この記事の3行まとめ
2022年6月9日、3DCG作成ツールBlenderのバージョン3.2正式版の公開が発表されました。
Blender Foundation and the online developers community are proud to present Blender 3.2! Unleash your creativity with new rendering features, painting tools, performance improvements and so much more. 🚀 https://t.co/qsM188t71v #b3d #DevFund
— Blender (@Blender) June 8, 2022
BlenderはBlender財団が主軸となって開発しているオープンソースの3DCG作成用統合環境プラットフォームです。GPLライセンスを採用しており、無料で利用することが可能となっています。
今回のアップデートでの更新点を紹介した、5分ほどの動画も公開されています。
バージョン3.2における主要な更新点は以下になります。
Cyclesレンダーに関する更新点
ライトグループ
再レンダリングせずに光の色や強さを変更することを可能にする、Cyclesレンダーパスの新しいタイプが実装されました。
シャドウコースティックス
光の屈折・反射におけるコースティクス(※)をレンダリングできるようになりました。
これは、プロダクションレンダリング用に開発された”Manifold Next Event Estimation“という手法をもとにしています。
※曲面で光が屈折・反射する際に形作られる独特の複雑な模様
ボリュームモーションブラー
ガスシミュレーションとインポートされたVDBボリュームにモーションブラーをかけることができるようになりました。
スカルプトペイントについての更新点
スカルプトモードでのペイント
頂点カラーはカラー属性というパラメーターにリファクタリングされました。カラー属性に対しスカルプトモードでのペイントが可能になりました。
マスク
マスキング、オートマスキング、フェイスセットがカラー属性をサポートするようになりました。
リメッシュ
ボクセルリメッシャーもカラー属性をサポートし、カラー属性、フェイスセット、マスクが保持されるようになりました。
その他にもさまざまな更新がなされています。詳しい更新点については公式サイトのリリース情報かドキュメントのリリースノートをご参照ください。
Blender公式サイトによるリリース情報「Blender3.2」リリースノート「Blender3.2」ダウンロードページ