TVアニメ『氷菓』の影響を受ける韓国発ミステリーADV。学校で起こる不思議な出来事を解き明かす『502号室 : 寄宿学校青春ミステリー』【BitSummit the 13th】

TVアニメ『氷菓』の影響を受ける韓国発ミステリーADV。学校で起こる不思議な出来事を解き明かす『502号室 : 寄宿学校青春ミステリー』【BitSummit the 13th】

2025.07.22
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2025年7月18日(金)から20日(日)の3日間、京都・みやこめっせで開催された「BitSummit the 13th」。

国外からも新たなタイトルが集結したグローバル色豊かな会場の中から、今回は韓国のデベロッパー「LOTS」が開発するミステリービジュアルノベル『502号室 : 寄宿学校青春ミステリー』を紹介します。

TEXT / ハル飯田
EDIT / 神谷 優斗

目次

寄宿舎で巻き起こるミステリーに502号室の4人組が挑む

本作の主人公は全寮制の明西(ミョンソ)高校に入学したばかりの、少し冷めた目で世間を見ている「シン・ヘウン」。学校で巻き起こる不思議な出来事を、502号室の友人たちとの会話や調査を元に解き明かしていきます

今回のデモ版では物語のプロローグにあたる部分が体験可能で、入寮したばかりのヘウンが「30秒の間に同室のホ・ダヒが居なくなった」という不思議な現象の解明に臨みます。

このゲームの大きな特徴のひとつが、発言からピックアップした情報を「手がかり」として収集し、それらを元に「推論」を組み立てて真実へと近づいていく、ロジカルな推理システム。

現場を目撃した友人の発言から「ダヒはどのルートで寮を出たのか?」などの疑問に対する仮説を立て、証拠となる手がかりをつなぎ合わせることで立証していきます。

多重の円周に手がかりが並び、内側の円に向かうほど真相に近づいていくシステムが視覚的にも分かりやすい

推理が進展すればまた新たな情報を求めてマップを移動し、会話から新たな手がかりを入手しては新たな仮説を立て……というサイクルによって物語は進行。最初はただ不思議なだけに思えた現象の真相に近づくにつれ、段階的にパズルが解けていくような心地よさを味わいながらプレイできました。

登場人物たちはキャラクター付けもしっかりとなされており、手描き感を残した温かみのあるアートスタイルも相まってかなり親しみやすい印象を受けました。

UIもシンプルで分かりやすく、物語に集中できる仕上がりとなっていました。

翻訳は「ChatGPTオンリー」も、自然な仕上がりに

本作の開発を手がけるのは、韓国・ソウルに拠点を置く開発チーム「LOTS」の皆さん。2025年に設立されたばかりの4名体制のチームで、本作が初めての開発タイトルとのこと。エンジンにはUnityを使用しています。

『502号室 : 寄宿学校青春ミステリー』を通して「女子高生たちの青春」にフォーカスした物語を描くことを目指しているとのことで、推理小説を原作とするTVアニメ『氷菓』の影響を受けているとのこと。

ミステリーという特性に加え、かなり論理に重点を置いたゲームシステムでありながら、本作の翻訳はまったく違和感を覚えることなくプレイできる完成度でした。

「ローカライズには大変な努力を要したのでは……」と気になり質問してみたところ、なんと翻訳は基本的に「ChatGPT」のみで行われているとのこと。

韓国語と日本語は文法も近く翻訳しやすい言語ではありますが、キャラクターごとの特性をうまく表現しつつも論理性を損なわない翻訳がAIのみで実現できることには驚きました。

ブースではゲームの説明や日常生活で使うフレーズの日本語・英語をまとめた自作ノートも駆使しながら対応してくださった

製品版では全4章構成を予定しており、すでに7割ほど開発は完了。年内のリリースを目指しています。

『502号室 : 寄宿学校青春ミステリー』日本語トレーラー

Steamストアページ https://store.steampowered.com/app/3362130/502/
リリース時期 未定
LOTS 公式X「BitSummit the 13th」公式サイト
ハル飯田

大阪生まれ大阪育ちのフリーライター。イベントやeスポーツシーンを取材したり懐ゲー回顧記事をコソコソ作ったり、時には大会にキャスターとして出演したりと、ゲーム周りで幅広く活動中。
ゲームとスポーツ観戦を趣味に、日々ゲームをクリアしては「このゲームの何が自分に刺さったんだろう」と考察してはニヤニヤしている。

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