Maxonが『Cinema 4D 2023』をリリース。プロシージャル機能の拡張やモデリングの対称機能の進化、新たなシミュレーションなど

2022.09.09
ニュース3DCG
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この記事の3行まとめ

  • Maxonが3DCGツール「Cinema 4D」の新バージョン「Cinema 4D 2023」をリリース
  • モデリングでは新機能「対称モデリング」やプロシージャル機能の拡張、シミュレーションでは粘着性やソフトボディなどが追加
  • Maxon Japanではnoteでアップデート内容を紹介しているほか、日本語音声の新機能紹介動画も公開された

2022年9月7日、Maxonは「Maxon 2022の秋のリリース」と題した動画を投稿し、その中でCinema 4Dの最新バージョン「Cinema4D 2023」のリリースを発表しました。

Cinema 4DMaxonの開発している3DCG制作ツールです。文字やイラストに動きをつけられるモーショングラフィックスツール「MoGraph」を内蔵し、Adobeの動画編集ソフト「After Effects」とも連携できることから、映像、広告、ゲーム業界などで幅広く使用されています。

Maxonは提供する製品のバージョンを年号表記に変更しており、Cinema 4Dも今回、S26.1から2023.0.0へのアップデートとなります。

アップデートでは新たなモデリング機能として「対称モデリング」システムが追加され、ばらばらになっていた対称機能が統一されるとともに機能自体も強化されています。

左右の足のポーズなどが異なっていても対称メッシュを選択・変更することが可能に(画像はMaxonの日本公式noteから引用)

「対称化コマンド」によりメッシュを左右対称にすることができる。このコマンドはポーズの反転にも利用することができる(画像はMaxonの日本公式noteから引用)

また、プロシージャルモデリングの機能拡張に加え、シミュレーション機能には粘着性パラメータやソフトボディなどの新たなシミュレーション機能が追加されました。

オブジェクト同士が触れたときにくっつくシミュレーション機能が追加(画像はMaxonの日本公式noteから引用)

左がクロスシミュレーション、右がソフトボディ。ソフトボディは体積が保たれている(画像はMaxonの日本公式noteから引用)

それ以外にもワークフローの改善などさまざまな機能が追加・更新されています。

Maxonの日本公式であるMaxon Japanはnote(モデリング機能/シミュレーション機能/ワークフロー改善)で新たに加わった機能を紹介するとともに、YouTubeに日本語音声の新機能解説動画を投稿しています。

さらに詳しいアップデート情報はCinema 4D 2023.0.0リリースノートをご確認下さい。

『Cinema 4D』公式サイトMaxon 2022の秋のリリースCinema 4D 2023.0.0リリースノート

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