Google、マルチモーダル生成AI「Gemini」を利用するAndroidアプリの開発ガイドを公開

2023.12.28
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この記事の3行まとめ

  • Google、生成AI「Gemini」を利用するAndroidアプリ開発のガイドを公開
  • 「Gemini」はテキストや画像など複数のデータタイプの入力に対応するマルチモーダル生成AI
  • クラウド上で処理を行う高性能な「Gemini Pro」への対応も発表

Googleは2023年12月14日、「Android Developers Japan Blog」にて生成AI「Gemini」を利用するAndroidアプリの開発ガイドを公開しました。

これは、2023年12月13日(現地時間)に公開されたガイドを翻訳/加筆したものです。

「Gemini」は、2023年12月6日(現地時間)にGoogleにより発表されたマルチモーダル(テキスト、画像など複数のデータタイプでの入力が可能)な生成AIモデルです。

処理能力の異なる「Ultra」「Pro」「Nano」の3つのモデルがあり、オンデバイス(モバイル端末上でAI処理を行う)の「Gemini Nano」が利用可能になっていましたが、12月13日にオフデバイス(クラウド上で計算をさせる)の「Gemini Pro」モデルモバイル端末上からアクセスする方法も発表されました。ガイドでは主に「Gemini Pro」を用いた開発手順が解説されています。

(画像はAndroid Developers Japan Blogの当該記事より引用)

「Gemini Pro」はGemini API経由でアクセスでき、Android用クライアントSDK「Google AI SDK」にて利用できます。

このSDKを用いればAndroidアプリから「Gemini Pro」と直接統合できるため、デベロッパーが独自にバックエンドのインフラストラクチャを構築する必要がなくなり、開発コストの削減や開発速度の向上に繋がります。

Google AI Studio で Gemini API の Kotlin コードを生成する様子(画像はAndroid Developers Japan Blogの当該記事より引用)

また、Android Studioの最新プレビュー版では、直接Gemini APIを利用できるよう、Android用Google AI SDKをすぐに使い始めることができるプロジェクトテンプレートが提供されています。

Android Studio で開発を始めることができるプロジェクト テンプレート(画像はAndroid Developers Japan Blogの当該記事より引用)

詳しい情報は、Android Developers Japan Blogの当該記事をご確認ください。

Android Developers Japan Blog: Android アプリで生成 AI を活用する

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