この記事の3行まとめ
YoYo Gamesは、2Dゲーム向けエンジン「GameMaker」のバージョン「2024.6」をリリースしたことを発表しました。
📢 GameMaker 2024.6 is here!
This release brings text functionality to rooms, raycasting to physics, depth buffer access for surfaces, and more.🔗 https://t.co/bTPeOwE8ri pic.twitter.com/Vpa2gL2ynL
— GameMaker (@GameMakerEngine) July 2, 2024
GameMakerは2D向けのゲームエンジンです。『Undertale』や『Hotline Miami』などの開発に使用されています。
2023年11月に行われたGameMakerの料金改定により、非営利目的の場合はコンソールを除くすべてのプラットフォームで無料で利用可能なほか、商用ライセンスは1回の買い切り形式で永久利用が可能です。
主なアップデート項目は以下の通りです。
アップデート内容をピックアップしてご紹介します。
TEXT IN ROOMS
Room Editor上でテキストを配置し、フォントの変更や文字間隔の調整、拡大縮小などの操作をランタイムで実行できるようになりました。
Asset Layerを作成し、Room上にフォントをドラッグ&ドロップするか、ツールボックスの該当ボタンを選択することでテキストを配置できます。
PHYSICS RAYCASTING
GameMakerの物理エンジンでレイキャストが使用可能になりました。
レイキャストの結果として、「hitPointX/Y」(レイがオブジェクトに衝突した座標)、「normalX/Y」(衝突地点の法線ベクトル)、「fraction」(レイとオブジェクトの衝突地点の距離)などを含む構造体が返されます。
本機能は、Room Editorのプロパティから「Room Physics」内にある項目「Enable Physics」を有効化して使用します。
DEPTH & STENCIL BUFFER ACCESS
サーフェスに対して作成された深度バッファやステンシルバッファを参照できる新しい関数が実装されました。
ディファードレンダリングにおいて、これらバッファを使ったシェーダーを利用し、アンビエントオクルージョンやスクリーンスペースリフレクションなどを実現できます。
その他、Room Editorのインスタンスリストが新規パネルへ変更された点や、カメラに映らないスプライトやタイルマップのカリングを無効にする機能、新しい関数「struct_exists_from_hash」や「struct_remove_from_hash」の追加、IDEのバグ修正や機能追加といったアップデートが施されています。
詳細はGameMakerニュースやリリースノートをご確認ください。
「VERSION 2024.6: TEXT IN ROOMS, PHYSICS RAYCAST, DEPTH AND STENCIL BUFFERS」GameMakerニュースリリースノート