【資金から開発サポートまで】ゲーム開発者が利用できる基金・助成金・支援制度一覧

2025.02.14
注目記事お役立ち情報注目・定番の〇〇ゲーム制作定番の○○
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

ゲーム関連の基金・助成金・支援制度をまとめました。国内・海外問わず、日本の開発者が利用できる可能性がある制度を取り上げています。

一口に「支援」といっても、その内容は開発にかかる金銭的な支援をはじめ、作品のブラッシュアップ、プロモーション施策までさまざま。支援してほしい内容を明確にした上で、プロジェクトに適した制度探しにお役立てください。

目次

本記事は2025年2月13日時点における、直近の活動を基に掲載しています。本年度以降の実施や参加条件の細則についてはそれぞれの公式サイトなどでご確認ください。

各項目の説明

支援内容:支援のジャンルのみ記載

対象者:年齢や居住区、スタジオ規模などチームの構成に関する情報のみ記載

※本記事で原則取り上げていない項目:支援の金額、経費補助の対象、提供されるプログラムの詳細、支援対象となるゲームの内容、積極的な支援対象となるプロジェクト、ミーティングや展示会への参加頻度の要件、募集時期や必要書類 など

政府 / 公的機関 / NPO / 業界団体などによるゲーム開発支援

ゲームクリエイター助成制度

(画像は公式サイトより引用)

運営団体:公益財団法人日本ゲーム文化振興財団

支援内容:支援金

対象者:以下の条件をすべて満たす者

  • コンピュータゲームの創作活動を行う者
  • グループの代表者の年齢が35歳以下
  • 国内における活動である

(他、活動状況や成果について適正に報告できるなどの要件あり)

公益財団法人日本ゲーム文化振興財団「助成事業」

JLOX+

運営団体:特定非営利活動法人映像産業振興機構(経済産業省の『我が国の文化芸術コンテンツ・スポーツ産業の海外展開促進事業費補助金(コンテンツ産業の海外展開等支援)』を利用)

以下、ゲーム開発にかかわる支援のみ紹介。

海外向けのローカライゼーション&プロモーション支援

支援内容:支援金

対象者:以下のいずれかの条件を満たす者(コンソーシアム・製作委員会・実行委員会等からの応募は不可)

  • 日本法人または団体
  • 地方公共団体
  • 条件を満たした海外現地法人

(他、コンテンツが主体となって海外展開を行う事業であること、などの要件あり)

国内映像企画開発を行う事業(プリプロダクション支援)

支援内容:

  • 支援金
  • 本格的開発のための、企画書・シナリオ・Verticalslice 版開発支援
  • コンテンツIP活用を容易とするための権利処理支援

対象者:本業務に必要な組織人員・資金・管理能力などを有している日本法人(コンソーシアム・製作委員会・実行委員会等からの応募は不可)

(他、海外展開を念頭においた体制の計画であること、展開国の基準で成人向けとならないこと、などの要件あり)

JLOX+

創風

運営団体:経済産業省(ゲームプログラムの運営者:indie Game incubator)

以下、ゲームプログラムの支援のみ紹介。

支援内容:

  • 制作費等の補助
  • メンターによる技術⾯・ストーリー⾯のサポート
  • 作品を発表する場の提供

対象者:以下の条件をすべて満たす者(チームの場合は全員)

  • ⽇本の永住資格を有する「個⼈」または「チーム(個⼈2⼈以上で構成/ ⼈数制限なし)」
  • 中学校を卒業しており、かつ、35歳未満

(他、週1~3時間程度のトレーニングに参加できる、チームメンバーにプログラマーまたはゲーム開発ツールを使う制作作業者が含まれる、無料ゲーム・アイテム課金制ゲームでない、海外やビジネスとしての展開に意欲がある、他の公的機関から助成金制度を受けていない、慈善事業への寄付が主目的でない、などの要件あり)

関連記事
経済産業省が若手のゲーム・映像クリエイターを支援する「創風」の申請に必要な書類は?「ゲーム部門」説明会レポート
2024.04.22
創風

Top Game Creators Academy

(画像は公式サイトより引用)

運営団体:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(文化庁の補助金で独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金」が取り組む「クリエイター等育成プログラム」の一環

支援内容:

  • 現役クリエイターの伴走支援を受けたゲームの制作
  • ゲームイベントへの出展による世界を目指した活動

対象者:以下の条件をすべて満たす者

  • 30歳以下の個人またはチーム(チームの場合はメンバー全員)
  • ゲーム制作による収入の合計が500万円以上になる者が含まれない
  • 日本国籍または日本の永住資格があり、期間中は日本に在住している

(他、ゲームイベント出展に向けた未公開の作品を所有もしくは制作可能(過去の受賞作のアップデートも可)である、などの条件あり)

関連記事
“若手”ゲームクリエイターを育てる「トップゲームクリエイターズ・アカデミー(TGCA)」、ゲーム業界団体「CESA」と文化庁が始動。立ち上げ経緯や育成内容を担当者にインタビュー
2024.12.11
Top Game Creators Academy

1Up Ventures

(画像は公式サイトより引用)

運営団体:1Up Ventures(構成メンバー:Ed Fries氏、Kelly Wallick氏、Chris Wheaton氏、Emily Greer氏)

支援内容:開発初期段階における資金の投資、アドバイス

対象者:ゲームコンテンツに重点を置いたスタジオ(ゲームプラットフォームやテクノロジーに関するスタジオは対象外)

1Up Ventures

企業などによるゲーム開発支援

Indie Games Accelerator

(画像は2024年度のIndie Games Accelerator公式サイトより引用

運営団体:Google

支援内容:

  • アクセラレータープログラムの実施
  • Google およびゲーム業界のエキスパートによる個別指導
  • プログラム終了後のGoogle の各種イベントやプログラムへの参加

対象者:以下の条件をすべて満たす者

  • 支援対象国であること
  • Google Playに登録している開発者
  • 18歳以上
  • レビュー対象となるゲームの開発者であること
  • 法人の場合はフルタイム従業員が 50人未満で、株式公開企業でない

(他、既存のゲームまたはリリース予定のゲームをレビューに出せる、Googleおよびその関係企業の社員や、その家族でない、などの条件あり)

Indie Games Accelerator(2024年実施時のサイト)

iGi indie Game incubator

運営団体:マーベラス(プログラム運営協力:ヘッドハイ、ルーディムス

支援内容:

  • 開発面・ビジネス面の専門家によるトレーニング
  • 作品のブラッシュアップのためのサポート
  • 露出・成長機会の提供
  • 支援金

対象者:以下の条件をすべて満たす者

  • コアとなるメンバーが18歳以上で、日本在住の日本語話者

(他、週4時間程度のトレーニングに半年間参加できる、PCでの有償販売を予定している、UEFN・Roblox・VRChat内のゲームでない、デモまたはバーティカルスライスが動作する、などの要件あり)

関連記事
インディーゲーム開発者を技術面・ビジネス面で無償支援する「iGi indie Game incubator」、第5期生を募集中。申し込みは2/17(月)まで
2024.12.23
iGi indie Game incubator

Xsolla Funding

(画像は公式サイトより引用)

運営団体:Xsolla

Xsolla Funding Club

支援内容:

  • 投資家やパブリッシャーとつながりが持てるプラットフォームの提供
  • GDC、gamescom、G-STAR などのイベントや、Xsolla Rapid Rounds(​Xsolla​のピッチイベント)でのオフライン露出

対象者:会社の規模、開発段階、収益モデルの要件はなし(すべての開発者が利用できる)

Xsolla Accelerator

支援内容:

  • ゲーム​会社​の​運営​や​法人​の​設立、開発​に​​一括投資
  • 業界​の​専門​知識​と​メンター​シップ​イベント​を​活用​し​た、ビジネス​スキル​を​養う​ため​の​プログラム提供
  • 定期​的​な​マン​ツー​マン​会議​と​フィードバックによるアドバイス
  • Xsollaのピッチイベント参加

対象者:プレイ​可能​な​ビルド​が​存在​する​ゲームがあり、1​年​~​2​年​以内​に​リリース​可能​である者

(他、PCまたはコンソールゲームを優遇するなどの条件あり)

TRAILER INVESTMENT PROGRAM

支援内容:

対象者:以下の条件をすべて満たす者

  • 開発​初期​段階​(リリース​6​ヶ月​前​)​の​ゲーム​がある
  • マーケティング​計画​及び​クリエイティブ​アセット​がある
Xsolla Funding

Epic MegaGrants

(画像は公式サイトより引用)

運営団体:Epic Games

支援内容:支援金

対象者:以下の条件をすべて満たす者

(他、アンリアルエンジン(UEFNを含む)を使用するか、アンリアルエンジンに移行を検討しているプロジェクト、オープンソースの 3D コンテンツ制作を強化するプロジェクトであること、動作するプロトタイプがある、などの要件あり。アンリアルエンジンを使用していれば、ゲーム以外にもツールの開発・映像作品・建築や自動車・教育・研究など幅広い分野が支援対象)

関連記事
Epic Gamesの資金援助プログラム「Epic MegaGrants」、2025年1期目の募集がスタート。募集期間は年2回に変更
2025.02.13
Epic MegaGrants

Outersloth

(画像は公式サイトより引用)

運営団体:Outersloth(主な運営メンバー:Innersloth のCEO Forest Willard 氏、 Victoria Tran

支援内容:

  • 資金調達
  • チームからのアドバイス(マーケティングやローカライズ関連を除く)
  • 協業者の紹介

対象者:インディーディベロッパー

(他、規定の内容を含むピッチデッキを用意すること、開発するゲームがPC・コンソール・モバイルをプラットフォームとした未発表のもので、ブロックチェーン・Web3・AIによる生成でない、などの要件あり)

関連記事
『Among Us』開発チーム、インディー開発者向けファンド「Outersloth」を開始。50,000~200万ドルを支援
2024.06.10
Outersloth

Coreblazer

(画像は公式サイトより引用)

運営団体:Hypergryph(スマートフォンアプリ『アークナイツ』開発会社)

支援内容:

  • 資金支援
  • Dynaboxによる開発資金・オフィス(上海)・研修イベント・財務コンサルティングなどのインキュベーションサービスの提供
  • サウンド・アートなどのアウトソーシング、PRマーケティングなどのリソースシェア
  • ゲームジャムや交流会などの開発者イベントを定期的に開催

対象者:以下のいずれかを満たす者

  • 企画・作品がある
  • 開発の資金提供を必要としている
Coreblazer

Unity for Humanity

(画像は公式サイトより引用)

運営団体:Unity Technologies

支援内容:

  • Unity Charitable Fundへの助成金の推薦
  • Unityプロフェッショナルサービスチームによる8時間の技術サポート(1年以内に利用可能)
  • マーケティングおよび指導サポート

対象者:以下の条件をすべて満たす者

  • 慈善的な非営利団体に所属する(個人での応募は不可)
  • 米国による制裁が導入されている国や個人でない

(他、Unity、アンリアルエンジンなどのRT3Dプラットフォームを使用して制作されたプロジェクトであること、国連の持続可能な開発目標のいずれかを支援すること、プロジェクトのプロトタイプまたはデモがあること、などの要件あり)

Unity for Humanity

関連記事

商用利用OKなフリーフォント20選:ドットスタイル・ピクセルスタイル編
2025.02.14
プロの技術と工夫が学べる!ゲーム開発会社が運営する技術ブログまとめ30選
2025.01.06
ゲーム開発者必見のカンファレンス10選【GDC・CEDEC・Unreal Fest・U/Dayなど】
2024.07.11
国内ゲームデベロッパー 一覧
2024.07.04
RPG制作を支援する7種の主要ソフトを厳選して紹介【アクションパズル・シミュレーションなどの制作にも】
2024.06.18
【Adobe・Maya・ZBrushなど】学生向け無料・割引プランがあるDCCツールまとめ
2024.05.12

注目記事ランキング

2025.02.14 - 2025.02.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!