – part 2, smart strings』より切り出して引用)

動画で解説している内容は、同社が公開中の電子書籍『UI Toolkit for advanced Unity developers (Unity 6 edition)』においても記載されています。

同書籍はUnity 6で「UI Toolkit」を活用する手法を解説した資料で、記事執筆時点において英語版のみ公開されています。

関連記事
Unity 6における「UI Toolkit」活用方法を学べる無料電子書籍、Unity公式サイトで公開。「UI Builder」やバインディング・ローカライズなど最新機能を紹介
2025.04.24

詳細は同社公式YouTubeチャンネルの動画をご確認ください。

『How-to: Localization, string, assets and UI Builder – Part 1』YouTube『How-to: Localization - part 2, smart strings』YouTube

関連記事

Unityでゲームを“直近N秒”だけ録画できるOSS、サイバーエージェントが正式リリース。ディスク負荷軽減機能のデフォルト化や、Linuxサポートが追加
2025.10.10
Unity 6に搭載されたプロファイリングツールを一挙解説。「Unity Profiler」「Project Auditor」などを学べる公式電子書籍、日本語版が無料で公開
2025.10.08
3D地理データを最適化できるクラウドサービス「Cesium ion」で、Googleマップの2D地図タイルを利用可能に。UE・Unityにインポートも可能
2025.10.07
Unity製ゲームで任意コード実行の脆弱性が発覚。開発者向け対処法と各社の対応状況まとめ
2025.10.06
Unity 6「Render Graph」の解説資料、サイバーエージェントが公開。GPUアーキテクチャの基本からポストプロセス実装手法まで
2025.10.06
Unity 6の作業効率化TIPSを解説した公式電子書籍、日本語版が無料で公開。エディターの操作性向上や「Aseprite」活用方法、DevOpsツールの紹介など
2025.10.01

注目記事ランキング

2025.10.07 - 2025.10.14
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フレームレート(Frame Rate)
フレームレート 1秒あたり何回フレームを表示するかを示す数値。フレームレートの単位のことをFPS(frames per second)と呼ぶ。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!