オープンソースの無料ツール「SuperSplat 1.0」を、PlayCanvasがリリース。3DスキャンしたPLYデータをWebブラウザ上で編集し、必要な箇所だけ取り出せる

2024.08.21
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この記事の3行まとめ

  • PLY形式の3DスキャンデータをWebブラウザで編集できる無料のツール「SuperSplat 1.0」がリリース
  • 3Dスキャンデータ上の必要なオブジェクトのみを自動選択したり、不要な部分を削除したりできる
  • 記事執筆時点では、PLYファイルの入出力のみ対応

PlayCanvasのCEOであるWill Eastcott氏は2024年8月8日(現地時間)、3D Gaussian Splatting(※)に対応したツール「SuperSplat 1.0」をリリースしたと発表しました。同ツールは、MITライセンスのもとオープンソース無料公開されています。
※ 2023年8月に発表された3DCG技術。静止画をベースに3DCGモデルを生成可能で、生成精度の高さに対して高速にレンダリングできる点などを特徴としている。3Dスキャンしたモデルをレンダリングする際などに使われる

SuperSplat 1.0」は、3D Gaussian Splattingの技術を用いて作成したPLY形式の3DCGモデルデータを編集・最適化するためのツールです。3DスキャンしたPLYデータから不要な背景を取り除くなどの操作が可能です。

Webブラウザで動作するため、ソフトウェアのインストールなどは不要。誰でも無料で使用できます。

3Dスキャンしたデータから、彫刻だけを自動選択。選択不要だった部分に関しては削除している(動画はPlayCanvas Blogからの引用)

ファイルを読み込むには、「SuperSplat 1.0」のWebブラウザアプリにPLYファイルをドラッグ&ドロップします。

ファイルの情報は「SCENE MANAGER panel」に表示され、このパネル上でSplat(※)の表示・非表示の切り替えや削除が可能です。パネル上のパラメーターを調整することで、モデルの位置座標や方向、サイズなども手軽に操作できます。
※ PLYファイルを構成する点群

画面左側に表示されている大きめのパネルが「SCENE MANAGER panel」。画面下部のツールバーでは、オブジェクトの表面をブラシで塗るような選択や、球状の範囲指定も可能(画像はGitHubより引用)

3DCGモデルはマウス操作以外にもパネル上でも操作できる(画像はGitHubより引用)

なお、記事執筆時点において、同ツールはPLY形式の入出力のみ対応しています。「SuperSplat 1.0」で編集したPLYデータは同社が提供するWebGLベースのオーサリングツール「PlayCanvas Editor」などPLY形式に対応したエディタでさらに編集が可能です。「PlayCanvas Editor」ではアニメーションやポストエフェクトなどを付けられます。

「SuperSplat 1.0」の詳細はGitHub公式サイトをご確認ください。

「SuperSplat」GitHubリポジトリ「SUPERSPLAT」PlayCanvas公式サイト

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