Epic Games、UEマーケットプレイスなどを統合した「Fab」を10月中旬にリリース。2025年からは大半のMegascansコンテンツが有料化

2024.09.18
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この記事の3行まとめ

  • Epic Games、コンテンツマーケットプレイス「Fab」を10月中旬にリリース
  • Unreal EngineマーケットプレイスやQuixel、Sketchfabなどが統合される
  • 2025年からは「Quixel Megascans」コンテンツの大半が有料化

Epic Gamesは2024年9月17日(現地時間)、コンテンツマーケットプレイス「Fab」10月中旬にリリースすることを発表しました。

Epic Gamesが提供する「Fab」は、「Unreal Engineマーケットプレイス」「Sketchfab」「Artstationマーケットプレイス」「Quixel.com」を継承・統合したコンテンツマーケットプレイスです。

Unityやアンリアルエンジンを含むゲームエンジンや、Blender、MayaといったDCCツールとのコンテンツ互換性が確保されるなど、マルチエンジン・マルチプラットフォームでのサポートが可能になることが特徴の一つです。

(画像はFabのドキュメントより引用)

3Dモデルをはじめ、ゲームエンジン向けの2Dアセットや環境オブジェクト、オーディオ、ツールやプラグインなど、幅広い種類のアセットが複数のファイル形式で利用できるようになります。

また、アンリアルエンジンとUEFNが統合され、エディタ上からFabのコンテンツにアクセスできることも発表されています

Fabのイメージ。エンジン別や最新のリリース、環境アセットなどのカテゴリが表示されていることがわかる(動画はブログ記事より引用)

Fabリリース後、UEマーケットプレイスとSketchfab、ArtStationマーケットプレイス、Quixel MegascansのコンテンツはFabへ移行されていきます(※)。

※ Fabリリース後、UEマーケットプレイスは利用不可。Sketchfabのライセンス可能なコンテンツは、今後数か月以内に移行。ArtStationマーケットプレイスがFabに移行されるのは2025年

また、2025年からは「Quixel Megascans」コンテンツの大半が有料化されます。ただし、Fabのリリースから2024年末まで、Fabの標準ライセンスの下で、Megascansを無料で利用できます。QuixelのコンテンツをFabで取得すれば、無料・有料にかかわらず、永久に使用できることが発表されています。

さらに、Adobeとの共同プロモーションも実施。標準ライセンス製品の出品者および25ドル以上の購入者に対して、「Adobe Substance 3D Painter」および「3D Modeler6か月分のサブスクリプションが無料で提供されます。

収益分配はパブリッシャー側が88%

Fabにおける収益分配は、パブリッシャー(アセットなどの製品を配信する側)が88%Fabのリリース日から2024年末までは、Fabの標準ライセンス製品の売上に対し、パブリッシャーに100%の収益分配行われます。

Fabは、AIコンテンツに対する透明性を重視し、自身の制作物に対して生成AIのトレーニングプログラムへの使用を許可するかどうかを選択可能。また、パブリッシャーに対しては一部でも生成AIを使った制作物については、その旨を明示する義務が課されます。

UEマーケットプレイスのクリエイター向けポータルも公開

Fabのリリースに向けて、UEマーケットプレイスを利用しているクリエイターは、Epic Gamesが公開しているパブリッシングポータルを通じて、製品をFabに移行できるようになります。

(画像はブログ記事より引用)

10月初めには、SketchfabのクリエイターがモデルをFabに移行するためのツールがリリースされます。また、新規パブリッシャーによる登録およびコンテンツのアップロードも10月上旬から可能になるとしています。

なお、「パブリッシャーのための開始ガイド」やFab全般の情報をまとめたドキュメントも公開されています。

今回の発表の詳細は、ブログ記事をご確認ください。

コンテンツマーケットプレイス「Fab」のリリースが10月に決定。パブリッシングポータルが本日より公開 「Fab」公式サイト

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