この記事の3行まとめ
Epic Gamesは、「フォートナイトの Re:Imagine London – UEFN でロンドンをリアルに表現する」と題した記事を、フォートナイト クリエイターポータル上に公開しました。
本ニュース記事では、建築家 ザハ・ハディド氏が設立した企業「Zaha Hadid Architects(以下、ZHA)」とEpic GamesがコラボレーションしたUEFNの島「Re:Imagine London」を紹介しています。
ザハ氏は新国立競技場のデザイン案として初めに採用された建築家です。
「Re:Imagine London」では、イギリスの3D都市モデルを扱う「AccuCities」によって正確なロンドンのモデルをUEFN内に使用。さらに、ZHAがデザインしたモジュール式のピースを使ってロンドンの街並みをデザインできます。
プレイヤーは歩道・構造物・公園・商業施設・オフィス・住居の6種類の建築から自由に選択し、「建築区域」と呼ばれる建設可能なエリアにボクセルを配置。ロンドンには、4 つのプレイ可能な建築区域があります。
プレイヤーが配置したボクセルの内容にしたがって、建造物が自動で生成されます。ZHAは、モジュール式のピースをデザインしており、各ピースでは過去のZHAの建築の要素を表現したとのこと。
自動生成のプログラムにはVerseが用いられ、「形状文法」「波動関数崩壊」というアルゴリズムが使われています。
「形状文法」は3D の建築物(構造物・商業施設・オフィス・住居)に適用されます。積まれたボクセルをより大きなボクセルに変換した後、壁やコーナーを定義する「ルール」に則って自動生成を行います。これにより、高い部分のボックスを高層階のフロアにしたり、壁を追加したりできます。
ルールは多岐にわたり、適用するルールの種類によって同じボクセルの構成でもさまざまなデザインが生まれるとのこと。
「波動関数崩壊」は2D の領域(歩道・公園)に使われています。ルールに基づいてランダムにタイルセットを生成するもので、「State of Unreal 2022」で行われた講演『The Matrix Awakens: Generating a World』でもディスカッションされています。
タイルには各エッジにラベルが適用されており、チームは互いに隣接可能なタイルを指定できます。ラベルとルールの内容が一致するときのみタイルは配置が可能です。
アルゴリズムに従ってグリッド上の場所が選択されると、タイルはルールに従いながらランダムに生成または破壊され、領域全体が埋まるまでプロシージャル生成を続けていきます。
建築物は保存も可能です。構築したボクセルはテキスト文字列に変換した後、配列に保存することで、リロードを可能にしています。ほかにも、プレイヤーのインゲームのレベルや、完了したクエスト、アンロックしたピースなどの情報を保存できるとのこと。
ニュース記事では、その他、プレイヤーが配置したボクセルに色付けする機能、NPCスポナーの仕掛けや昼夜のサイクル、プロシージャルな音楽システムの仕組みなどの解説も行われています。
公開されたニュース記事の詳細は、こちらをご確認ください。
フォートナイトの Re:Imagine London - UEFN でロンドンをリアルに表現する「Re:Imagine London」