この記事の3行まとめ
- Unreal Engine 5.7のロードマップが公開
- コード例の生成などができるAIアシスタントが実験的機能として導入予定
- 「MegaLights」がベータへ、「Substrate」が正式版へ移行
Epic Gamesは、Unreal Engine 5.7(以下、UE5.7)のロードマップを公開しています。
ロードマップでは、UE5.7で新規実装・更新が予定されている機能が紹介されています。
AIアシスタントが実験的機能として導入
AIによる開発支援機能が、実験的機能としてエディタに導入されます。
AIアシスタントは、実装方法の提案やコード例の生成、開発におけるトラブルシューティングなどが可能であるとのこと。
アンリアルエンジンの機能「MegaLights」の使い方をAIアシスタントに質問している様子(動画はロードマップより引用)
同機能で使用されるAIモデルは、すでにUEFN向けに提供されているAIツール「Epic Developer Assistant」と同様、独自にトレーニングされています。
AI Assistant (Experimental) | アンリアルエンジン公式ロードマップ「MegaLights」がベータへ移行。「Substrate」がproduction readyに
「MegaLights」は、大量の動的ライトを低負荷で効率的に配置する機能です。UE5.5で実験的機能として導入された同機能は、UE5.7でベータへ移行予定です。
また、シェーディングモデルを層状に重ねたマテリアルを作成する機能「Substrate」が安定化し、正式版として導入されるとのこと。これに伴い、UE5.7以降ではSubstrateがデフォルトで有効になります。
「Unreal Fest Seattle 2024」で公開されたMegaLightsのデモ動画
Substrateの使用例。Substrateは、UE5.1で実験的機能「Strata Materials」として初めて導入された(画像は公式ドキュメントより引用)
アニメーション リターゲットにめり込みを軽減する機能が追加
異なるスケルトン間でアニメーションを再利用する「アニメーション リターゲット」において、3Dモデルの体型を考慮したリターゲット処理が可能になります。
これにより、体格の異なるスケルトンにアニメーションをリターゲットした際に発生していためり込みを軽減できます。
UE5.7では実験的機能として利用可能(動画はロードマップより引用)
そのほかに計画されている変更点については、ロードマップをご確認ください。
アンリアルエンジン公式ロードマップ