NVIDIA、物理エンジン「PhysX」および流体シミュレーションライブラリ「Flow」をアップデート。GPUを含むすべてのコードがオープンソース化

NVIDIA、物理エンジン「PhysX」および流体シミュレーションライブラリ「Flow」をアップデート。GPUを含むすべてのコードがオープンソース化

2025.04.08
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • NVIDIA、「PhysX SDK」をバージョン5.6.0に、「Flow SDK」をバージョン2.2.0にアップデート
  • いずれもこのたびのアップデートで、GPUを含むすべてのコードがオープンソース化された
  • BSD-3 ClauseライセンスのもとGitHubで公開されている

NVIDIAは、同社が開発する物理シミュレーション用エンジンPhysX」のSDK「PhysX SDK」をバージョン5.6.0に、流体シミュレーション用ライブラリFlow SDK」をバージョン2.2.0にアップデートしました。

いずれもGPUを含むすべてのコードオープンソースとして公開中。同社のGitHubにて提供されています。

(画像はGitHubより引用)

「PhysX」は、GPUで並列計算を実行できる同社提供の開発環境CUDA(Compute Unified Device Architecture)」を活用した物理シミュレーション用エンジン。Unityにおいては標準の物理エンジンとして搭載されています。

従来PhysXの一部ソースコードはBSD-3 Clauseライセンスのもとオープンソースとして公開されていましたが、GPUのソースコードは非公開でした。

このたび「PhysX SDK 5.6.0」のリリースに伴い、剛体やコリジョンなどに関するさまざまな修正が施されたほか、すべてのGPUソースコードがBSD-3 Clauseライセンスで公開されました

「PhysX SDK 5.6.0」はLinuxおよびWindows 10以降(64bit版)に対応しています。

「PhysX」で剛体のシミュレーションを行う様子(動画は「PhysX SDK」開発者向けページより引用)

また、「PhysX SDK」の一部として含まれている流体シミュレーション用ライブラリFlow 2.2.0」についても、GPUを含むすべてのソースコードが公開こちらもBSD-3 Clauseライセンスのもと提供されています。

水や炎、煙などを表現できる流体シミュレーション用ライブラリ「Flow」の機能紹介映像(動画は「PhysX SDK」開発者向けページより引用)

詳細は同社のGitHubリポジトリをご確認ください。

PhysX and Flow GPU Source Code Now Available! | GitHub DiscussionsFlow 2.2.0, and PhysX SDK 5.6.0 | GitHub

関連記事

宮本茂氏の仕事からたどる研究書『ゲームクリエイター 宮本茂 世界を変えたゲームづくりの思想とアイデア』 DU BOOKSから7/8に発売
2025.05.30
「BitSummit the 13th」を盛り上げる「オフィシャルPRサポーターズ」が発表。人気インディーゲーム開発者を招いたトーク番組なども配信される
2025.05.30
壁越しに聞こえる音をどう計算する?Wwiseを用いた「サウンドの遮蔽」実装アイデアを紹介する記事、トイロジックがブログで公開
2025.05.29
Steamの「開発者・パブリッシャーホームページ」をストアページ設定画面からリンクできるように。SNSリンク掲載の仕様などもアップデート
2025.05.29
オンラインTRPGサポートツール「Multiverse Designer」、早期アクセス版が6月末までに配信予定。舞台を手軽に制作し、マルチプレイを楽しめる
2025.05.29
「Unite Seoul 2025」講演動画、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが順次公開中。Unity 6におけるShaderVariantの活用方法を解説した講演など
2025.05.29

注目記事ランキング

2025.05.25 - 2025.06.01
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
ヘッドマウントディスプレイ Head Mounted Displayの略称。頭部に装着するディスプレイ装置の総称で、ゴーグルやメガネを模した形状が多い。Meta QuestやHTC Vive、PlayStaion VRなどの没入型と、HoloLensやMagic Leapなどのシースルー型に大別される。左右の目に対してわずかに異なる映像を描画することで、視差効果を利用した立体的な表現を可能にする。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!