この記事の3行まとめ
- Blenderをタブレット端末に対応させる計画が進行中
- まずはiPad Proを対象にテスト開発が実施。将来的にはAndroidなど他デバイスにも対応予定
- 最終的にPC版Blenderと同一の機能を実現するとしている
Blender開発チームは2025年7月24日(現地時間)、オープンソースの無料3DCGツール「Blender」をタブレット端末に対応させるプロジェクトが進行中であることを発表しました。
タブレット版Blenderは、PC版と同様にオープンソースとして無料で公開されます。
Help make blending on-the-go a reality. https://t.co/LeA7GH1vHd #b3d #DevFund pic.twitter.com/ntMum4HM9r
— Blender Developers 🔶 (@BlenderDev) July 24, 2025
Help make blending on-the-go a reality. https://t.co/LeA7GH1vHd #b3d #DevFund pic.twitter.com/ntMum4HM9r
— Blender Developers 🔶 (@BlenderDev) July 24, 2025
Blenderは従来、マウスとキーボードによる操作を主流とするPC向けツールとして提供されてきましたが、近年タブレット端末の処理性能が向上している事実を受けて、Blenderをタブレット端末に対応させるプロジェクトが始動。
まずはiPad Pro(Apple Pencilを使用)に向けたテスト開発が行われ、将来的にAndroidなど他デバイスへの対応も予定しています。
(画像はDeveloper Portalのブログ記事より引用)
最終的にPC版Blenderと同一の機能をタブレット版で使用可能とすることを目指しており、機能の簡略化などは行わないとしています。
はじめにオブジェクト操作およびスカルプト機能の開発を進め、のちにグリースペンシルやストーリーボード作成機能の実装に着手するとのこと。
そのほか、マルチタッチやジェスチャー機能、ホイール型のメニューUIといったタッチディスプレイ特有の機能なども実装すると述べています。
タブレット版Blenderにおけるモックアップ動画。キットバッシングで3Dモデルを作成する様子(動画はDeveloper Portalのブログ記事より引用)
iPad・iOS用Blenderの開発進捗については、Developer Portalのプロジェクトページから確認できます。
なお、2025年8月10日~14日(現地時間)にカナダのバンクーバーで開催される「SIGGRAPH 2025(※)」にて、iPad Proに対応したBlenderの技術デモが発表されます。
※ CGやインタラクティブ技術を中心に取り扱う、世界最大級のカンファレンス・展示イベント
詳細は、Developer Portalのブログ記事をご確認ください。
「Beyond Mouse & Keyboard」Developer Portal - developer.blender.org