GameMakerでゲームを最適化するためのチュートリアルが公開。テクスチャをグループ化する方法や配列を初期化する際のTIPSなどジャンル別に解説

2024.01.26
ニュースGameMaker
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この記事の3行まとめ

  • GameMakerでのゲーム制作に向けた、ゲームの最適化チュートリアルが公開
  • GameMakerは2Ⅾゲームの開発に向いたゲームエンジンで、非営利目的であれば無料利用が可能
  • グラフィックス最適化のほか、コーディングや音質設定のヒントが記載されている

YoYo Gamesは2024年1月24日(現地時間)、ゲームエンジン「GameMaker」向けに『HOW TO OPTIMISE YOUR GAMES』と題したチュートリアルを公開しました。

このチュートリアルでは、GameMakerでのゲーム制作における効率化の方法が解説されています。

GameMakerは2D向けのゲームエンジンで、Undertaleや『Hotline Miami』などの開発に使われました。

2023年11月に行われたGameMakerの料金改定により、FREE PLANでは非営利目的の場合に限り、コンソールを除くすべてのプラットフォームで無料で利用可能です。

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今回のチュートリアルでは、グラフィックスやサウンド、コーディングなどのジャンル毎の最適化の方法が解説されています。

(画像はチュートリアルより引用)

GameMakerでは、複数のテクスチャを「Texture Page」と呼ばれる単一のテクスチャにパッキングして管理します。適切なグループでTexture Pageを生成する「Texture Groups」機能を活用することで、画像読み込みの遅延や途切れが防げます。

そのほか、チュートリアルでは深度バッファを使わずに描画順序で処理する方法、ブレンドモードの適切な設定方法、アルファブレンドの関数を用いた描画の高速化ヒントなどが記載されています。

Texture Groupsの作成(左)と完成したTexture Pagesのプレビュー(右)(画像はチュートリアルより引用)

コーディングでは、複数の式を評価するif文を効率的に処理する「early out」、グローバル変数の値をローカル変数に格納して値検索の負荷を減らすヒントや、配列を初期化する際のTIPS、構造体の変数に頻繁にアクセスする際の最適化などが、実際のコード例とともに解説されています。

そのほか、ゲーム内サウンドの音質に関する推奨設定なども記載されています。

詳細は、こちらをご確認ください。

『HOW TO OPTIMISE YOUR GAMES』GameMaker チュートリアル

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