この記事の3行まとめ
2023年11月14日(現地時間)、Blender開発チームはオープンソースの無料3DCGツール「Blender」のバージョン4.0をリリースしました。
Blender Foundation and the online developers community are proud to present Blender 4.0 🚀
Light Linking, AgX, new Principled BSDF, Geometry Nodes Repeat Zone, USD improvements, and so much more!
See all that's new at https://t.co/PcXpBKul9A #b3d #DevFund
— Blender 🔶 (@Blender) November 14, 2023
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バージョン4.0では新しいプリンシプルBSDFやビュー変換が導入されたほか、Light LinkingやRepeat Zoneなどの新機能が追加されています。
プリンシプルBSDFが刷新
今回のアップデートで、プリンシプルBSDFノードが刷新されました。Multiple scattering GGXがデフォルトになったほか、レイヤーの階層が調整されたことで、より柔軟な表現が可能となりました。
Coatレイヤーが、ベースとなるレイヤー群の上に配置されるようになりました。これにより、ガラスの裏側に光源があるオブジェクトなどをより自然に表現できます。
加えて、CoatレイヤーにはTintとIOR入力が追加されています。
表面上の小さな繊維をシミュレートするSheenレイヤーは、全レイヤーの上に配置されます。従来では難しかった、表面に積もったホコリの表現などが可能となります。
新たなビュー変換「AgX」が導入
デフォルトのビュー変換が、Filmicから新たに追加された「AgX」に変更されました。
Filmicと比較して、露出がオーバーする領域においてより現実のカメラに近い色に処理されます。つまり、より白に近い色が出力されます。
Cyclesでライトを当てるオブジェクトを選択可能に
Cyclesレンダラーに、特定のオブジェクトのみにライトを当てる「Light Linking」機能が追加されました。同じシーンで、パーツごとに異なるライティングが可能になります。
ノードベースでツールが作れる「Node Tools」が導入
Pythonを使わずにBlenderを拡張するツールが作成できる機能「Node Tools」が導入されました。ジオメトリノードエディタを使用し、ノードベースでツールを制作します。
また、ノードを任意の回数ループさせる「Repeat Zone」機能も追加されています。
そのほか、オブジェクトのスナップ機能の強化や、メニューの検索機能の追加などが行われています。
アップデートの詳細はリリースノートおよび公式ドキュメントをご確認ください。
Blender 4.0 リリースノート|Blender 公式サイトBlender 4.0 Release Notes |Blender 公式ドキュメント