この記事の3行まとめ
- 他エンジンからUEに移行を考えている人に向けて、UE機能の概要や学習リソースを紹介する公式チュートリアル記事8本が公開
- 同社がGDC 2025で実施した講演の内容をチュートリアル記事化したもの
- 「プロシージャル コンテンツ生成フレームワーク」や「StateTree」といった機能を取り上げている
Epic Gamesは2025年3月21日(現地時間)、「2025 Crash Course for New Unreal Engine Developers」と題したラーニングパスを、Epic Developer Communityにて公開しました。
同ラーニングパスは、開発環境をアンリアルエンジン(以下、UE)に移行しようと考えている人などを対象とする、UEの各種機能や学習リソースなどを紹介したチュートリアル記事8本で構成されています。
(画像はUnreal Eigineラーニングライブラリーより引用)
同ラーニングパスは、ゲーム開発者向けカンファレンス「Game Developers Conference 2025(GDC 2025)」にて同社が実施した講演内容をチュートリアル記事化したもの。
UE以外のゲームエンジンからUEへの移行を検討している開発者などを対象に、UEの中核となるコンセプトや押さえておきたい知識などを紹介した講演で、登壇者は同社のシニアテクニカルアーティストであるMatt Oztalay氏。
公開されたチュートリアル記事では、リグやアニメーションの作成手順や、UE標準搭載の入力システム「Enhanced Input」の活用方法、フィールドに生える草木などを動的に自動生成できるプラグイン「プロシージャル コンテンツ生成フレームワーク(PCG)」の使い方などを紹介しています。
(画像はチュートリアルより引用)
そのほか、プレイヤーの移動速度に応じてテンポなどが変化するBGMを「MetaSound」で作成する方法や、状態遷移を管理するシステム「StateTree」でNPCの動作を制御する方法などを取り上げています。
また、Androidデバイスで開発を行うためのセットアップ手順などを紹介したチュートリアルも用意されています。
StateTreeを編集する様子(画像はチュートリアル より引用)
公開されているチュートリアル記事は以下の通り。
1.〈Crash Course: Making an Animation In-Engine with an In-Engine Rig〉
「Modular Control Rig」を使用したリグの作成方法や、それをアニメーション化する方法について
2.〈Crash Course: Playing an Animation on a Character with Blueprint and EnhancedInput〉
「Enhanced Input」を用いたキャラクターの制御などについて
3.〈Crash Course: Quickly Populating a Landscape with Procedural Content Generation Framework〉
「PCG」を用いてオブジェクトをプロシージャルに配置する方法について
4.〈Crash Course: Making a Destructible Crate with Chaos and Niagara〉
木箱のメッシュを破壊可能オブジェクトに設定する方法と、木箱の破壊時に発生するエフェクトをNiagaraで作成する方法について
5.〈Crash Course: Building a Simple and Reactive Procedural Music System with MetaSounds〉
プレイヤーの移動速度に応じて、メロディの聞こえ方やテンポなどが変化するBGMを「MetaSound」で作成する方法について
6.〈Crash Course: StateTree Hide and Seek〉
NPCがプレイヤーから隠れたり手を振ったりする挙動をStateTreeで制御する方法について
7.〈Crash Course: Keeping Track of Player Score with UMG〉
プレイヤーのスコアを表示するウィジェットをUMGで作成する方法について
8.〈Crash Course: Setting Up for Mobile Development〉
AndroidデバイスでUEによる開発を行うためのセットアップ手順などについて
チュートリアルの詳細はラーニングパスをご確認ください。
「2025 Crash Course for New Unreal Engine Developers」Epic Developer Community