この記事の3行まとめ
- 2025年11月18日(現地時間)、「Blender 5.0」がリリース
- ジオメトリノードで構築されたモディファイアが追加されたほか、UVの同時選択機能がデフォルトで有効化
- ボリュームデータを編集できるジオメトリノード群なども追加されている
Blender開発チームは2025年11月18日(現地時間)、オープンソースの無料3DCGツール「Blender 5.0」を公開しました。
Blender Foundation and the online developer community proudly present Blender 5.0!
ACES, Adaptive Subdivision, HDR, Storyboarding, Geometry Nodes, 588 bugs fixed, and so much more.
📖Changelog & Download: https://t.co/vgp98zCLLW
📺 Video Recap: https://t.co/BC87Qz1nj6 #b3d
— Blender 🔶 (@Blender) November 18, 2025
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📺 Video Recap: https://t.co/BC87Qz1nj6 #b3d
— Blender 🔶 (@Blender) November 18, 2025
「Blender 5.0」では、新たにジオメトリノードベースで構築されたモディファイアが追加されたほか、UV関連機能の抜本的な改善など、広域にわたり機能の追加・改善が施されています。
「Blender 5.0」アップデート内容を紹介する公式動画
ジオメトリノードベースのモディファイア6種類が追加
ジオメトリノードを用いて構築された6種類のモディファイアが追加されました。
新たな配列(Array)モディファイアや、曲線や円筒形などのメッシュを作成できるCurve to Tubeモディファイアなどが搭載されています。
なお発表時点において、ジオメトリベースの配列モディファイアは従来の配列モディファイアにおける全ての機能を備えているわけではなく、従来版も引き続き使用できます。
新たな配列モディファイアでメッシュを複製する様子(動画は公式ドキュメントより引用)
UV同時選択がデフォルトで有効化。Face Coener単体選択も可能に
3DビューポートとUVエディターで選択箇所を同期させる「同時選択(Selection Sync)機能」がデフォルトで有効化されました。
また特定のFace Cornerを選択した際に、頂点を共有する周辺のFace Coenerが自動的に選択されなくなったことで、UVアイランドの境界線を崩すことなく面を独立して選択可能となるなど、UV機能に関して多岐にわたる改善が施されました。
UVと3Dビューポートの同時選択が機能している様子。面単体を独立して選択・移動することも可能に(動画はリリースノートより引用)
ジオメトリノードが大幅強化。ボリューム編集に対応、「Bundle Node」追加など
OpenVDBに基づきジオメトリノード上でボリュームデータを格納・管理できる新たなデータ型や、ボリュームデータを扱う各種ノード群が追加されました。
Blender 5.0で追加された、ボリュームデータに関連するノード一覧(画像は公式ドキュメントより引用)
また、ノードソケットの形状と対応するデータの種類が再定義されたほか、複数ノードのデータを1つに集約して送信できる仕組み「Bundle Node」が追加されるなど、多数の改善・機能追加が行われています。
「Bundle Node」使用例。Cube、Cylinder、Ico Sphereのメッシュデータが集約され、1つのデータとして受け渡されている(画像は公式ドキュメントより引用)
そのほか、HDR出力やカラーマネジメントシステム「ACES(Academy Color Encoding System)」が正式サポートされるなど、さまざまなアップデートが実施されています。
「Blender 5.0」リリースノート|Blender公式サイト「Blender 5.0」アップデート内容一覧|Blender公式ドキュメント