クリエイターへの事業化支援を目的としたプログラム「創風」
2024年度の「創風」は、経済産業省が主催し、読売広告社が事務局として実施したプログラム(2025年度の事務局はマーベラスが担当)。オリジナル作品を創り、国内外へ届けたい意欲を持つクリエイターへの支援を目的としています。
ゲーム部門で採択されたクリエイターは、本事業に直接かかる経費に対し最大500万円が補助されるほか、「メンターによる技術面・ストーリー面のサポート」「作品を発表する場の提供」といったサポートを受けられます。
プログラム運営は「iGi」が担当
ゲーム部門の運営は、インディーゲーム開発者向けのインキュベーションプログラム(※)である「iGi indie Game incubator(以下、iGi)」が担当しています。
※ 英語で卵の「ふ化」のこと。転じて、新しいビジネスに対する支援などをインキュベーションと呼ぶ
iGiは、2025年で開始から5年目を迎える、インディーゲーム開発者向けの支援事業です。マーベラスが主催し、ヘッドハイ、ルーディムス、GameBCNなどの協力のもと運営されています。
今回の最終発表報告会で司会進行を担当した、マーベラスの知念 さおり氏
iGiは創風のゲーム部門において、以下のプログラムを提供・運営しています。
本事業は、卵をふ化させるイメージの「インキュベーションプログラム」とは異なり、より成熟した作品を対象としてビジネスを加速させる「アクセラレーション(事業成長支援)プログラム」として設計。「ゲームを開発すること」以上に「どのようにしてゲームを売っていくのか?」にフォーカスしていると紹介されました。
そのため本事業は、海外の知見を豊富に持つメンターを中心に構成。採択チームに対して、多彩なメンバーが支援しています。
ここからは、創風に採択されたチームのピッチ内容を紹介します。ピッチはいずれもゲーム紹介とパブリッシャーなどへ希望するサポート内容で構成されていますが、本記事では一般公開できる範囲にとどめています。
『ウルトラジェットガール』 / ァアアア”(アシ)
ァアアア”(アシ)氏(以下、アシ氏)が開発する『ウルトラジェットガール』は、ジェットパックで上空の島を目指す、アクションローグライトゲームです。
ジェットパックは壊れかけで、燃料をあまり貯められません。敵を倒せば燃料を補充できる仕組みを利用し、ステージ上の敵を攻撃しながら上へ上へと飛び続けます。
本作品のメイン開発を担当するアシ氏は、学生時代に20本以上の小規模ゲームを開発してきた経験を持ち、本発表時点ではゲーム会社に務めています。また、複数名がサポートし、一部を外注しながら開発しています。
作品の特徴は、「シンプルで中毒性のあるアクション」「プレイヤーの強化要素」「カラフルで楽しげなビジュアル」。アシ氏はとくに、シンプルで中毒性のある本作のゲーム性はアピールポイントだと話します。
タイトル:『ウルトラジェットガール』
開発:ァアアア”(アシ)
ゲームエンジン:Unity
リリース予定日:2026年10月
価格:未定
ジャンル:クライミングアクション
プラットフォーム:Steam、Nintendo Switch
『ウルトラジェットガール』Steamストアページァアアア”(アシ)氏 Xアカウント
『Witch the Showdown』 / CitalesGames
チーム「CitalesGames」が開発する『Witch the Showdown』は、ハイスピードなパリィアクションとデッキ構築ローグライクが融合したカードバトルゲームです。
『Witch the Showdown』トレーラー
本作はパリィでマナを溜め、カードで攻撃する「高難易度リアルタイムアクションカードバトル」と名付けられたバトルシステムを大きな特徴としています。
ピッチを担当したのは、本作開発チームの代表およびプログラマーを務める桐生 七氏。作品は、テクニカルアーティストとしてUIや演出などを担う斎藤 タカシ氏とともに開発しています。
本作はスキマ時間に手軽に楽しめる「デュエルモード」と、やり込み用の「ローグライクモード」が用意されています。
デュエルモードは、選択した敵と高難易度バトルを楽しめるステージクリア型。構築済みのデッキを使って戦えるため、デッキを組むのが面倒な人も遊びやすい特徴を備えています。
もう一方のローグライクモードは、ストーリーを楽しみつつ自分でデッキを構築しつつバトルを堪能できます。
本作の開発にあたって参考にしたタイトルは『One Step From Eden』『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』『Slay the Spire』。ボスラッシュやアクションカードバトル、パリィなどの要素を取り入れていると述べました。
本作のメインターゲットは、『One Step From Eden』のような高難易度アクション・対戦型アクションを好むプレイヤー。
サブターゲットには『Little Witch Nobeta』や『Hades』のような高難易度アクションRPG・ローグライクアクションゲームを好むプレイヤー層を挙げていました。
タイトル:『Witch the Showdown』
開発:CitalesGames
ゲームエンジン:Unreal Engine 5
価格:未定
ジャンル:ハイスピードパリィアクション×デッキ構築ローグライク
『Witch the Showdown』Steamストアページ桐生 七氏 Xアカウント
『ロープくんアドベンチャー』 / Kei26
『ロープくんアドベンチャー』は、ロープを操るだけのシンプルな操作で多彩なステージをクリアする、見下ろし型パズルアクションゲームです。
本作は、個人開発者のKei26氏によって制作されています。Kei26氏は2Dゲームが好きで、会社員との兼業で複数のゲームを制作・公開した経験があり、現在は専業でゲームを開発しています。
本作のユニークポイントは、タイトル通りロープを使ったアクション。プレイヤーは主人公「ロープくん」としてロープを操り、「棒をロープでつなぐ」「柵を燃やす」「敵を縛る」といったアクションを駆使してステージクリアを目指します。
ギミックだけではなく、ロープそのものにもバリエーションがあります。直線型のハリガネロープには「硬い」という性質を備え、ボールを弾いたり、光を反射させるといったギミックが登場します。
プレイヤーの動きに合わせて追従するスネークロープは、複雑な線を引けるほか、爆弾などのアイテムを引っ張って攻撃することも可能です。
本作は「誰でも楽しく遊べる」点を大切にしています。基本アクションは移動およびロープのオン・オフのみであることや、1ステージにかかる平均時間が3分ほどであることから、ゲームに不慣れなプレイヤーでもオススメできると語られました。
想定するプレイヤーは、ゲーム性やかわいいキャラクターデザインなどから、小さな子どもがいる家族を挙げています。
プラットフォームは、SteamおよびNintendo Switchへの展開を予定。価格は5.99ドル(900円)で、プレイ時間はおよそ5時間(80ステージ)を想定しています。
タイトル:『ロープくんアドベンチャー』
開発:Kei26
ゲームエンジン:Unity
リリース予定日:2025年末
価格:5.99ドル(900円)
ジャンル:ロープアクションゲーム
プラットフォーム:Steam、Nintendo Switch
『ロープくんアドベンチャー』SteamストアページKei26氏 Xアカウント
『子どもたちの庭』 / 宍倉 志信
宍倉 志信氏の開発する『子どもたちの庭』は、「賽の河原」をモチーフとしたアーティスティックなパズルゲームです。宍倉氏のほか、複数名の制作協力のもと開発が進められています。
メイン開発者の宍倉氏は、2021年に東京藝術大学 映像学科を修了。ゲーム開発をしながらも、現代アーティストとしても30以上の展示会でさまざまな作品を発表してきました。
本作はこれまでにも、さまざまなアートフェスティバルや展覧会、ゲームイベントなどで発表しています。
ピッチは宍倉氏が務める予定だったが、当日は病気により欠席。iGi運営事務局 関口 一氏による代読が行われた
『子どもたちの庭』を一言で表すと、「安らかな死を目指すパズルゲーム」。
本作ではマウスで石を積み、さまざまなステージでミッションの達成を目指します。ゲームの合間には、主人公の少年の記憶が、短いアニメーションで深堀りされていきます。
カジュアルなゲームプレイと、ダークな世界観のコントラストがチャームポイントだと述べられました。
プレイヤーは、特殊なデバイスを覗いて「賽の河原」の孤独な子どもと出会います。親からの愛を受けられなかった子どもや、親を愛せなかった子どもが行き着く場所で、鬼と地蔵菩薩に導かれながら、転生するための課題をこなす彼ら。
その悲しみに満ちた魂を、プレイヤーが「安らかな死」へと導けるのかといったストーリーが展開されます。
また、カジュアルなゲーム性も本作の魅力です。
本作には、互いにくっついたり弾いたり、重さが異なったりする性質を持つ「おんぶつ」と呼ばれるオブジェクトが登場。プレイヤーは、それらをマウスで積み上げて、さまざまなミッションに挑みます。
ミッションは24種類以上が実装され、それぞれがテンポの速いゲームプレイと奥深いゲーム性を提供します。
1ステージは約90秒×4ラウンドで構成され、全体で5分から10分程度。プレイの合間には20秒ほどのムービーが再生され、それらを繰り返してストーリーが進行します。
これにより、合計プレイ時間を4時間程度としています。
本作のユニークセールスポイントは、「民話をベースにした独自の世界観」「Y2Kライクなグラフィック」「玩具にインスパイアされたカジュアルなゲーム性」の3つ。
メインターゲットは「アーティスティックなゲームを好むコアゲーマー」で、とくに欧米のプレイヤーを意識しています。ニッチな分野ではあるものの、グローバルな視点では一定数の需要を見込めるため、国際的に展開したいとしています。
メインプラットフォームはSteamで、価格は10ドルを想定しています。PCでの販売の売上により、モバイルやNintendo Switchへの移植も視野に入れています。
タイトル:『子どもたちの庭』
開発:宍倉 志信
ゲームエンジン:Unity
リリース予定日:2025年10月
価格:10ドル
ジャンル:カジュアル石積みゲーム×説得的教育ゲーム
プラットフォーム:Steam、Nintendo Switch、モバイル
『子どもたちの庭』Steamストアページ宍倉 志信氏 Xアカウント
『み冬尽く日』 / 志麻 ひぬこ
志麻 ひぬこ氏が開発する『み冬尽く日』は、雪に覆われた鉱山の地下深くを掘り進む採掘ノベルゲームです。
志麻氏は個人開発者で、物語重視のゲームを制作しています。2024年9月には、アドベンチャーゲームである『虹の降る海』を、SteamおよびNintendo Switch向けにリリース済みです。
本作は、イラストレーター kokuno氏・コンポーザー ruichiro氏とチームを組んで開発しています。
本作のコンセプトは、疲れて何も出来なかった1日の終わりに、少しでも楽しい時間を取り戻そうと夜ふかしをしてしまう「報復性夜ふかし」への対抗。
そのために眠れない夜を、少しでもおだやかに、小さな達成感をもって過ごせるような優しい物語を提供します。プレイ人数は1人、想定プレイ時間は1.5時間ほどとのこと。
物語は、狂おしく長く寒い冬が到来した、冬の王国アイセンヴィンダル。例年に比べて厳しい冬となった年には、王家の代替わりが行われます。
王位継承のための試練として、3人のきょうだいが雪ノ下鉱山へと向かいます。最下層到達後、プレイヤーが王位の継承者を選択するという、マルチエンディングストーリーになっています。
本作は、「採掘パート」と「物語パート」を交互に繰り返すゲームループが用意されています。
採掘パートでは300層からなる鉱山を、キャラクターのスキルや道具の効果も活用しながら掘り進めて鉱石を集めます。
物語パートでは、鉱石が大好きなカラスに一定量の鉱石を渡すと、採掘に役立つ道具をくれるとともに、鉱山に至るまでの物語を教えてくれます。
ピッチでは、作品に登場するメインキャラクターも紹介されました。長子のカザハナは、王座に興味のない風来人。採掘では適度にサボりながら、体力を温存できます。
次子のイテナギは、王になりたいと思いながらも、それを表明できなかった厳格な剣士。鉱山では、爆薬を用いて広範囲を一度に採掘できます。
ハイユキは、王になることを幼少期から求められていた、賢く優しい末子。鉱石学を学んでおり、鉱山ではより多くの鉱石を採取できるときがあります。
その他、多くの魅力的なキャラクターグラフィックが物語を彩ります。
リリース予定時期は2026年初頭。その際は、SteamおよびNintendo Switchで同時に発売したいとも志麻氏は話しています。
タイトル:『み冬尽く日』
開発:志麻 ひぬこ
ゲームエンジン:Unity
リリース予定日:2026年初頭
価格:未定
ジャンル:採掘ノベル
プラットフォーム:Steam、Nintendo Switch
『み冬尽く日』Steamストアページ志麻 ひぬこ氏 Xアカウント
『リズデビ! : Rhythm of Deck Builder』 / DON YASA CREW
チーム「DON YASA CREW」が開発する『リズデビ! : Rhythm of Deck Builder』は、「ノリノリkawaiiデッキビルダー」を謳う、リズムゲームとデッキ構築ローグライトを融合させた作品です。
「DON YASA CREW」はヒップホップアーティストのチームで、以前より音楽活動やアート、DJなどの活動をしていました。コロナ禍によりライブができなくなったことをきっかけに、作品発表の場をゲームにも広げています。
同チームが2025年3月24日にリリースした作品『SONOKUNI』は、BitSummitのサウンドデザイン部門 最優秀賞および、メディア部門でも受賞を果たしています。
ピッチを務めたのは、コーディングやアートなどを担当する あだかとう氏
『Dance Dance Revolution』のようなリズムゲームと『Slay the Spire』のようなデッキ構築型ローグライクを融合した結果生まれたのが本作であり、このゲームシステムがユニークセールスポイントでもあります。
バトルは音楽に合わせて展開。自分のフェーズが来たらリズムに合わせてキャラクターを移動させてカードを取得し、取得カードの攻撃力を合計して敵に攻撃します。
バトルに勝つと、敵カードを仲間にすることも可能。仲間にしたカードは、次のバトルから自分のカードとして使用できます。
ターゲットは、「リズムゲームが好きな女性ライトゲーマー」「デッキビルダーが好きな男性ハードコアゲーマー」をメインに想定。
また、「かわいい」という言葉はグローバルに広がっているとし、かわいいアートスタイルも男女問わず人気で、本作のデザインも世界の多くの人々に好まれるだろうと話します。
さらに、バトルの状況に応じて音楽が変化するインタラクティブミュージックを採用しており、リズムゲームが好きなゲーマーにも注目されやすいのではないかと予想も立てています。
ゲームのプレイ時間は1周につき15分から30分ほどで、合計プレイ時間は約20時間。ゲームループとしては、カードを引き連れて冒険に出発し、敵と出会ったらバトル。勝って仲間を増やしたらホームに帰り、仲間にしたカードたちと生活するという形式を採っています。
価格は10〜15ドルを想定。スケジュールでは、Steam版を2025年の第4四半期、Nintendo Switch向けを2026年の第2四半期にリリースしたいと話しています。
タイトル:『リズデビ! : Rhythm of Deck Builder』
開発:DON YASA CREW
ゲームエンジン:GameMaker
リリース予定日:2025年第4四半期~2026年第2四半期
価格:10~15ドル
ジャンル:リズムゲーム×ローグライト デッキビルダー
プラットフォーム:Steam、Nintendo Switch
『リズデビ! : Rhythm of Deck Builder』Steamストアページ「DON YASA CREW」Xアカウント
『Rock'n Slayer』 / _mathken
『Rock’n Slayer』は、_mathken氏が個人で開発しているVRリズムアクションゲームです。
_mathken氏は本発表時点でIT企業に務めつつ、プロダクトマネージャーとして働いた経験をもとに、ゲームを開発しています。
本作はリズムに合わせてプレイするバトルアクションゲームであることから、ピッチでは実際の動画とともに解説されました。
実際のゲーム画面は、_mathken氏のXアカウントなどから確認できます。
たとえば、ギターのような形の敵を攻撃すると、ギターの音が流れます。これにより観客からの声援を浴び、ロックスターになったような感覚を得られることが特徴です。
さらに、ロックの音楽に合わせて敵が攻撃してくるため、タイミングよく防御や攻撃を繰り出すことで爽快感を味わえます。
今後はドラムなど異なる楽器の敵を用意し、楽器に合わせて音楽も変更されるような実装を想定しているとのこと
本作を作るにあたって、戦闘におけるすべてのアクションがリズムと連動する『Hi-Fi Rush』や、緊張感のある近接戦闘と遊びやすいユーザビリティが両立されたVRゲーム『Until You Fall』が参考作品として挙げられています。
本作のターゲットは「アメリカ在住の13〜18歳の男性」。アメリカの10代のVRヘッドセット所有率が増加傾向にあることや、流血や銃が出てこず、ターゲット層の親世代にも受け入れられやすいことを理由としています。
また、VRのリズムゲームおよび近接アクションゲームから人気作をピックアップして比べてみると、本作は「リズミカルかつ激しい戦闘を行う」ポジションに立つことができると語られています。
本作は3つのチャプターと、各チャプターに3ステージが用意されています。プレイ時間は90分程度としていますが、パブリッシャーとの交渉次第でより長くすることも可能。
プラットフォームはMeta Quest 2やMeta Quest 3などに向けてMeta Storeでの発売を想定しているほか、Steamへもリリースも予定しています。
発表時点ではバーティカルスライスの制作中で、2025年12月までにアセットの量産やステージを制作し、2026年の1月にリリースしようと計画しています。
タイトル:『Rock’n Slayer』
開発:_mathken
リリース予定日:2026年1月
価格:10ドル
ジャンル:VRリズムアクションゲーム
プラットフォーム:Steam、Meta Store
_mathken氏 Xアカウント
『ヘルヘル』 / モノリリス
チーム「モノリリス」が開発する『ヘルヘル』は、鬼ごっことかくれんぼを組み合わせた最大4人の協力型アクションステルスゲームです。
本作を開発している「モノリリス」は、プログラムなどを担当するモーノ氏と、アートを担当するリリス氏の2人からなるゲーム制作ユニットです。
ピッチを担当したモーノ氏は、フリーランスのWebデザイナーやプログラマーとして活動しながら、2022年よりゲーム制作を開始しています。
本作の舞台は、日本の浮世絵やポップカルチャーをモチーフとした、不思議でかわいい特徴を持つ地獄の遊園地「ヘルヘルランド」。
地獄に堕ちたタマシイである主人公の「スイスイ」や、鬼をモチーフとした少し不気味で個性豊かなキャラクターたちがゲームを彩ります。
ゲームの流れは、ステージ上に散らばる神様へのお供え物を、制限時間内にオーダー通りに集めてステージをクリアしていくというもの。
ステージをクリアすると、スコアに応じて星が手に入ります。さまざまなステージに挑戦し、合計で星を3つ以上集めることで、脱獄(ゲームクリア)できます。集められなかった場合は失敗となり、3回失敗するとゲームオーバーになってしまいます。
これらを1周とし、1回のゲームループを10〜15分と想定しています。
本作には、回転寿司のティーカップや火炎車の観覧車など、遊園地のアトラクションをモチーフとした、何度も周回プレイしたくなるステージが用意されています。
また、本作は協力プレイが中心のゲームですが、「自分がほかの人の足をひっぱるのではないか」という気持ちに寄り添っています。
具体的には、味方の上に乗せてもらえる仕様が組み込まれており、移動などアクションが難しいシーンで、腕前に自信のある味方にプレイを任せられます。上に乗っているキャラクターにしかできないアクションもあるため、「ただ乗っているだけ」になる心配もありません。
味方の上に乗ることで、文字通り「キャリー」してもらえる。アイテムを取ったり道を照らしたりと、上に乗った状態でも多彩なアクションが可能
無事に脱獄できた際には、新たなスキンや、自分の独房に置く家具などの報酬を入手できます。これらのカスタマイズにより、本作のリプレイ性を高めることに成功しています。
本作のユニークセールスポイントは「ポップでかわいい、日本の地獄をテーマにした世界観」「ゲームが苦手な人でもゲームに貢献できるゲームデザイン」を挙げています。
メインターゲットは、普段あまりゲームをせず、かわいいものを好む20代から30代のプレイヤー。サブターゲットとしては、PCゲームに普段から慣れ親しんでいるミドルコア層としていました。
また、サブターゲット層のプレイヤーがメインターゲット層のプレイヤーを誘って一緒に遊ぶことで、バイラルでの認知拡大につなげたいとも話します。
ボリュームは、リリース時には24ステージ・合計90のコレクションアイテムを想定しているほか、リリース後のアップデートでさらに充実させていきます。
アイテムのコレクションを含む合計プレイ時間の目安としては、4〜6時間程度と述べられました。
2026年第1四半期にはSteamおよびNintendo Switchにてリリース、第2四半期にはモバイル(iOS)への展開も予定しています。
タイトル:『ヘルヘル』
開発:モノリリス
ゲームエンジン:Unity
リリース予定日:2026年第1四半期
価格:15ドル
ジャンル:協力型アクションステルスゲーム
プラットフォーム:Steam、Nintendo Switch、iOS
『ヘルヘル』公式サイト『ヘルヘル』Steamストアページ
『RUKIMIN's Disappointing Adventure All Stars』 / るきみん。
『RUKIMIN’s Disappointing Adventure All STARS』は、るきみん。氏が個人開発する2D横スクロールアクションゲームです。
るきみん。氏は「理不尽アクションゲーム」と呼ばれる高難易度ゲームの実況プレイヤーとしても活動。その経験をもとに、ゲームを開発しています。
Steamにてすでに2作品をリリースしており、これらはBGMとSEを除く全工程を1人で担当しています。
国内外のさまざまなコンテストで、多数の受賞を経験している
本作は、かわいい猫の主人公「しょぼみ」を操作してゴールを目指す、シンプルな2D横スクロールアクションゲームです。
大きな特徴は「理不尽」で、非常に多くの予測不可能なトラップが仕掛けられています。
たとえば、「コインを取ろうとしたら鉄格子に囲まれ、トゲが落ちてくる」「鍵をゲットしたら、鍵が重すぎて主人公がつぶれてしまう」といった、るきみん。氏いわく「通常のゲームでは考えられない」展開が多数用意されています。
ピッチでは、3つのユニークセールスポイントを発表しました。1つ目は、かわいいキャラクター×理不尽さの極地。見た目に反して予想以上に厳しいトラップが待ち受け、そのギャップが驚きと笑いを生み出します。
2つ目は、実況映えするゲームデザイン。理不尽なトラップや予想不可能な展開に、実況プレイヤーだけではなく視聴者も楽しめるエンターテインメント性を備えています。
3つ目は、プレイヤーのチャレンジ精神を大きく刺激すること。るきみん。氏は「本作は難易度が高く、クリアしたときの達成感が格別。何度も挑戦したくなるような設計をした」と語ります。
本作の対象プレイヤーとしては、「エンターテインメント性を追求するゲーム実況・配信者」を挙げています。
本作は、ゲーム本体を無料で配布し、有料のDLCを販売する形式を採ります。
キャラクターやストリーマーなどの版権元の許可を取り、それらをモチーフとしたDLCを作成。1つのDLCあたり5ドルから10ドルほどで販売し、売上の一部を版権元に還元するといった計画が語られました。
コラボレーションの具体例として「アニメやゲームのキャラクターが、理不尽なトラップの世界に挑戦する」「ストリーマーや芸人の名シーンをトラップで再現する」といったアイデアを挙げています。
「編集部のオフィスで書類の山や締切に押しつぶされる」という日常をモチーフとしたステージや、急ぎつつも安全に荷物を運ぶミッションステージなど産業・社会的なステージのように、ジャンルを問わずさまざまなコラボレーションを募集している
本作は、『RUKIMIN’s Disappointing Adventure』シリーズのうち、Steamに公開された2作品および未公開の4作品をまとめたリマスター作品です。
各作品の想定プレイ時間が1.5〜2時間ほどで、6作品で合計9〜12時間程度。
タイトル:『RUKIMIN’s Disappointing Adventure All STARS』
開発:るきみん。
ゲームエンジン:Unity
リリース予定日:2025年第4四半期
価格:無料(有料DLCあり)
ジャンル:2D横スクロールアクションゲーム
プラットフォーム:Steam、Epic Games、Nintendo Switch
るきみん。氏 Xアカウント2025年における「創風」ゲーム部門の詳細は、公式サイトをご確認ください。
「創風」ゲーム部門 公式サイト
ゲームのタイムアタックを中心に、ストリーミングサイト・Twitchで活動をしているストリーマー。ゲームイベントの紹介記事など、WEBメディアでの活動実績もあるが、繰り出されるダジャレのクオリティには賛否両論がある。
https://www.twitch.tv/serenade_yuuki