そもそも「マーダーミステリー」ってどういうゲーム?
マーダーミステリー(以降、マダミスと表記)は、ロールプレイと推理をともなうコミュニケーションゲーム。
シナリオやゲーム性はさまざまなパターンがあるため、典型的なものをご紹介します。
プレイヤーは殺人事件が発生した物語の登場人物になりきり、事件の解決に向けて動きます。自分の演じる役は「ハンドアウト」と呼ばれる配布物に記載されており、プレイヤーはその人物設定に基づいて行動。ただし、この時プレイヤーの一部は犯人であることを指示されます。
ゲームの最後には投票で参加者のうち誰が犯人であったかを決めるフェーズがあります。犯人でないプレイヤーは、それまでの参加者との会話や追加ヒントから推理を行い犯人を捜します。一方、犯人役のプレイヤーは自分が犯人であると悟らせないように行動し投票を乗り切ることが目的となります。
シナリオによっては、成功すればポイントを貰える「ミッション」が与えられることがあります。犯人を捜す/犯人だと分からないようにする、という主目的を果たしながらこれらのミッションにどう向き合うかの判断が最終的な結果(ポイントによる勝敗、物語の結末など)を左右することもあります。
こうしたゲーム性からマダミスは「1つの作品は1回しか遊べない」のが原則であり、ネタバレとなるような感想をSNSなどオープンな場で公開することは厳重に禁止されています。それでいて同じシナリオでも集まったプレイヤーによって全く異なる体験になるため、参加者同士の感想戦がたいへん盛り上がることが多いです。
マダミスの販売形態
店舗にプレイヤーが集まってプレイする「店舗公演型」、そのマダミス作品を遊べるキット一式を購入する「パッケージ型」があります。
「店舗公演型」は基本的に1回しか遊べないマダミスにおいてGM(ゲームマスター)役を店舗側が引き受けることや、内装・音響効果などによる没入感のある演出が楽しめるメリットがあります。
一方「パッケージ型」は参加メンバーを自分たちで決められ、制約がなく、プライベートな楽しみ方ができます。買い切り型ではありますが、一度使用したパッケージを他のプレイヤーで再使用することはマナー違反になります。
ホールでの講演・討論を中心に物販や読み合わせカフェも
『マダミーティング!』はその名の通りマダミス好きのためのイベントで、会場ではトレンドや旬のトピックについて討論・講演などの催しが行われました。
登壇者には、『ランドルフ・ローレンスの追憶』でCEDEC AWARDS 2021のゲームデザイン部門 / 優秀賞を受賞した佐藤倫(じゃんきち)氏、日本で初めてマダミスの店舗公演を行ったと言われるかわぐちまさし氏、ゲームや翻訳等幅広い分野で活躍する安田均氏などマダミスにかかわるさまざまな分野から有識者が集まりました。
討論会場ではマダミスの作り方など計5つのテーマが議題に
会場では、マダミス作品の即売会も行われました。
また、好きな脚本を他の来店者やスタッフと声に出して読むことができる『読み合わせカフェ』が出張出店。無料で役になりきっての読み合わせ体験ができました。マダミスのロールプレイが好きな人にはたまらない空間です。
『読み合わせカフェ』の脚本選びは、カードの「人数」「時間」「ターゲット」情報も参考に
中国で「マダミス」はなぜ成功したか?国内はどれくらい流行ってる?会場の講演・討論から疑問を解消!
ここからは、会場で行われた講演や討論の中から、マダミスの歴史やトレンドに関するものをご紹介。マダミスの今が分かります。
『マダミスの過去、現在、未来』講演者:にっしー
マダミス評論家として、anan『カルチャーを感じる、ゲーム案内2023』2347号でも執筆している、にっしー氏。
マダミスがいつ頃日本国内に入り、現在どれくらい遊ばれているのか現況を語りました。
日本国内でマダミスが広がり始めたのは、2019年春頃の『王府百年』の公演(※)、『約束の場所へ』のパッケージ販売辺りから。2019年夏頃には、現在マダミスで広く行われている形態の1つである「店舗公演」を行うマダミス専門店がオープンします。その後、コロナ禍によって2020年頃からオンライン作品が増加。2021年頃にはテレビや舞台、インターネットなどを通じた「見るマダミス」も広がりを見せ、今に至ります。
※ マダミスをプレイすること。なぜ「公演」と呼ぶかについては、後述のかわぐちまさし氏による『店舗公演はじめて物語』を参照
マダミス専門店とオンラインマダミスの作品総数から現在のマダミスの作品数は3,000以上あるとにっしー氏は推計。そこからアクティブ人口約5万人、市場規模10億円、認知度は19%程度であると導き出しました。
市場規模10億円という数字については、ボードゲームが58億円、中国マダミスが3,500億円の市場規模ということを考えるとまだまだ「伸びしろしかない」とのこと。
中国マダミスの市場規模は2021年に中国の調査会社によって算出されたもの
希望する内容の調査が見つからなかったため、自ら調査会社に発注して調査を行った。観戦率は「ネットや配信で見たことがある人」、プレイ率は「プレイしたことがある人」を集計
ただし、今後日本国内のマダミスが中国マダミスやボードゲームのような市場規模に成長するためにはいくつか克服すべき課題もあると言います。
①一度しかプレイできない、クチコミで広がりづらい、複数卓で同時公演しづらい
マダミスは物語の結末をともにプレイヤーと即興で作り上げていくゲームであるため、一度プレイした人がもう一度同じシナリオをプレイすることは基本的にできません。こうしたゲーム性から、マダミスはネタバレにつながる感想やクチコミのアップが禁止されています。
このため、リピート公演で収入を得たり、クチコミでプレイヤーを増やしたりすることが難しいです。
また、リアル謎解きゲームでは同じ空間で複数人が同じリアル謎解きゲームをすることがありますが、このようなことがマダミスではやりづらいことも広がりづらさにつながっていると、にっしー氏は分析しています。
ロールプレイをする役の設定などが書かれた「ハンドアウト」は2,000~5,000字程度のものが標準的ですが、ものによっては10,000字以上のものも存在します。これをプレイヤーは15~30分で読んで理解する必要があります。
マダミスをプレイするには、それなりの読解力が要求されます。
『ひぐらしのなく頃に』などマダミスとコラボしたIP作品はあるものの、アニメ化されるなどマダミス発のIPはまだ存在しません。認知度を上げるには、IP化するほどのヒット作が欲しいところです。
「マダミス」が行き着く2つの道
この先のマダミスはアナログゲームの1ジャンルとして定着するか、人狼ゲームのような定番エンターテインメントとして定着するか2つの道が考えられると、にっしー氏。
後者のような成長を遂げた中国マダミスでは、推理を行わない「ストーリープレイング(以降、ストプレと表記)」というジャンルや、将棋で言うところの「観る将」のような他の人の公演を見て楽しむ人々の存在があることにも言及しました。
にっしー氏 Xアカウントにっしー氏 note中国マダミスの盛況については、次に紹介するカニ氏による『なぜ「中国マダミス」はここまで成長したのか』で詳しく紹介します。
『なぜ「中国マダミス」はここまで成長したのか』講演者:カニ
マダミスの公演を行う店舗「花花世界」を運営するカニ氏は上海生まれ日本育ち。2018年に上海で初めてマダミスによる物語への没入体験をし「こんなに面白いことがあるとは」と衝撃を受けたことから、2021年にオリジナルのマダミス作品を遊べる店舗「花花世界」を上海に開店しました。
カニ氏。「花花世界」はコロナの影響で上海では閉店となったが、2023年に東京店が開店した
マダミスが中国でヒットした理由としてカニ氏はマダミスによる非日常的で刺激的な体験が受けていること、中国の若者にとって人と気軽に会える「出会いの場」となっていることを挙げました。しかし、これは中国だけの特殊事情というわけではなく、マダミス本来の魅力でもあります。
そこで、カニ氏は自身の体験から中国でマダミスがヒットした「外的要因」を3つの観点から述べました。
要因①:大ヒットしたバラエティ番組
中国では2016年から動画配信サブスクリプション「芒果tv」で『スター大探偵』(原題『明星大探偵』)という推理バラエティ番組が平均再生回数1億回の大ヒットとなったことにより、マダミスが「誰もが知っているゲーム」になりました。
この番組では、当初は事件の舞台となるセットがスタジオに組まれていましたが、最新シーズンでは村ごと作るほどの規模に発展しているとのこと。
これにより、2018年頃から従来の「テーブルを挟んで行うマダミス」とは別に、衣装やリアルなセットを使った「物語没入型のマダミス」が増えてきます。上海だけでも20~30作品がプレイでき、中国の歴史物など非日常感が味わえる演目が人気だったとのこと。衣装を着用した状態でセットで撮影した参加者の写真は、ネタバレができないマダミスにおいて、興味・関心を引く重要なツールとなっています。価格は現在は値下げが進み、7,000~8,000円で楽しむことができるコスパのいいエンターテインメントなのだそうです。
2021年には1棟全体が没入型マダミスや脱出ゲーム、イマーシブシアター(※)などの施設で構成されたビル「MCITY」も開館するなどさらなる発展を遂げています。
※ 「没入型演劇」とも言われる、舞台と客席との区別を取り払い空間全体を使って演じられる演劇。観客が物語に介入できるものもある
要因②:参入ハードルの低さによる店舗数の急増
2019年におよそ2,400軒だったマダミスの店舗は2021年には約19倍のおよそ45,000軒にまで増えました。その理由は「参入ハードルの低さ」。
中国では店舗を開く際に会社の登記をするための営業許可書が必要です。しかし、マーダーミステリーは新しい業種であったため、確立したジャンルがなく「会議および展覧会」で申請が通ったそうです。店舗自体も雑居ビルの比較的家賃の安い物件でよいため、北京以外の地方都市であれば約100万円もあれば1か月で開店できる状態でした。
実際、2021年の統計では、マダミスの店舗の経営者の65%が30歳以下で、うち6%は学生でした。
また、中国では内装費が安く、マダミスに特化した内装工事業者も登場しました。これは店舗が増えた結果、総工費が値下がりしたことも影響しています。
左の4部屋は同じ店舗で、遊ぶシナリオによって部屋を変えるタイプ。右の没入型店舗には店内に桜が
要因③:利便性の高い宣伝・予約プラットフォーム
月間アクティブユーザー約3億の中国大手クチコミプラットフォーム『大众点评』には独立した「マダミス」の項目があります。このプラットフォームを使うと、マダミスの検索から支払い、予約完了まで約1分で完了することもできるそうです。
こうした利便性の高いプラットフォームの存在もマダミスの人気を後押ししました。
カラオケと並んでマダミスの項目が。マダミスの項目が独立したのは2021年以降と思われる。それまではリアル謎解きゲームの一分野だった
作品をクリックすると評価や物語の雰囲気だけでなく、どこの店舗で公演しているかも分かる
「花花世界」 Xアカウント「花花世界」Webサイト「中国での成功例を参考に日本市場を広げる方法を皆さんと一緒に考えられたらと思います」という言葉でカニ氏は講演を締めくくりました。
日本ではどのようにマダミスが広がっていったのでしょうか。かわぐちまさし氏による『店舗公演はじめて物語』でその様子を見てみましょう。
『店舗公演はじめて物語』講演者:かわぐちまさし
かわぐちまさし氏はボードゲームカフェ「ディアシュピール」の代表取締役で、2019年3月31日に店舗でのマダミス公演をしました。これが日本で初めての店舗公演だと言われています。
きっかけは台湾の友人が「ゲームマーケット」に出したいと言って持ってきたマダミス『約束の場所へ』をプレイしたことでした。友人の目的はゲームマーケットでのマダミスのパッケージ販売。しかし、日本ではまだマダミスの存在がほとんど知られていなかったため、かわぐち氏に店舗でマダミスを広めてもらおうとしていたのでした。プレイしてマダミスの魅力を感じたかわぐち氏は快諾。こうして、日本初の店舗公演が行われました。
現在では4,000~5,000円が相場のマダミス店舗公演ですが、当時はマダミスが「未知のコンテンツ」であることや映画が1,800円で見られることから、価格は1,800円という設定に。しかし、人件費をまかなうだけでもこれでは回らない、と価格は徐々に上昇。2020年4月には3,800円になり、ほぼ現在の価格設定となりました。
その間、マダミスの認知度は上昇。「Rabbithole」などの他のマダミス専門店も登場しました。2019年9~10月頃のコロナ前のピーク時には予約開始から1時間程度で枠が全て埋まり、月に50~60公演を行うまでになっていました。
しかし、コロナ禍により公演数は減少。全キャンセルを余儀なくされた時期もあったそうです。現在は月30公演程度まで回復しつつあります。
ところでマダミスをプレイすることを「公演」と呼ぶのはなぜなのでしょうか。この呼び方はかなり意図的にかわぐち氏が始めたのだそう。その狙いは2つあるといいます。
マダミスを一番初めにプレイした層は、同じくプレイを「公演」と呼ぶリアル謎解きゲームのアーリーアダプターでした。リアル謎解きゲームがマダミスの近接コンテンツでもあることから「公演」という呼び方は馴染み深く、来てもらいやすいだろうと考えました。
「公演」と呼ぶ理由②:1度しか遊べないコンテンツの保護
「公演」と呼ぶもう1つの理由は、1人1回しか遊べないマダミスというコンテンツを保護する目的です。
マダミスはゲームの構造上、パッケージを買ってしまえばそれを使って何回でも「プレイ」は可能です。しかし、ボードゲームのように1つのゲームを何度でも遊べるゲーム性ではないため、これをされてしまうとマダミスというコンテンツそのものが立ち行かなくなってしまいます。
そこで、かわぐち氏はマーダーミステリーをプレイヤーによる「上演」だと位置づけ。演劇のような「上演権」が発生するコンテンツとすることで1パッケージで使い回しされることを避けました。
かわぐちまさし氏 Xアカウント「ディアシュピール」Webサイト日本国内導入時のこのような取り組みの甲斐もあり、マダミスは受け入れられ、制作と販売のサイクルが成り立つコンテンツになっていきました。
中国ではマダミスがメジャー化する際に人気バラエティ番組の存在がありました。国内でそのような動きはあるのでしょうか。
『芸人やVtuberと作った、見てるだけで楽しいマダミス番組の作り方』講演者:広屋佑規
ストーリーレーベル ノーミーツ主宰の広屋佑規氏はマーダーミステリー×バラエティ『マーダーマーダー』や「にじフェス2023 実行委員だより -前日SP-」の『緊急捜査会議 -犯人はどのライバー!?-』などをこれまで手掛けてきました。
マーダーミステリー×バラエティ『マーダーマーダー』
広屋氏がこうしたコンテンツを世に送り出したのは、マダミスを人に勧めると一定数いる「ロールプレイや推理に苦手意識がある層」に「やってみて!」以外に言えることがほしかったからだといいます。
また、マダミスはネタバレの問題やプレイ時間の長さから、世間に広がりにくい構造になっています。中国では人気の火付け役となったのがマダミス形式のバラエティ番組であったことから広屋氏は「ハードルが低くて楽しめるマダミスコンテンツ」の制作を目指しました。
具体的には、以下のような点を配慮しています。
- 本人役で出演させる:「ハンドアウトの設定」が初心者には理解が難しい
- 事前録画する:マダミスで推理が煮詰まることはよくあること。そうした部分を編集することで楽しさを凝縮できる
- 本番では本人にその映像を解説させる:行動の理由を知ることで、視聴者がマダミスでの「振る舞い方」を知れる
- 「マダミスをします」とは言わない:視聴者が現地に居ない分「事件に巻き込まれている感覚」でリアリティを作る
- 「出演者が大事だと考えていること」を画面上に表示:出演者それぞれに専属の聞き込みスタッフを付け、リアルタイムで出演者が大事だと考えていることが視聴者に分かるようにする
画面左上が聞き込みスタッフが書き出した出演者の考え
広屋佑規氏 Xアカウント「ノーミーツ」Webサイト本稿での紹介の最後に、「これから」のマダミスがどうなっていくのか討論会の様子から探ってみましょう。
『マーダーミステリーの定義と今後のトレンド』登壇者:かわぐちまさし/木皿儀隼一/とんとん/にっしー/安田均
登壇したのは、講演でも紹介した、かわぐちまさし氏、にっしー氏の他、『天使は花明かりの下で』のとんとん氏、『オッドタクシー ショー・タイム』の木皿儀隼一氏、ゲームや翻訳等幅広い分野で活躍する安田均氏です。司会はマーダーミステリー&ボードゲームカフェ「JOLDEENO」広報のずっちー氏が務めます。
左から司会のずっちー氏、登壇者のにっしー氏、とんとん氏、木皿儀隼一氏、かわぐちまさし氏、安田均氏
「そもそもマーダーミステリーとは」という議題では「マダミスに最低限必要な要素は何か」「ミステリーなのに犯人が居ないのはあり?」「事件が起きないマダミスもマダミスと呼んでいいのか?」と新たな論点が次々に生まれました。
にっしー氏はスライドを使って「これまでのマダミス」と「近年のマダミス」の定義を整理。
マダミスに必要なのは「没入感(感情)」「推理(理性)」「競合(ゲーム性)」であるのは変わらないが、やっていることは「犯人探し」から「物語体験」へと移行しつつあると述べました。マダミスをもっと世に広めるなら、犯人探しに限定せずにジャンルを拡大したほうがいいのでは、というのがにっしー氏の考えです。
ジャンルを拡大した場合に問題となるのがそのネーミング。とんとん氏の『天使は花明かりの下で』も、プレイ時のミスマッチを防ぐために「マダミス」ではなく「ストプレ」として販売したそうです。
「ジャンルを拡大をしても呼称が『マダミス』のままならば、ミスマッチが起きてくる可能性も高くなる」と話すのはかわぐち氏。
これに対し安田氏は「世間にマダミスが浸透するまではその呼称のほうがわかりやすい」と述べました。これまでの推理小説のトレンド傾向から、マダミスも現在のストプレ重視傾向からまた犯人探し重視の方向に戻るだろうと予測。例外的な物語形態に対してのみ「ストプレ」のような呼称を使っていけばいいだろうという見解です。
一方、木皿儀氏はビジネススケールを考えるとシナリオのジャンルは殺人事件に限定しないほうがいいとしながらも「一度『マダミス』の呼称が定着すると、別の呼び方を新たに浸透させるのもまた難しくなる」と述べました。
マダミスジャンル拡大の論点はマダミスとストプレを包括する適切な呼び方がない、という課題を残しました。
討論では「マーダーミステリーのゲーム性はどこにあるか」という論点でも議論された
「これからのマダミスのトレンド分析」という議題についても各登壇者が語りました。
「マダミスでしかできない特殊なゲームシステムを持ったマダミス」(安田氏)、「その店舗でしかできない没入感のあるマダミス」(かわぐち氏)、「以前に公演したメンバーと同じメンバーで遊べるマダミス」(木皿儀氏)、「需要はあるが数は少ない、3人で遊べるマダミス」(とんとん氏)、「中国でも主流となっているストプレ形式のマダミスや、見るだけのマダミス」(にっしー氏)と各々の着目する多様なマダミスにスポットが当てられました。
とんとん氏 Xアカウント木皿儀隼一氏 Xアカウント安田均氏 Xアカウントずっちー氏 Xアカウント
「新しい体験」を浸透させるには業界全体での協力が不可欠
マダミスのさまざまな話題に触れましたが、総じて「シナリオライターも、店舗も、プレイヤーも、みんなマダミスを盛り上げたい」のだと感じた一日でした。
新しい体験は、ライト層からコア層にまで目を配り、呼び方1つに至るまで配慮し、作り手からプレイヤーまでが一丸となってようやく広まるのでしょう。マダミスが「楽しい」コンテンツだからこそできることだと思います。
会場では他にもマダミスにかける「熱量」が伝わる討論や講演が多数なされました。アーカイブ視聴チケットは3,500円(税込)で2024年3月1日(金)00:00まで配信中です。他の演題や詳しい内容を知りたい方はこちらもご覧ください。
※2024/03/01 編集部追記
『マダミーティング!』運営の久保よしや氏より、アーカイブ視聴の購入・視聴の延長が発表されました。
次のように変更されています。
アーカイブ販売期間:~2024年03月08日(金)
アーカイブ視聴期間:~2024年03月31日(日)
詳しくは久保よしや氏のXをご覧ください。
『マダミーティング!』Webサイト『マダミーティング!(アーカイブ視聴)』Webサイト
ゲームメーカーズ編集。その他、ソーシャルゲーム、ボイスドラマ等のフリーのシナリオライターとしても活動中。突き抜けた世界観のゲームが好き。
『サガ・フロンティア』のアセルス編などのゲームを心のバイブルにして生きてます。