この記事の3行まとめ
- ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが『Project_TCC v.1.0.0』を公開
- 機能コンポーネントを組み合わせることでキャラクター制御を実現
- 実際に遊べるゲームも収録された、機能の実装方法を学べるサンプルシーンも
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのユニティちゃんチームは、キャラクターの制御システムなどゲーム開発に役立つ機能を備えたプロジェクト『Project_TCC v.1.0.0(以下、TCC)』をGitHubで公開しました。
TCC(Tiny Character Controller)は、キャラクターの挙動を複数の小さなコンポーネントを組み合わせて実現します。GitHubに掲載されているドキュメントでは、主な4つのコンポーネント群が紹介されています。
- Brain
TCCのControlやEffectなどからの情報を集約し、キャラクターの最終的な座標を更新する
- Check
キャラクターの周辺情報を収集する
- Control
キャラクターの移動や向きを制御する
- Effect
キャラクターに追加の動きや影響を与える
TCCのControlやEffectなどからの情報を集約し、キャラクターの最終的な座標を更新する
キャラクターの周辺情報を収集する
キャラクターの移動や向きを制御する
キャラクターに追加の動きや影響を与える
各コンポーネントのネットワークイメージ図(画像はGitHubより引用)
コンポーネントを組み合わせることで、複雑なキャラクター挙動を構築し、カスタマイズできます。
「キャラクターの移動」「ジャンプ」「カメラ制御」などの基本動作をはじめとした多様な機能を提供し、「重力加速度による落下」「はしごを登る動作」「アクションによる移動判定」といった柔軟なキャラクター表現を可能にするとしています。
また、ゲーム開発を支援するための補助機能も用意されています。「UI表示」「オブジェクトプール」「シナリオインポーター」「ゲームデータの保存」「シーンの切り替え」を簡単かつ安全に行い、シーンのレイヤー化や段階的なロードを容易にするシーンローダーなどのユーティリティが収録されています。
ほかにも、サンプルシーン群「Step By Step(SBS)シリーズ」を収録。SBSシリーズでは、キャラクターの移動やアクションから、カメラ、ステージギミック、UIなどの実装方法を学ぶことができます。なかには、ダンジョン探索ゲームやパズルゲームなど実際に遊べるゲームのサンプルも含まれています。
TCCの詳細は、こちらをご確認ください。
『Project_TCC v.1.0.0』GitHub『Project_TCC』Runtimeコンポーネントのリスト