2015年刊行の幻の『ゲームデザイナーのための空間設計』改訂第2版が2025年3月にボーンデジタルから発売。現実の建築学から魅力的なレベルデザインの原理を学べる

2024.08.21
ニュースゲームづくりの知識お役立ち情報注目・定番の〇〇
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • ゲーム制作におけるレベルデザインの解説書籍『An Architectural Approach to Level Design: Second edition』の日本語版が、2025年3月下旬に発売
  • 2015年に発売された書籍をアップデートし、新たなチャプターの追加などを行った改訂版
  • 現実の建築学とゲーム内の空間設計を関連付け、互いの比較などから魅力的なレベルデザインの原理を解説している

ボーンデジタルは、ゲーム制作におけるレベルデザインの原理を解説した書籍『An Architectural Approach to Level Design: Second edition』日本語版を、2025年3月下旬に発売します。

本書籍は、Amazon.co.jpにて予約購入を受け付けています(記事執筆時点)。2025年3月29日(土)を発売予定日とし、価格は7,700円(税込)です。

『An Architectural Approach to Level Design: Second edition』は、建築学の修士号を持つジョージ・メイソン大学 ゲームデザイン学科 助教授のクリストファー・トッテン(Christopher Totten)氏によって執筆された書籍です。現実の建築における空間設計や歴史をレベルデザインの理論と関連付け、建造物と実際のゲームタイトルを比較しながら分析。これにより、ゲームのレベルデザインに関する技術が得られるようになっています。

本書籍は、2015年5月に発売された『An Architectural Approach to Level Design(日本語名:ゲームデザイナーのための空間設計 歴史的建造物から学ぶレベルデザイン)の改訂版として執筆されています。こちらの書籍は現在絶版状態で、古書でも長期にわたり高額で取引されていました。

記事執筆現在、翻訳された本書籍の日本語版は、仮称の『レベルデザインの教科書 ― An Architectural Approach to Level Design 2nd Edition 日本語版(仮)』として発売の準備が行われています。

英語版の表紙および、内容の紹介欄。日本語版の販売ページにも同様の表紙が使われており、後に差し替えられる予定とのこと(画像は英語版の販売ページより引用)

目次構成は以下の通り。「【NEW】」とついているものは本書籍から追加された新規のチャプターです。既存のチャプターにおいてもさまざまなアップデートが行われているとのこと。

  • Chapter1 建造物からレベルデザインを学ぶ準備
  • Chapter2 レベルデザイナーのための描画テクニック
  • Chapter3 レベルデザインのワークフロー
  • Chapter4 基本的なゲーム空間の種類
  • Chapter5 環境アートによるコミュニケーション
  • Chapter6 危険な建築でエキサイティングなレベルを作る
  • Chapter7 ゲーム空間における報酬
  • Chapter8 レベル1-1 チュートリアルレベル【NEW】
  • Chapter9 ゲーム空間におけるストーリーテリング
  • Chapter10 インタラクティブ空間とワールドデザイン
  • Chapter11 プロシージャルに生成されたレベルを扱う【NEW】
  • Chapter12 プレイヤーの交流を生み出すレベルデザイン
  • Chapter13 レベルデザインにおけるサウンド、音楽、リズム

※ 目次構成は制作中のものであり、一部変更になる可能性もある

詳細は、ボーンデジタルの書籍ページをご確認ください。

『レベルデザインの教科書 ― An Architectural Approach to Level Design 2nd Edition 日本語版(仮)』ボーンデジタル 公式サイト

関連記事

重さ約2kgのアルゴリズム解説書籍『アルゴリズムイントロダクション第4版総合版』、近代科学社より12/3(火)に発売
2024.11.21
デスクトップPCの定位置を机の下から動かせる「7段階昇降CPUワゴン」、サンコーより発売。耐荷総重量80kgでワゴンの上にも載せられる
2024.11.21
「mocopi」+VR機器でフルボディトラッキング。「mocopi」をSteamVRの仮想トラッカーとして使う『mocopi VR』、ソニーがリリース
2024.11.21
インディーゲーム紹介番組「INDIE Live Expo 2024.12.7」、番組内容が発表。『けものティータイム』『ゆんゆん電波シンドローム』など注目タイトル多数
2024.11.20
「Blender 4.3」正式リリース。EEVEEにおいてライトリンキングやグリースペンシルが使用可能に、ジオメトリノードには反復処理機能追加
2024.11.20
Epic Gamesの新マーケットプレイス「Fab」、12/3(火)までの期間限定で無料コンテンツを公開。スタイライズな動物のキャラクターアセットなど3製品
2024.11.20

注目記事ランキング

2024.11.14 - 2024.11.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!