文化庁、ゲーム・アニメなど国内クリエイターを支援する「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」令和7年度の募集を開始。応募締切は5/29(木)

文化庁、ゲーム・アニメなど国内クリエイターを支援する「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」令和7年度の募集を開始。応募締切は5/29(木)

2025.04.26
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 文化庁、令和7年度「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」の募集申込を開始
  • 「国内クリエイター創作支援プログラム」「国内クリエイター発表支援プログラム」の2種類が用意される
  • およそ40代までのクリエイターが応募可能で「創作支援」は最大500万円、「発表支援」は最大100万円の支援を受けられる

文化庁は2025年4月24日(木)、令和7年度における「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」の企画募集を開始しました。

「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」は、ゲームや漫画、アニメといったメディア芸術領域における若手クリエイターの技術向上と育成環境の整備などを目的として主催するプログラムです。

プログラムには2種あり、「国内クリエイター創作支援プログラム」は作品の制作をサポート、「国内クリエイター発表支援プログラム」は作品の発表機会の提供や支援を行います。

いずれのプログラムも応募は専用のエントリーサイトより可能。応募の際はアカウント登録が必要です。応募期間はいずれも2025年5月29日(木)18:00まで。

国内クリエイター創作支援プログラム

(画像は公式サイトより引用)

「国内クリエイター創作支援プログラム」は、5年以上の創作活動を行っている、あるいは、国内外で受賞歴などを有するおよそ40代までのクリエイターを対象としています。個人のほか、団体による応募も可能です。

企画を採択された場合、その個人および団体は創作活動に関して、制作面・ビジネス面などにおいてさまざまなサポートが実施されるほか、最大500万円の支援金が提供されます。

応募の際は、提出資料としてA4×10枚以内の企画書や、予算書、制作スケジュール、A4×10枚以内のポートフォリオの用意が必要です。

主な応募条件

  • 5年以上の活動履歴を有する、または、国内外で顕彰等の受賞歴がある
  • 日本国籍または日本の永住資格がある
  • 採択企画の実現にあたり作品制作を継続しながら、アドバイザーとの面談(3回程度)、 研修・交流プログラム、2026年2月〜3月に開催予定の成果発表イベントに参加する
  • 本プログラムの採択によって生じる事務処理および業務委託契約締結に対応する
  • 概ね40代までである

詳しい応募条件は募集要項のPDFをご確認ください。

国内クリエイター発表支援プログラム

(画像は公式サイトより引用)

「国内クリエイター発表支援プログラム」は、3年以上の創作活動を行っているおよそ40代までのクリエイターを対象としています。こちらも個人のほか、団体による応募が可能です。

企画を採択された個人および団体は、発表に向けた日英のリーフレット作成や、ウェブサイト、SNSを通じた広報活動に関するサポートを受けられます。また、それらを含めた支援金として最大100万円が提供されます。

応募の際は、提出資料としてA4×10枚以内の企画書や、予算書、発表スケジュール、A4×10枚以内のポートフォリオ、3分以内の自己PR動画が必要です。

主な応募条件

  • 3年以上の活動履歴がある
  • 日本国籍または日本の永住資格がある
  • 採択企画の実現にあたり、作品発表の準備を継続しながら、アドバイザーへのプレゼンテーション(2回程度)及び2026年2月〜3月に開催予定の成果発表イベントに参加する
  • 本プログラムの採択によって生じる事務処理および業務委託契約締結に対応する
  • 概ね40代までである

詳しい応募条件は募集要項のPDFをご確認ください。

いずれのプログラムにおいても、応募可能な企画は1名/1団体につき1つまで。また、同一の企画を同時に両方のプログラムへ応募することはできません

詳細はプレスリリース公式サイトをご確認ください。

プレスリリース「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」公式サイト

以下、プレスリリースからの引用です。


 

文化庁では令和7年度メディア芸術クリエイター育成支援事業で「国内クリエイター創作支援プログラム」と「国内クリエイター発表支援プログラム」の企画募集を開始します。
「国内クリエイター創作支援プログラム」は、5年以上の活動歴を有する、または、これまでに国内外で顕彰等の受賞歴がある概ね40代までのクリエイターが対象。「国内クリエイター発表支援プログラム」では3年以上の活動歴を有する概ね40代までのクリエイターを対象にしています。
両プログラムにはメディア芸術分野において作品に応じた適切な評価・アドバイスができる識者をアドバイザーとして設置します。企画内容に応じたアドバイスを通して、採択されたクリエイターを次のステップへと育成・支援します。
また、両プログラムの成果発表イベントは2026 年2 〜3月に開催予定です。

応募の詳細はウェブサイトを御覧ください。
https://creators.j-mediaarts.bunka.go.jp/2025-entry

主催:文化庁
事務局:CG-ARTS

1. 文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業とは

文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業は、若手クリエイターの創作活動を支援することにより、次世代のメディア芸術分野を担うクリエイターの水準向上を図るとともに育成環境を整備します。また、メディア芸術分野における国内外のクリエイター同士の交流を推進し、交流機会を通じた国内クリエイターの育成を促し、その成果を国内外に広く発信することで、我が国メディア芸術水準の向上と発展に資することを目的としています。

[昨年度(令和6年度)の様子]
アドバイザーとの面談やプレゼンテーションを経て、創作活動の成果やワークインプログレスの紹介をする成果発表イベント「ENCOUNTERS」を、2月に東京・京橋のTODA HALL & CONFERENCE TOKYOにて開催しました。

2. 募集プログラム

募集プログラムは「創作支援プログラム」と「発表支援プログラム」の2つです。
文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業ウェブサイト (https://creators.j-mediaarts.bunka.go.jp/2025-entry)より御応募ください。
エントリーサイトに必要情報を入力し、審査用資料のデータをアップロードすれば完了です。
応募企画は選考を経て、2025 年 8 月に採択企画を発表する予定です。
※詳細は、文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業ウェブサイトおよび募集要項で御確認ください。

3. 創作支援/発表支援プログラムの流れ (予定)

創作支援プログラムと発表支援プログラムは同時に募集が始まり、採択後は各々のプログラムで支援を行います。専門家からのアドバイスや他のクリエイターとの交流機会の提供、広報協力などを実施します。

3. メディア芸術クリエイター育成支援事業 募集概要

①国内クリエイター創作支援プログラム

■対象
5年以上の活動歴を有する、または、これまでに国内外で顕彰等の受賞歴があるクリエイター・アーティスト等を代表とした個人、および団体(制作チームやプロジェクト)

■募集内容
メディア芸術分野(メディアアート、ゲーム、アニメーション、マンガ等)の新しい作品創作の企画

■支援上限額
500万円(税込)

■選考スケジュール
募集期間 2025年4月24日(木)〜5月29日(木)18:00
1次選考(書類) 2025年6月初旬〜7月中旬
2次選考(面談) 2025年7月下旬
選考結果発表 2025年8月下旬(公式ウェブサイト内で発表)

■採択後のスケジュール(予定)
初回面談 2025年9月
中間面談 2025年11月
最終面談 2026年1月
成果発表イベント 2026年2月〜3月

■支援内容
選出された企画には下記の支援を行います。詳細については企画内容に基づき、個別に協議の上で決定します。

・レベルアップサポート
企画内容に基づき、第一線で活躍するアーティスト、クリエイター、アニメーション作家、キュレーター、プロデューサー等で構成されたアドバイザーによる企画内容に応じたアドバイスをはじめ、様々な専門家との交流機会を提供します。

・発信サポート
取り組んだ企画が今後の発表に繋がるように発信サポートを行います。本事業のウェブサイトだけでなくリリースの発信や、成果発表イベント時には企画を紹介するリーフレット(日英)を作成予定です。

・クリエイターとの交流
他のクリエイターとの交流の機会を提供します。

・制作サポート
企画内容に応じた創作支援。支援費用(資料調査費・材料費等)は500万円を上限とします。支援額は提出された企画内容に沿って決定します。(決定された支援額を超えた超過分は自己負担とします)。

■アドバイザー
・石橋 素(エンジニア/アーティスト/ライゾマティクス)
・織田 笑里(チョコとマシュマロ合同会社代表/404 Not Foundジェネラルマネージャー)
・さやわか(批評家/マンガ原作者)
・高嶺 格(美術作家/多摩美術大学彫刻学科教授)
・原 久子(大阪電気通信大学総合情報学部教授)
・モンノ カヅエ(映像作家/XR クリエイター/TOCHKA)
・米光 一成(ゲーム作家)
ほか

②国内クリエイター発表支援プログラム

■対象
3年以上の活動歴を有するクリエイター・アーティスト等を代表とした個人、および団体(制作チームやプロジェクト)

■募集内容
メディア芸術分野(メディアアート、ゲーム、アニメーション、マンガ等) の作品発表の企画。なお、発表場所は国内外を問いません。

■支援上限額
100万円(税込)

■選考スケジュール
募集期間 2025年4月24日(木)〜5月29日(木)18:00
書類選考 2025年6月上旬〜8月中旬
選考結果発表 2025年8月下旬(公式ウェブサイト内で発表)

■採択後のスケジュール(予定)
進捗発表会 2025年9月
成果報告会 2026年2月
成果発表イベント  2026年2月〜3月

■支援内容
選出された企画には下記の支援を行います。詳細については企画内容に基づき、個別に協議の上で決定します。

・レベルアップサポート
企画内容に基づき、第一線で活躍するアーティスト、キュレーター、プロデューサー、展覧会エンジニア等で構成されたアドバイザーによる作品発表形態に応じたアドバイスの機会を提供します。

・広報協力
発表企画について、本事業のウェブサイトやSNS等で広報連携を実施します。成果発表イベント時には企画を紹介するリーフレット(日英)を作成予定です。

・クリエイターとの交流
他のクリエイターとの交流の機会を提供します。

・発表サポート
企画内容に応じた発表支援。支援費用(会場・機材レンタル費・運搬費・翻訳費・広報費・印刷費等)は100万円を上限とします。支援額は提出された企画内容に沿って決定します。(決定された支援額を超えた超過分は自己負担とします)。

■アドバイザー
・岡部 美紀(独立行政法人国立美術館国立アートリサーチセンター 国際発信・連携グループリーダー)
・金築 浩史(展覧会エンジニア)
・沓名 健一(アニメーター/アニメーション監督/アニメーション研究家)
ほか

関連記事

『鉄拳8』で筋肉のリアルな柔らかさを追求したリギング手法を解説。「CEDEC2024」講演動画とスライド資料、リグ・CG専門スタジオの「BACKBONE」が公開
2025.04.25
「Unity 6.1」正式リリース、そしてUnity 6.3 LTSは2025年後半と予告。レンダリング最適化やワークフロー合理化が進むUnity最新バージョンの特徴とは
2025.04.25
郊外の住宅街を作れる40種類の3Dモデルが無料。アセットパック『City Kit (Suburban)』リメイク版、Webサイト「Kenney」で公開
2025.04.25
インディーゲーム開発者向け支援プログラム「iGi」第5期がスタート。選出された5チームやiGi特別賞、産学官連携のコラボ企画が発表
2025.04.25
アウトライン描画専用の「第二の法線」とは?『GUILTY GEAR』シリーズの「背面法」活用事例を解説する動画、アークシステムワークスが公開
2025.04.24
『ゴジラ-1.0』のVFX制作を支えたHoudini。白組のエフェクトアーティスト 三宅 真司氏による解説動画、SideFXが公開
2025.04.24

注目記事ランキング

2025.04.19 - 2025.04.26
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ワイヤーフレーム(Wire Frame)
ワイヤーフレーム
  1. 3Dモデルのエッジ情報のみを表示するレンダリング手法。ゲーム開発においては、3Dモデルやシーンのポリゴン構造を確認することに用いることが多い。
  2. UIやWebページなどのレイアウトを決めるための設計図。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!