日本HPのパーソナルシステムズ事業本部 コンシューマービジネス本部 ビジネス企画部 ゲーミング事業担当の宇野洋平氏は、ゲーミング事業戦略について解説
日本HPのパーソナルシステムズ事業本部 コンシューマービジネス本部 コンシューマー製品部 プロダクトマネージャーの森谷智行氏からは「OMEN AI」と「HyperX」のゲーミングヘッドセットを説明
「HyperX」のヘッドセットから新たなワイヤレス製品や新色がラインナップ
「HyperX」はHPが手掛けるゲーミング周辺機器のブランドで、ヘッドセット、キーボード、マウスなどを揃えている。
本記事ではそのヘッドセットとして新しくラインナップした「HyperX Cloud III S Wireless ゲーミングヘッドセット」「HyperX Cloud Jet Dual Wireless ゲーミングヘッドセット」、そして既存製品「HyperX Cloud III ゲーミングヘッドセット」の新色ホワイト – ピンクを紹介する。
「HyperX」におけるゲーミングヘッドセットのラインナップ
「HyperX Cloud III S Wireless ゲーミングヘッドセット」はゲーミングPC「OMEN MAX 16」と簡単にペアリング
「HyperX Cloud III S Wireless ゲーミングヘッドセット(以下、Cloud III S Wireless)」は、HyperXのヘッドセットの中では上位機種に当たる。
2025年5月16日(金)より発売されていて、希望販売価格は22,980円(税込)。カラーはブラック、ホワイト、ブラック ー レッドの3色が展開中だ。
「Cloud III S Wireless」(ブラック)
「Cloud III S Wireless」(ホワイト)
「Cloud III S Wireless」(ブラック ー レッド)
2.4GHzの無線接続によって低遅延を実現するとともに、HPのゲーミングPC「OMEN MAX 16」と簡単に接続できるインスタントペアリング機能を搭載している。こちらに接続するときは付属のUSBドングルを使用する必要もない。
また、Bluetooth接続も可能で、外出時にスマートフォンへ接続するなど自宅PC以外での活躍にも期待できそう。ブームマイクを外した状態でも会話が可能(インラインマイク搭載)なので、スマホと組み合わせて通話が可能となるのは嬉しい。
バッテリー駆動時間は2.4GHzの無線接続で最大120時間、Bluetooth接続で最大200時間とかなり長持ち。また、本体はフルメタルフレーム構造で、イヤーカップには低反発クッションとレザーレットを採用。快適な装着感を目指している。
「HyperX Cloud III Wireless ゲーミングヘッドセット」から「Cloud III S Wireless」でパワーアップした箇所は、インスタントペアリングとインラインマイク、Bluetooth接続、接続方法を切り替えるマルチファンクションボタン
既存製品「HyperX Cloud III ゲーミングヘッドセット」には新色「ホワイト - ピンク」が登場
ここまで最新機種「Cloud III S Wireless」についてお伝えしてきたが、既存製品「HyperX Cloud III ゲーミングヘッドセット」には新色のホワイト – ピンクが新しくラインナップ。
こちらは「Cloud III S Wireless」の有線バージョンで、インラインマイク、無線接続機能等は搭載されていないものの、主要な機能は同一とのこと。2025年5月16日(金)発売で希望販売価格は12,980円(税込)となる。
「HyperX Cloud Jet Dual Wireless ゲーミングヘッドセット」はネオジムドライバー搭載で高音質
もうひとつの新製品「HyperX Cloud Jet Dual Wireless ゲーミングヘッドセット(以下、Cloud Jet Dual Wireless)」は、「HyperX」のヘッドセットラインナップとしてはもっともカジュアルな価格帯。
色はブラックとブルーの2色。2025年5月16日(金)より販売しており、希望販売価格は11,980円(税込)。
「Cloud Jet Dual Wireless」(ブラック)
「Cloud Jet Dual Wireless」(ブルー)
この「Cloud Jet Dual Wireless」は40mmのネオジムドライバー(※)を搭載し、「HyperX」ならではの高音質な音響を体験することができる。また「Dual Wireless」と名についているように、2.4GHz無線接続とBluetooth接続を切り替えることができる。ただし、こちらもインラインマイク機能は搭載していない。
※ ネオジム磁石を使ったドライバーで、磁力によってスピーカー効率を上げている
バッテリー駆動時間は無線接続で最大20時間、Bluetooth接続で最大25時間。ゲーマーにとって必要な機能はひととおり備わった製品なので、初めてのゲーミングヘッドセットとして候補のひとつとなるだろう。
バッテリー駆動時間は「Cloud III S Wireless」ほど長くはないが、日常的なシーンで使用するぶんには十分
「OMEN AI」がアップデートし、人気ゲーム2タイトルが対応タイトルに追加
HPが展開している「OMEN AI」の現在の機能は、簡単に説明するとそのパソコンでゲームを遊ぶ際に、ボタンひとつで自動的にそのゲームで快適に使える設定をしてくれる、というもの。詳細についてはこちらのサイトを参考にしていただきたい。
「OMEN AI」にアクセスするために使用する「OMEN Gaming Hub」の画面。Windows10以降が搭載されているHPのパソコンで、対応するゲームタイトルであれば利用できる(画面は英語版)
これまで「OMEN AI」の対応タイトルは『Counter-Strike 2』のみだったが、今回新たに『エーペックスレジェンズ』と『リーグ・オブ・レジェンド』の対応が発表された。今後、『VALORANT』や『フォートナイト』など人気タイトルの対応が予定されている。
現在の対応しているタイトルと、今後の対応が予定されているタイトル
「OMEN AI」は、タイトルごとに現在プレイヤーがどのような設定で遊んでいるかをAIで分析し、そのゲームとPCスペックの組み合わせでもっとも快適だと思われるゲーム側の設定を自動で行う。現在は「もっとも快適なフレームレート」を分析しており、高精度なグラフィックとフレームレートのバランスにおいて最適解を導き出してくれるようだ。
「OMEN AI」が独自に分析するのではなく、あくまでユーザーが遊んだ環境を基に分析するので、多くのプレイヤーが遊べば遊ぶほど精度は上がっていく。この分析は日々行われているので「OMEN AI」を使って対応タイトルをプレイしている人は、ぜひ定期的にチェックしてみてほしい。
PCゲーマーはベストパフォーマンスの設定に日々悩んでいる。どの組み合わせが一番快適なのか……
ゲーマー向け周辺機器ブランド「HyperX」は2021年よりHPの傘下となり、HPのゲーミングブランド「OMEN」との親和性を高めている段階だ。
今のところ「OMEN AI」はゲームのフレームレート最適化のみ行っているが、今後はサウンド面も対応していきたいとのこと。たとえば、「HyperX」のヘッドセットで敵の足音を適切に聞き取れる設定を自動調整……なんていうこともありそうだ。
今後の「HyperX」におけるゲーミングソリューションが、ハードやAIの進化でどのようにていくのか期待したい。
※ 画像は米国仕様の製品となり、実際の製品とは異なる場合があります
OMEN ゲーミングPC | 日本HPHyperX
パソコンゲーム雑誌、アーケードゲーム雑誌、家庭用ゲーム雑誌を渡り歩き、現在はフリーのゲーム系編集/ライター。マイベストゲームは『ウィザードリィ 狂王の試練場』で、最近だと『Forza Horizon』シリーズに大ハマリ。メインPCはAlienware Aurora。セガ・レトロゲーム系メディア「Beep21」副編集長をやりつつ、ボードゲームメディア「BROAD」編集長も兼任。
「BROAD」Webサイト