初音ミク×アイプラコラボにおける3D制作の裏側をQualiArtsが公開。初音ミクの再現でこだわったポイントを解説

初音ミク×アイプラコラボにおける3D制作の裏側をQualiArtsが公開。初音ミクの再現でこだわったポイントを解説

2022.10.05
ニュース3DCG
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • QualiArtsが『IDOLY PRIDE』の初音ミクコラボによる制作過程とそのこだわりについて書いた記事を公開
  • モデリング、テクスチャ、ライティングによる調整など衣装について初音ミクらしさを表現するための細かなこだわりが解説されている
  • その他、体型の調整や揺れものの挙動などで魅力的に見せる方法なども紹介

2022年9月28日、サイバーエージェント子会社であるQualiArtsは、自社のエンジニアブログにて「IDOLY PRIDEが魅せる初音ミクコラボへのこだわり」と題した記事を公開しました。

同記事は、QualiArtsが提供するモバイル用ゲームアプリ『IDOLY PRIDE(以下、アイプラ)』で2022年8月31日から開催されていた初音ミクとのコラボにおける、初音ミク3Dモデルの制作過程やこだわりについて書かれた記事です。

記事内では、まず衣装をより忠実に再現するためのこだわりを紹介。『アイプラ』ではテクスチャを使用して質感を表現しており、衣服のしわや生地感、光沢などの描写もテクスチャが用いられています。さらにモデリング、ライティングなどの細かな調整で初音ミクらしい衣装を実現。

左からカラーのみ、質感のみ、最終的な見た目(画像はQualiArts engineer blogから引用)

体型モデルの微調整や汗の表現、内製のシステムを使って髪や袖などの揺れもの(※)をより魅力的に見せる方法、腕と衣装の干渉対策についても紹介されました。詳細は「IDOLY PRIDEが魅せる初音ミクコラボへのこだわり」をご確認ください。

※髪や袖、スカート、アクセサリなど物理演算を用いて表現される付属物。使用する物理計算の種類や設定によって弾力、柔らかさなどさまざまな特性の違いが存在する

また、『アイプラ』の基本的な3D制作体制やモデリング、質感、モーションなどへの取り組みはCEDEC2021Cyber Agent Developer Conference 2022(以下、CADC2022)の講演でも紹介されています。より詳しく知りたい場合はこれらもご確認ください。

CADC2022講演『IDOLY PRIDE 3D制作の取り組み』

QualiArts engineer blog『IDOLY PRIDEが魅せる初音ミクコラボへのこだわり』『初音ミク×IDOLY PRIDE』コラボ公式ページ

関連記事

Megascansアセット300製品以上がリリース。「Fab」がEpic Games Launcherに搭載された記念として
2025.09.18
「ZBrush 2026」リリース。Pythonスクリプトのサポートや、iPad版は3Dプリンター向け出力機能「3D Print Hub」が実装
2025.09.12
自動リギングツール「AccuRIG 2」アップデート内容を日本語で解説。開発企業が公式ブログを更新
2025.09.10
Unity 6で更新されたHDRPの機能を解説。無料電子書籍がUnity公式サイトで公開中。日本語版は後日リリース予定
2025.09.08
mocopi公式のBlenderプラグインが「v2.1.0」にアップデート。ボーンロールを設定したモデルなど、より広範なモデルをサポート
2025.09.08
Unityで3D都市モデルを使えるオープンソースSDK「PLATEAU SDK for Unity v4.0.0-alpha」リリース。広域のモデルを低負荷で描画可能に
2025.09.04

注目記事ランキング

2025.09.12 - 2025.09.19
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

エミッター(Emitter)
エミッター
  1. 英語で「放出器」「放出源」のこと。
  2. ゲーム開発においては、パーティクルを生み出す発生源のことを示すことが多い。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!