Unityエディターに合成音声作成ウィンドウを追加する拡張をエーアイが提供。非営利目的なら「ユニティちゃん」音声が無償利用可能、8月リリース予定

2023.07.19
ニュースUnityサウンド
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

株式会社エーアイは、Unity向けのエディタ拡張として「A.I VOICE for GAMES」を発表しました。Unityエディター上に合成音声を作成できるウィンドウを追加し、テキストからすぐにセリフのwaveファイルを作成、プロジェクトで利用することができます。

https://www.ai-j.jp/topics/8942/

「A.I VOICE for GAMES」は、ゲームを始めとしたコンテンツの開発において、音声合成によるボイス導入をより手軽にします。テキスト入力とパラメータ設定がUnityエディターだけで完結できるため、別のツールを行き来することなくボイスデータを生成できます。

Unityエディター上での動作のほか、大量の音声素材を 生成する際に便利な、CSV管理による音声の一括作成/修正/変更機能、ラベル付与による検索機能などの管理面も充実しております。

「A.I VOICE for GAMES」は、Unityエディターにインストールする事で、簡単に利用開始できます。初期搭載として「ユニティちゃん」の音声ライブラリを搭載しており、すぐに音声作成が可能です。また、他のA.I.VOICE製品との連携により、利用可能な話者(声の種類)の追加が可能です(※1)。

「A.I.VOICE for GAMES」は、個人の方が非営利目的でご利用される場合は無償提供予定です。個人の方の営利目的利用および法人利用においては別途ライセンス契約が必要となります。

その他の機能詳細等については後日公開の公式HPをご確認ください。

https://www.ai-j.jp/topics/8942/

A.I.VOICEとは

A.I.VOICE」は、株式会社エーアイが提供する音声合成AITalk® の技術を応用した個人利用者向けソフトです。テキストからすぐにボイスを生成でき、さまざまな声色を提供しています。

今回、この技術をベースにUnityエディター拡張として提供される製品が「A.I.VOICE for Games」となります。Unity Japanのオリジナルキャラクター「ユニティちゃん」の音声が標準搭載され、イテレーション早く合成音声をUnityプロジェクトで使うことができます。今後、同社の「A.I.VOICE」キャラクターが追加で利用可能となり、さまざまな声色をエディタ上で生成できるようになります。

昨今、いわゆるAI生成アセットのなかでも「学習元アセットの権利が明らかでないもの」についての取り扱いが議論されていますが、A.I.VOICEの場合は権利がクリアとなっているため、こうしたルールに抵触せず、安全に利用できます。プレスリリースには、「元となる声優様の音声に関する諸権利については当社が許諾を管理しておりますので、様々なコンテンツに安心してご利用いただけます。」とあります。

「A.I.VOICE for Games」は、ゲームジャムなどの営利目的でないゲーム制作においては無償で利用できるライセンスが提供されます。ただし、営利目的や法人利用においては別途ライセンスが必要となります。

単体版「A.I.VOICE ユニティちゃん」も発売予定

「A.I.VOICE for Games」のリリースと併せて、「ユニティちゃん」の音声が作成できる単体ソフトウェア「A.I.VOICE ユニティちゃん」もリリースされます。

「A.I.VOICE ユニティちゃん」を購入せずとも「A.I.VOICE for GAMES」上でユニティちゃんの音声を生成する事は可能ですが、「A.I.VOICE ユニティちゃん」があれば、専用のGUIで読み方の調整などの細かい音声調整を行う事が可能です。

  • 「A.I.VOICE ユニティちゃん」製品概要
  • 提供価格:ダウンロード版:13,024円(税込)
  • 発売日:2023年8月4日(金)
  • 動作環境:Windows10およびWindows11
  • 販売サイト
    ダウンロード版:A.I.VOICE 公式サイト(https://shop.aivoice.jp/
  • 動作環境
    最新の動作環境はオンラインマニュアル https://aivoice.jp/manual/editor をご確認ください
  • 注釈
    ①「A.I.VOICE ユニティちゃん」は、動画等で利用可能な音声ファイルを作成するソフトウェアです
    ②「A.I.VOICE for GAMES」とは別製品となるため、Unity上で音声作成を実行したい場合は上述の「A.I.VOICE for GAMES」をご導入ください。
    ③本製品がなくとも「A.I.VOICE for GAMES」上でユニティちゃんの音声を生成する事は可能です
    ④「A.I.VOICE ユニティちゃん」ではフレーズ編集・登録、単語編集・登録、ボイスフュージョンといった、より細かい調整が可能となります。詳細は後日公開のHPをご覧ください。

今回発表の製品構成についてまとめると、Unityエディタ拡張である「A.I.VOICE for GAMES」は、非営利目的なら無償提供されます。

別製品として専用のGUIを備えた「A.I.VOICEユニティちゃん」は上記価格で販売予定となり、エディタ拡張版よりも細かな設定が可能です。

「A.I.VOICE for Games」の提供開始は8月に予定されています。

A.I.VOICEの公式サイトはこちら

本記事はIndieGamesJp.devとのメディア提携により掲載しています。

元記事URL:https://indiegamesjp.dev/?p=7893

関連記事

「Unite2024」講演の日本語訳動画、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが順次公開中。Unityのロードマップを紹介した講演など全6本が公開予定
2024.11.20
Unity 6のグラフィックスに関する学習リソースまとめ、Unity Technologiesが公開
2024.11.19
Unityアセットストアで300以上のアセットが50%オフ。2024年の「ブラックフライデーセール」、11/21(木)から開始
2024.11.19
Unity 6版「上級者向けURPガイド」が無料で公開。GPU Resident DrawerやGPUオクルージョンカリングなども解説された、Unity公式の電子書籍
2024.11.06
Unity製モバイルゲーム開発のテストをAIで自動化する「Playable!Mobile」、正式版がリリース。1か月間無料で利用可能
2024.11.05
Unity公式による「Unity 6のWebプラットフォーム対応」解説動画が公開。モバイルブラウザの正式サポートや、WebGPUで使える機能について紹介
2024.11.01

注目記事ランキング

2024.11.14 - 2024.11.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!