Epic MegaGrantsを獲得したストーリーボード作成プラグイン「EPOS」を使って、UE5で簡単な2Dストーリーボードを作ってみよう

Epic MegaGrantsを獲得したストーリーボード作成プラグイン「EPOS」を使って、UE5で簡単な2Dストーリーボードを作ってみよう

2022.07.15
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今年5月、Unreal Engineの2Dドローイングコードプラグイン「ILIAD」などを手掛けるPraxinosは、2Dストーリーボード作成プラグイン「EPOS」がEpic MegaGrantsを獲得したことを発表しました。本記事では、EPOSのプラグインを導入し、簡単なストーリーボードを作成してアニメーションを作るまでの手順をご紹介します。

TEXT / wvigler
EDIT / 神山 大輝

目次

この記事はUnreal Engine バージョン5.0.2を利用して書かれています。

EPOSとは?

EPOSはUnreal Engine 5(以下、UE5)上で2Dストーリーボードや絵コンテを簡単に作成するための無料のプラグインです。3Dの背景と2Dの絵を重ね合わせ、パラパラ漫画のようにアニメーションさせることができます。詳細については2月21日に行われた「UE4 Manga Anime Illustration Dive Online」における講演「UE4とEPOSで創る新しいアニメ制作のワークフロー」でも解説されています。

EPOSは無料のコードプラグインですので、UE5をインストールしているならば、皆さんの環境でも気軽に試すことができます。

EPOSをマーケットプレイスからインストールしよう

まずはEPOSをインストールします。

Epic Games launcher内にあるマーケットプレイスからEPOSを検索し、UE5にインストールしましょう。

コードプラグインは入手した後にエンジンのバージョンを選択してインストールする必要があるので気を付けよう

EPOSのストーリーボードに書き込むには同社の提供するILIADが必要になります。

こちらもマーケットプレイスからインストールできます。

ILIADもEPOSと同じく無料のコードプラグインとなっている

これでストーリーボードを書くためのプラグインが揃いました。

最後にプロジェクトを作成します。

「EPOS」はC++のみで動作するプラグインなので、必ずC++でプロジェクトを作成しましょう。

EPOSの使うための設定をしよう

EPOSを利用するためにUE5側でいくつかの項目を設定する必要があります。

まず、EPOSとILIADのプラグインを有効化します。プラグイン設定からEPOSとILIADのプラグインにチェックを付けてください。

有効化した際に上記のウィンドウが表示される。どちらも「はい」を押そう

そして、プロジェクト設定からエンジン→物理→最適化の中の「検索結果をサポート」にチェックを入れます。

次に、「エディタの環境設定」の画面からキーボードショートカットの設定を変更していきます。「シーケンサー」の項目の中にある矢印キーのショートカットをすべて無効にします。

この4つの項目の「×」ボタンを押して無効にする

最後にUE5を再起動しましょう。これで設定完了です。

新しいストーリーボードを描いてよう

さて、ここからはEPOSのストーリーボードを作っていきましょう。普通のアセットと同じようにコンテンツドロワーを右クリックしてEPOS→BoardSequenceを作成します。

作成したBoardSequenceを開くとシーケンサーと似た画面が開きます。ここでは「Boards」の右側にある「+」ボタンをクリックし、メニューから「New Shot」を選択します。

タイムラインにショットが追加されました。真ん中の「+」ボタンを押すとカメラを設定するメニューが表示されます。ここはデフォルトのままで作成していきます。下の「Create a  new camera and its plane」をクリックしましょう。

このような十字に青線が入った画面になりました。

ここで背景となる画面を決定します。カメラを操作して画角などを調整しましょう。カメラの操作方法は普通のビューポートと同じです。

青い十字線は消しておこう。歯車の形をボタンから「Grid」に付いているチェックを外すと消すことができる

画角の調整が終わったら、今度は絵を描くために「Iliadモード」を使用します。画面左上の「選択モード」となっている部分をクリックしてメニューを開き、「Iliad」を開きましょう。これで「Iliadモード」に移行できます。

さあ、これで普通のペイントソフトのように画面に絵を描くことができます。自由に絵を描いてみましょう!

描き間違えたら[Ctrl]+[Z]で戻すことができます。

ストーリーボードをアニメーションさせよう

今度は描いた絵をパラパラ漫画のようにアニメーションさせましょう。まずはストーリーボードに1コマ目の絵を描いていきます。

画面下のバーを次のコマを挿入したい場所まで動かし、下側にカーソルを合わせると現れる、棒人間のアイコンをクリックします。

画像では3フレームの位置にバーを持ってきている。デフォルトでは秒間24フレームに設定されているので、この間隔で順々にアニメーションさせると最終的に秒間8コマのアニメーションとなる

新しいコマが挿入されると、前に描いた絵が消えます。ここに新しいコマを描くことで、前のコマとの間でアニメーションを作ることができます。

前のコマを見ながら描きたい時は電球のアイコンをクリックすると、前後のコマを表示することができる

これを繰り返していくことで、UE5上に2Dのアニメーションを作成することができます。

バーを左右に動かすことで動きを確認できるので、アニメーションを確かめたい時は利用しよう

出来上がったアニメーションはスペースキーを押すことで再生できます。ぜひ、あなただけのアニメーションを作ってみてください!

他の背景を使用したり、色を付けることも可能

EPOSやILIADにはここで紹介した以外にもさまざまな機能や使い方があります。

詳しい機能や実装については公式のドキュメントに掲載されています。サンプルプログラムも配布されているので、ぜひ活用してみてください。

「EPOS」マーケットプレイスページ「EPOS」公式チュートリアル動画「EPOS」公式ドキュメント
wvigler

アンリアルエンジンにハマり、ぷちコンでゲーム作ってた男。映像編で2連覇したことも。
昔はよくアーケードゲームとかやってました。
一番やり込んだのは「ケツイ ~絆地獄たち~」「戦国BASARAX」あたり。ローグライトゲームとかも好きです。

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