この記事の3行まとめ
- Intel、デスクトップPC向けCPUシリーズ「Core Ultra 200S」を2024年10月25日(金)より発売
- フラグシップ「Core Ultra 9 285K」は、前世代と比べて消費電力の大幅削減を実現
- 従来のCore Ultraシリーズと同様にNPUが搭載
Intelは2024年10月10日(現地時間)、同社が提供するCPUシリーズ「Core Ultra」について、新たにデスクトップPC向けCPU「Core Ultra 200S」シリーズを発表しました。
同製品は2024年10月25日(金)より発売されます。
「Core Ultra 200S」シリーズの製品ラインナップや基本スペックは以下の通り。
|
Core Ultra 9 285K |
Core Ultra 7 265K |
Core Ultra 7 265KF |
Core Ultra 5 245K |
Core Ultra 5 245KF |
プロセッサーのコア数
(P+E) |
24 (8+16) |
20 (8+12) |
20 (8+12) |
14(6+8) |
14(6+8) |
プロセッサーのスレッド数 |
24 |
20 |
20 |
14 |
14 |
インテル® スマート・キャッシュ
(L3、MB) |
36 |
30 |
30 |
24 |
24 |
L2 キャッシュ総量 |
40 |
36 |
36 |
26 |
26 |
インテル® サーマル・ベロシティー・ブースト周波数
(GHz) |
最大 5.70 |
最大 5.50 |
最大 5.50 |
最大 5.20 |
最大 5.20 |
インテル® ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0 周波数
(GHz) |
最大 5.60 |
最大 5.50 |
最大 5.50 |
0 |
0 |
P-core 最大周波数 (ターボ時)
周波数 (GHz) |
最大 5.50 |
最大 5.40 |
最大 5.40 |
最大 5.20 |
最大 5.20 |
E-core 最大周波数 (ターボ時)
周波数 (GHz) |
最大 4.60 |
P-core の基本動作周波数 (GHz) |
3.70 |
3.90 |
3.90 |
4.20 |
4.20 |
E-core の基本動作周波数
(GHz) |
3.20 |
3.30 |
3.30 |
3.60 |
3.60 |
オーバークロック対応 |
〇 |
プロセッサー・グラフィックス |
インテル® グラフィックス |
該当なし |
インテル® グラフィックス |
該当なし |
CPU PCIe レーン |
24 |
メモリー最大速度
(MT/秒) |
DDR5-6400 |
メモリーチャネル |
2 |
最大限のメモリー容量 |
192 |
プロセッサーのベース電力 (W) |
125 |
最大ターボ電力 (W) |
250 |
250 |
250 |
159 |
159 |
「Core Ultra 200S」シリーズのフラッグシップとなる「Core Ultra 9 285K」のコア数は、前世代のフラグシップ「Core i9-14900K」と同じくP-coreが8個、E-coreが16個。最大クロックは5.7GHzと、300MHz低下していますが、シングルスレッド性能は前世代と比較して8%、マルチスレッド性能は平均15%向上しています。
また、消費電力の大幅な低減を実現したとしており、「Core Ultra 9 285K」と「Core i9-14900K」の消費電力を比較したところ、Zoomによる通話時における消費電力は最大58%、ゲームプレイ時は最大165Wの電力を削減できたといいます。
「Core Ultra 200S」シリーズには、従来のCore Ultraシリーズと同様、AIでの処理に特化したプロセッサー「NPU(Neural Processing Unit)」が搭載されています。AI処理をAIに最適化されたプロセッサー上で実行することで、より高いパフォーマンスを発揮するとのこと。
ソケットはLGA1851へと変更。この影響で、従来の世代に対応するマザーボードとの互換性が失われています。
そのほかの「Core Ultra 200S」シリーズに関する詳細は、Intelのニュースページや同シリーズの製品ページをご確認ください。
「インテルAI PC向け初のインテル® Core™ Ultra デスクトップ・プロセッサーを発表」Intel公式サイト「Core Ultra 200S」シリーズ 製品ページ