この記事の3行まとめ
- オープンソースのWebレンダリングエンジン「Babylon.js」が「8.0」にアップデート
- 写真をもとにライティングを行う「IBL」で影のレンダリングが可能に
- 新たなライトの種類として、長方形の光源「Rectangular Area Light」が追加
Microsoftは2025年3月27日(現地時間)、ブラウザで3Dグラフィックスを表示できるWebレンダリングエンジン「Babylon.js」を「8.0」にアップデートしたと発表しました。
We are pleased to announce that web rendering just hit the accelerator!
Introducing the release of Babylon.js 8.0!!#babylonJS8https://t.co/lSRnkfZx2l pic.twitter.com/AIL1MNXARA
— Babylon.js (@babylonjs) March 27, 2025
We are pleased to announce that web rendering just hit the accelerator!
Introducing the release of Babylon.js 8.0!!#babylonJS8https://t.co/lSRnkfZx2l pic.twitter.com/AIL1MNXARA
— Babylon.js (@babylonjs) March 27, 2025
「Babylon.js」は、JavaScriptライブラリを使ったオープンソースのWebレンダリングエンジン。Apache License 2.0のもと、オープンソースで提供されています。
このたび同ツールは「8.0」にアップデート。イメージベースドライティング(IBL)で影をレンダリング可能となったほか、新たなライトの種類「Rectangular Area Light」の追加、ノードベースでレンダリングパイプラインを構築できる「Node Render Graph」の実装などが行われています。
「Babylon.js 8.0」紹介動画
写真などをもとにライティングを行う「IBL」で影のレンダリングが可能に
実際に撮影した写真などを光源情報としてライティングを行うイメージベースドライティング(IBL)において、影のレンダリングが可能となりました。
実際にレンダリングした様子を確認できるデモが公開中。また、機能の詳細についてまとめた公式ドキュメントが用意されています。
(画像は公式サイトより引用)
長方形の光源「Rectangular Area Light」が追加
ライトの種類に、長方形の光源「Rectangular Area Light」が追加されました。
実際にライトを配置した様子を確認できるデモが公開中。機能の詳細は公式ドキュメントより確認できます。
(画像は公式サイトより引用)
レンダリングをノードベースで制御できる「Node Render Graph」
ノードベースでレンダリングパイプラインを構築できる「Node Render Graph」が、アルファ版として実装されました。
ブラウザ上で動作するエディタの試用版が利用可能。また、実際にエディタでノードを組んだデモや、公式ドキュメントも用意されています。
なお、「Node Render Graph」は将来的に大きく変更される可能性が示唆されており、本番環境において使用しないよう注意喚起が行われています。
(画像は公式サイトより引用)
そのほかにも、3Dビューワーの刷新や、新たにシェーディング言語「WGSL」がサポートされるなど、多岐にわたるアップデートが行われています。
詳細はWindows BlogsやBabylon.jsの公式LinkedIn、「Babylon.js」公式サイトをご確認ください。
「Announcing Babylon.js 8.0」Windows Blogs「Introducing Babylon.js 8.0」Babylon.js公式LinkedIn「Babylon.js」公式サイト