『ショーン・オブ・ザ・デッド』から着想を得た『Hi-Fi RUSH』開発者インタビュー記事、エピック ゲームズ ジャパンが公開

2023.03.24
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この記事の3行まとめ

  • 『Hi-Fi RUSH』開発者のインタビュー記事がUnreal Engine公式サイトにて公開
  • コメディ・ホラー映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』のシーンから発想を得たと『Hi-Fi RUSH』の開発経緯を語る
  • Unreal Engineが役立ったポイントや技術的な工夫についても解説されている

エピック ゲームズ ジャパンは、Unreal Engine公式サイトのインタビューページで『ショーン・オブ・ザ・デッドとフューチュラマに着想を得た Hi-Fi RUSH』と題した記事を公開しました。

Hi-Fi RUSH』は『Ghostwire: Tokyo』の開発で知られるTango Gameworksが制作したリズムアクションゲームです。ビートに合わせて攻撃し、音楽とシンクロするユニークな体験は本作の見どころの一つです。

インタビューには『Hi-Fi RUSH』 ゲーム ディレクターのJohn Johanas氏、リード グラフィックス プログラマーの田中康介氏、リード プログラマーの中村祐二氏が登場。

ビートに合わせてアクションするというコンセプトがどのように生まれたのか、そしてこの独特のゲーム体験をどのようにプロトタイプ開発したのかを話しています。さらに、アクションと音楽を同期させるうえで工夫している点といった技術面についても答えました。

Tango Gameworksはホラーゲームとの関連で知られるスタジオだが、本作のようなポップな作風に対して社内の抵抗はなかったとのこと(画像はUnreal Engineブログより引用)

本作の特徴である「音楽とアクションをシンクロさせる」という発想はコメディ・ホラー映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』でキャラクターがQUEENの曲に合わせて戦うシーンから得たものだとJohanas氏は語ります。

高校・大学でバンド演奏の経験があったJohanas氏は楽器を演奏しながら「たたきつける」ことの強烈さを知っていました。そこで、すべての攻撃を音楽に連動させ、まるでライブ演奏しているような体験ができるアクションゲームを開発したいと思い至ったそうです。

しかし、実現のためにはこのユニークなアイデアがゲームとして機能することをプロトタイプ開発の段階で示す必要がありました。

プロトタイプ開発では、Unreal Engine(以下、UE)を使用することで専門家でなくても小さなチームで領域を超えた仕事が可能になったとのこと。その後に待ち受けた、ゲーム内でシステムと音楽を確実に同期させるという困難を乗り越えるのに役立ったUEのツールについてもインタビューで解説されました。

画像はUnreal Engineブログより引用

その他、アートワークの制作などについても言及しています。

「カラフル」、「シャープ」、「クリーン」の3つのキーワードを使って社内でスタイルを定義した(画像はUnreal Engineブログより引用)

インタビューの詳細は、Unreal Engineブログ『ショーン・オブ・ザ・デッドとフューチュラマに着想を得た Hi-Fi RUSHをご確認ください。

『ショーン・オブ・ザ・デッドとフューチュラマに着想を得た Hi-Fi RUSH』Unreal Engine公式サイト『Hi-Fi RUSH』公式サイト

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