ゲッティイメージズ、画像生成AIサービス『生成AI by Getty Images』を発表。同社保有のコンテンツのみが学習に使用され、安全に商用利用が可能

2023.09.27
ニュースAI
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この記事の3行まとめ

  • ゲッティイメージズ、画像生成AIサービス『生成AI by Getty Images』を発表
  • NVIDIAの生成AIモデル「NVIDIA Picasso」の一部を活用
  • ゲッティイメージズが保有するコンテンツのみを学習に使用しているため、安全に商用利用が可能

デジタル素材提供サイト「GettyImages.com」を運営するゲッティイメージズは、安全に商用利用できるとする画像生成AIサービス『生成AI by Getty Images』を発表しました。

生成AI by Getty Imagesは、NVIDIAの生成AIモデル「NVIDIA Picasso」の一部である「Edify」で構築されているサービスで、ゲッティイメージズが保有するクリエイティブ素材とデータのみで学習が行われています。

テキストプロンプトによって画像を生成でき、生成した画像は希望する解像度とサイズでダウンロード/ライセンス可能。追加料金もかかりません。

生成された画像はゲッティイメージズ既存のロイヤリティフリー素材と同様、商用利用できるとのこと。なお、生成画像は「ゲッティイメージズ」や「iStock」の既存のコンテンツライブラリに追加されることはなく、他者に使用されることはありません。

記事執筆時点において同サービスは、GettyImages.com経由のほか、APIを通じて既存アプリに統合して利用することもできます。今後、ユーザー独自のデータを用いた画像生成機能など、さまざまなサービスを追加する予定とのこと。

なお、生成AI by Getty Imagesは、公式サイト内から試用版の問い合わせが可能です。

生成AI by Getty Imagesプレスリリース

以下、プレスリリースからの引用です。


世界最大級のデジタルコンテンツカンパニーGetty Images(本社:米国・シアトル、以下ゲッティイメージズ)は、同社の最高品質のクリエイティブコンテンツと最新のAI技術を組み合わせた、安全に商用利用ができるAI生成ツール「Generative AI by Getty Images」(https://www.gettyimages.com/ai/generation/about)を発表しました。

「Generative AI by Getty Images」は、ビジュアルデザイン用の生成AIモデルであるNVIDIA Picassoの一部である最先端のEdify基盤モデルで学習されます。このツールは、独占的なプレミアムコンテンツを含むゲッティイメージズの膨大なクリエイティブライブラリのみから学習され、商用利用については完全に補償されています。ゲッティイメージズが提供する生成AI[MT1] は、業界をリードする幅広いサービスとともに、ゲッティイメージズの豊富で説得力のあるビジュアルライブラリやカスタムコンテンツソリューションとシームレスに連携するため、顧客は始めから終わりまでのクリエイティブプロセス全体を向上させ、あらゆるニーズに適したビジュアルコンテンツを生成することができます。

ゲッティイメージズ CEO クレイグ・ピーターズ(Craig Peters)は、「クリエイターの知的財産を尊重しながら、生成AI のパワーを活用して顧客の商業的ニーズに対応するツールを発表できることを嬉しく思います。私たちは、生成AIツールによって生成されたビジュアルを商業目的で利用するお客様に信頼していただけるよう、責任あるツールの開発に尽力してきました」と述べています。

このライセンスには、今までご提供してきたロイヤリティフリー素材と同様に、表 明と保証、上限なしの補償、およびあらゆるメディアにおける無期限、ワールドワイド、非独占的権利が含まれます。このツールを通じて生成されたコンテンツは、ゲッティイメージズおよびiStockの既存のコンテンツライブラリに追加されることはありません。さらに、トレーニングセットにコンテンツが含まれる場合、提供者には報酬が支払われます。

ゲッティイメージズ最高プロダクト責任者 グラント・ファーホール(Grant Farhall)は、「私たちは、生成AIの急速な成長についてお客様の声に耳を傾けてきた中で、興奮とためらいの両方を耳にしました。自分たちのツールをどのように開発するかについては目的を持って考えてきました。ブランドやマーケターがAIを安全に導入し、クリエイティブな可能性を広げることができるサービスを開発しました」と述べています。

「Generative AI by Getty Images」は、GettyImages.comで利用可能になりました。また、利用可能なAPIを通じて、既存のワークフローやアプリケーションにサービスを統合することもできます。

このツールにより、独自のデータでカスタマイズし、独自のブランドスタイルや表現で画像を生成できるようになります。年内にも、この他様々なサービスが追加される予定です。「Generative AI by Getty Images」の詳細とアクセス方法、ゲッティイメージズの責任あるAIの実践に関する姿勢については、こちら(https://www.gettyimages.com/ai/generation/about)をご覧ください。

■ゲッティイメージズについて 

ゲッティイメージズは、卓越したグローバルビジュアルコンテンツクリエイターであり、マーケットプレイスです。ゲッティイメージズ、iStock、Unsplashブランド、ウェブサイト、APIは、世界最高のフォトグラファーやビデオグラファーによるパワフルなビジュアルコンテンツを検索、購入、共有するための第一拠点として、世界のほぼすべての国のお客様にサービスを提供しております。54万6千人以上のコントリビューターと310以上のコンテンツパートナーと共に、パワフルで包括的なコンテンツを提供しています。毎年16万件以上のニュース、スポーツ、エンターテインメントイベントをカバーし、類を見ないほどの豊富な報道を提供しています。ゲッティイメージズは、世界最大級かつ最高レベルの民間所有アーカイブ写真を保持しており、写真創世記にさかのぼる数百万点の画像を保有しています。

会社のニュースやお知らせについては、ニュースルームをご覧ください。

ニュースルーム:https://newsroom.gettyimages.com/

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