この記事の3行まとめ
- アークシステムワークス、『GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るアニメ調キャラモデリングTIPS Part5』と題した動画を公開
- 同社が2018年に実施した、『GUILTY GEAR Xrd』シリーズのキャラクターモデリングに関するセミナー動画を編集したもの
- 個々の法線を手動で編集することで影のディテールを調整する手法を解説している
アークシステムワークスは2025年6月4日(水)、『GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るアニメ調キャラモデリングTIPS Part5』と題した動画を公開しました。
【動画公開📺】
アークシステムワークス開発陣による #ASWアカデミー 「GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るアニメ調キャラモデリングTIPS Part5」を公開しました。https://t.co/ZUdS6K7e23… pic.twitter.com/6TkuoBpiQF
— アークシステムワークス広報部【公式】 (@ARC_CorporatePR) June 4, 2025
【動画公開📺】
アークシステムワークス開発陣による #ASWアカデミー 「GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るアニメ調キャラモデリングTIPS Part5」を公開しました。https://t.co/ZUdS6K7e23… pic.twitter.com/6TkuoBpiQF
— アークシステムワークス広報部【公式】 (@ARC_CorporatePR) June 4, 2025
本動画は、2018年8月に実施されたダイキン工業主催のセミナー「GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るアニメ調キャラモデリングTIPSセミナー」の録画映像を編集したものです。
セミナーでは、『GUILTY GEAR Xrd』シリーズにおけるアニメ調の3Dキャラクターモデル作成事例を解説。なお同社は2018年11月に、セミナーで使用したスライド資料を公開しています。
今回の動画はシリーズ5本目として公開。前回に引き続き、3Dモデルの法線を制御することでライティング結果を調整する手法を解説しています。
『GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るアニメ調キャラモデリングTIPS Part5』
前回の動画では、法線を制御する手法として「モデリング時における頂点配置の工夫」「法線の転写」の2種類が解説されました。しかしこれらの手法では、自由な形状で影を描画する・影のディテールを調整することは困難だといいます。
そこでPart5では、さらに微細な陰影表現を可能とする手法「法線の手動編集」を紹介。3Dキャラクターモデルの顔を題材に実演を交えながら解説しています。
すべての法線を正面に向けることで粗雑で見映えの悪い影を消去。また、鼻筋や輪郭線付近に影を作り、光の角度に応じて段階的に影の形状が移り変わる様子などを表現しています。
(画像はスライド資料より引用)
なお、全身すべての法線を手動で編集するのは膨大な作業量を要するため、手動編集は重要な部位(顔など)に限定し、それ以外の部位では複数の手法を使い分けることが推奨されています。
そのほか、法線編集を行う箇所ではモデリング時にあらかじめポリゴンを分割しておく必要があることなどが語られています。
鼻の側面や目元など、法線編集を行う部位ではポリゴンを分割し、頂点を用意しておく必要がある(画像はスライド資料より引用)
法線を手動で編集するメリットとして、メッシュの形状に依存せずライティング可能なことや、トポロジーにとらわれず自由にポリゴンを分割できることなどが挙げられています。
一方、顔のボーンを回転させると法線も連動して傾くため陰影が崩れてしまうといったデメリットも語られています。
詳細は同社のYouTube動画をご確認ください。
GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るアニメ調キャラモデリングTIPS Part5|YouTube