この記事の3行まとめ
- Activision、『Call of Duty: Warzone Caldera』内のマップ「Caldera」のデータセットをオープンソースで公開
- マップの3Dモデルやライティング計算用のボリューム、コライダーなどが含まれている
- 大規模マップの構築環境やAIトレーニングなど、学術的な活用が主な目的
Activisionは、『Call of Duty: Warzone Caldera』内のマップ「Caldera」に関するデータセットを、オープンソースで公開したと発表しました。
(画像はブログ記事より引用)
『Call of Duty: Warzone Caldera』は、2020年3月にActivisionより発売された、オンライン専用FPSです。2023年9月にサービスが終了し、記事執筆現在では後継作の『Call of Duty: Warzone 2.0』が2022年11月より基本プレイ無料で配信されています。
今回公開されたデータセットには、500万以上のメッシュや約2,800万のプリミティブなどで構成された「Caldera」マップの3Dモデルや、ライティングを計算するためのボリューム、簡単なコライダーなどが含まれています。
データセットは、Activisionによる非商用利用ライセンスのもと、非営利の研究・教育目的に限り自由に利用可能。ダウンロードは、GitHubより行えます。
(画像はブログ記事より引用)
またデータセットには、プレイヤーがマップ上をどのように移動するかの匿名データや、マップ上でどのように行動するかを示すタイムサンプルも同梱。
これらのデータを利用し、大規模なマップの構築環境の参考にしたり、AIトレーニングへ活用したりといった、主にゲームに携わるアーティストやコンテンツクリエイター向けの学術的な利用を大きな目的としています。
プレイヤーの移動パス(画像はブログ記事より引用)
記事内では、このデータセットを公開することで、ワールドデータへのプロシージャルなアプローチなどを通じたコンパクトなデータ表現といった、新たな技術を期待している旨が述べられています。
Activision Releases Call of Duty®: Warzone™ Caldera Data Set for Academic UseActivision / caldera | GitHub