この記事の3行まとめ
- 『流体エンジンアーキテクチャ』、2025年3月下旬にボーンデジタルより発売
- 流体のアルゴリズムを開発者の観点から説明し、実際に動作する流体エンジンの作り方を紹介
- 理論だけでなくコードを中心としたアプローチを紹介し、最適化などの実用的な問題も取り上げる
ボーンデジタルは 、流体のアルゴリズムとエンジンの作り方について解説した書籍『流体エンジンアーキテクチャ』を、2025年3月下旬に発売します。総ページ数は272ページ、価格は8,800円(税込)。
記事執筆時点ではAmazon.co.jpに予約購入を受付中です。同サイトでの発売日は2025年3月31日(月)となっています。
(画像はAmazon.co.jpより引用)
本書の著者であるDoyub Kim氏はNVIDIAのPrincipal Software Engineerで、博士課程およびポストドクター時代にCGの研究者として、数値流体力学、リアルタイム データ視覚化など、物理ベースのコンピューター アニメーションとレンダリングに取り組んでいます。
本書では、流体のアルゴリズムを開発者の観点から説明。そして、理論のみにとどまらず、実際に動作する流体エンジンの作り方も紹介しています。コードを中心としたアプローチで、流体の動力学を学べます。
粒子ベースのシミュレーション、格子ベースのシミュレーション、そしてそれらの組み合わせたシミュレーションが解説され、線形システムとレベルセット ソルバを含む中核的な数値ツールを扱います。
また、データ構造の設計と最適化のような実用的な問題についても議論しています。
目次は以下の通りです。
1章 基礎
1.1 初めての流体シミュレーター
1.2 本書の読み方
1.3 数学
1.4 ジオメトリ
1.5 アニメーション
1.6 物理ベースのアニメーション
1.7 流体アニメーション
2章 粒子ベースのシミュレーション
2.1 スーラのように世界を見る
2.2 データ構造
2.3 平滑化粒子
2.4 大きな時間ステップの非圧縮性SPH
2.5 衝突処理
3章 格子ベースのシミュレーション
3.1 世界をピクセルにする
3.2 データ構造
3.3 微分演算子
3.4 流体シミュレーション
3.5 煙のシミュレーション
3.6 表面のある流体
3.7 議論と参考文献
4章 ハイブリッドソルバ
4.1 なぜハイブリッドか
4.2 セル内粒子法
4.3 FLIP法
4.4 その他の手法
4.5 議論と参考文献
『流体エンジンアーキテクチャ』の詳細はボーンデジタルの書籍ページをご確認ください。
『流体エンジンアーキテクチャ』ボーンデジタル書籍ページ