タブレットでUEを使ったインカメラVFXのコントロールができるiPadアプリ『Unreal Stage』がリリース。UE技術者でなくても撮影中の3DCG背景の調整が可能に

2023.08.17
ニュースアンリアルエンジン映像制作
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • UEでのインカメラVFXの操作ができるiPad用アプリ『Unreal Stage』がリリース
  • タブレットをタップすることで直感的に背景用LEDウォールの操作・管理ができる
  • Androidタブレット向けとしてFlutterベースのアプリのソースもGitHubで公開

Epic Gamesは、Unreal Engineを使用したインカメラVFXのコントロールができるiPad用アプリ『Unreal Stage』をリリースしました。

このアプリを利用することで、スタジオのLEDウォールに映し出されたリアルタイム3DCGを背景として撮影を行うインカメラVFXにおいて、UEで稼働する背景CGをタブレット上で直感的に操作できるようになります。

『Unreal Stage』はUnreal Engine(以下、UE)5.2のリリース時に「強化されたバーチャル プロダクション ツールセット」として予告されていたタブレット向けアプリです。

UE上のインカメラVFX向けステージエディタと連携するもので、LEDボリューム内でのカラーグレーディングやライトカードの配置、複数のディスプレイデバイスのレンダリング処理を行うnDisplayの管理といったステージ操作を、iPadをタップすることで直感的に行うことができます。このアプリを利用することで、映画制作者がUEの操作担当者の手を借りずとも、撮影現場で直接、手軽に調整を行うことができるようになります。

本アプリはスマートフォン向けではなく、タブレット用アプリとしてリリースされています。 AppleのApp StoreでリリースされているiPadアプリの利用が推奨されていますが、必要に応じて Android デバイスにデプロイして実行できるFlutterベースのアプリのソースコードもGitHubにて公開されています(要 GitHub アカウントと Epic Games アカウントの接続)。

詳細はEpic Developer Communityの当該記事をご覧ください。

Unreal Stage App | Epic Developer Community‎Unreal Stage | App Store

関連記事

『CLIP STUDIO PAINT Ver.4.0』に生成AIの学習から保護するノイズ追加や、イラストのポーズを調整できる「パペット変形ツール」搭載。2025年3月にリリース予定
2024.11.21
UE公式の大型イベント「UNREAL FEST 2024 TOKYO」の講演アーカイブ動画・スライド資料が公開
2024.11.15
Macの動画編集ソフト「Final Cut Pro」、13年ぶりの新バージョン「11」がリリース。AIを利用した強力なマスク機能や、キャプションの自動生成機能などを搭載
2024.11.15
Unreal Engine 5.5がリリース。Selectノードなしで複雑な選択ロジックを作れる「Chooser」正式導入のほか、Navmesh間を橋渡しするNavLinkの自動生成機能が追加
2024.11.13
プレイヤーの動きによって波立つ水面をNiagaraで実装。ホラーゲーム『Still Wakes the Deep』開発者による水の表現手法を解説する記事が、UE公式ブログにて公開
2024.11.11
ジオメトリノードやグリースペンシルの理解につながるBlender製の映像作品『Project Gold』公開。制作に使われたアドオンも無料配布中
2024.11.08

注目記事ランキング

2024.11.14 - 2024.11.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!