バンダイナムコ研究所とACES、AI研究開発用の3Dモーションデータセットを販売。商用利用可能

バンダイナムコ研究所とACES、AI研究開発用の3Dモーションデータセットを販売。商用利用可能

2023.06.26
ニュースAI
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この記事の3行まとめ

  • バンダイナムコ研究所とACES、AI研究開発用の3Dモーションデータセットを制作
  • 実用的な計42種類のモーションが120FPSで収録されている
  • 商用利用も可能

2023年6月23日(金)、バンダイナムコ研究所ACESはAI研究開発用の3Dモーションデータセットを制作、ACES公式サイトにて販売を開始しました。

バンダイナムコ研究所とACESは、2022年1月にAIによるキャラクターのモーション生成に関する研究開発プロジェクトを発足しています。

(画像はバンダイナムコ研究所のニュースリリースより引用)

本プロジェクトでは、モーション生成にAI技術「モーションスタイル変換」を利用。同技術は、モーションを動作の内容を表す「コンテンツ」(例:歩く)と動作のニュアンスを表す「スタイル」(例:楽しそうに)に分解。

これら2つのモーションをかけ合わせた際、片方の「コンテンツ」を維持しつつ、もう一方の「スタイル」を反映した新しいモーション(例:楽しそうに歩く)を作成する技術が、モーションスタイル変換です。

(画像はバンダイナムコ研究所のニュースリリースより引用)

モーションスタイル変換モデルに必要な3Dモーションデータセットも制作されています。2022年4月には研究やAIの検証などで利用可能な非商用向けのライセンスとして、一部のデータセットがGitHubにて無料公開されました。

(画像はバンダイナムコ研究所のニュースリリースより引用)

今回販売を開始した3Dモーションデータセットは、より高品質なデータや商業利用に関する要望に応えるために制作。とくに、エンターテインメント分野において実用的で希少性の高いモーションを中心に制作されているとのこと。

(画像はACES公式サイトより引用)

(画像はACES公式サイトより引用)

収録内容は、ダンスの動作を表す6種の「コンテンツ」と、「かわいい」「荒々しい」などのキャラクター性を反映した7種類の「スタイル」を組み合わせた、計42種類のモーションで構成。

モーションは120FPSで収録されており、計1,475,826フレームのデータが含まれます。

(画像はACES公式サイトより引用)

本データセットはモーションAI技術の研究開発での利用を想定されていますが、3Dアニメーション制作やゲーム開発にも活用できると発表されています。なお、本データセットの商用利用も可能。

詳細は、ACES公式サイトバンダイナムコ研究所のニュースリリースをご確認ください。

ACES公式サイトニュースリリース(バンダイナムコ研究所)

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