この記事の3行まとめ
Academy Software Foundationは、2024年2月27日(火)に「MaterialX」のバージョン1.38.9をリリースしました。
MaterialX 1.38.9 is released! This version adds support for environment prefiltering on the GPU, integrates improvements to the Graph Editor and Web Viewer from ASWF Dev Days, and introduces the first non-photorealistic rendering node library to MaterialX. https://t.co/yr0WPJvJgu pic.twitter.com/CrE0gfExMx
— MaterialX (@MaterialXcg) February 26, 2024
MaterialXは、アプリケーションやレンダラー間でマテリアルの共有を実現する標準規格です。3ds MaxやMaya、Houdini、アンリアルエンジンなどがMaterialXに対応しています。
今回リリースされたバージョン1.38.9では、イメージベースドライティング(※1)に使われるPre-Filtered Environment Map(※2)の生成をサポートしました。
※1 略称はIBL。シーンをキャプチャした画像をもとにライティングを行う手法
※2 イメージベースドライティングで使われる環境マップ画像に事前処理を施したもの
例として、Pre-Filtered Environment Mapを使用した場合(左)とフィルタ重点サンプリングを使用した場合(右)のレンダリング結果が比較されています。
(画像はXより引用)
また、非写実的レンダリング(NPR:Non-Photorealistic Rendering)用のデータライブラリが初めて追加されました。このライブラリを用いることで、エッジのハイライトやGooch shading(※)などの表現が可能です。
※ 指定した寒色と暖色間のグラデーションで影を表現するシェーディング手法
そのほか、同アップデートではWebビューアの更新や不具合修正などが行われています。
詳細はGitHubをご確認ください。
MaterialX 公式サイトMaterialX Version 1.38.9 リリースページ