この記事の3行まとめ
Autodeskは、2024年3月にリリースされたDCCツール「3ds Max 2025」の機能を紹介する複数の動画をYouTubeで公開しました。
各動画の概要などは、自社サイト「AREA JAPAN」からまとめて確認できます。
OCIOカラー管理
「3ds Max 2025」では、カラー管理モードからOpenColorIO(OCIO)が選択できるようになりました。
また、データチャネルモディファイヤにカラースペース変換オペレータが追加され、頂点カラーなどの色を任意のカラースペースに変換可能です。テクスチャベイク時に出力ファイルのカラースペースも選択可能になりました。その他にも、いくつかのカラー管理機能がアップデートしています。
グローバル検索機能
3ds Maxのさまざまな機能を検索して実行できる「グローバル検索」では、最後に使用したコマンドの履歴が5つまで表示されるようになりました。
また、検索結果した機能のカテゴリやショートカットキーも表示されるようになったほか、グローバル検索ウィンドウの表示設定が変更可能となっています。
Retopology Toolの更新
Retopology Tools for 3ds Maxがバージョン1.5に更新され、基本アルゴリズムとなるAutodesk ReFormのパフォーマンス・安定性が向上しました。これにより、処理速度が最大8%短縮されるとのこと。
スタンドアロンプロセスとしては、リフォーム前の前処理ステップのみを実行し、素早く三角形化する「前処理」や、OpenVDBの機能を利用して選択箇所の再メッシュを行う「OpenVDB」が追加されています。
メニューエディタ
3ds Max 2025にはメニューエディタ機能が追加され、3ds Maxのメニューとクアッドメニューを簡単にカスタマイズできるようになりました。
本機能では、任意のアクションをメニューやクアッドメニューにドラッグ&ドロップで追加・削除したり、名前を変更したりといったカスタマイズが可能。また、サブメニューの追加や並べ替えもできます。
USD for 3ds Maxの更新
USDを3ds Maxで利用するためのプラグイン「USD for 3ds Max」にアップデートが行われ、バージョンが0.7になりました。
この更新により、カメラのUSDアニメーションと、ライトのアトリビュートを3ds Maxで読み込めるようになりました。USDのBlend Shapeは、シェイプを目的の形状に直接変形できるモーファーとして3ds Maxに読み込むことも可能になっています。
その他、USDエクスポータでUSDファイルを書き出す際、マルチ/サブオブジェクトマテリアルの使用に対応するなどの更新も行われています。
「USD for 3ds Max」の新機能や修正の詳細は、3ds Maxヘルプの同名の項目から、リリースノートにて確認できます。なお、「USD for 3ds Max」は3ds Maxとは別に、Autodesk Accountよりインストールする必要があります。
その他の改善点
その他、連番のファイルを素早く保存できる「増分を保存」の機能の追加や、OpenSubdivモディファイヤの処理速度高速化、メッシュクリーナーモディファイヤのクリーンナップ要素追加など、複数のアップデートが行われています。
その他、直近の修正内容や、Autodesk Accountのインストールメニュー変更に関する解説も行われています。
詳細は、こちらをご確認ください。
3ds Max 2025 機能紹介ムービー