この記事の3行まとめ
- Unity Technologies、オープンベータ中のAIツール「Unity Sentis」の紹介記事を公開
- さまざまなAIモデルをUnity上で実行することができる
- 用意されたサンプルプロジェクトでは、手書きの数字を検出するAIを使った脱出ゲームなどが体験可能
Unity Technologiesが「Unity Sentis」の紹介記事をUnity Blogで公開しています。
「Unity Sentis」は、UnityにPyTorchやKerasなどのAIモデルをインポートし、ゲームやアプリケーションでの使用を可能にします。
現在はオープンベータとして公開されており、UnityのPackage Managerからダウンロードが可能です。
画像は公式ブログより引用
Unity Blogの紹介記事では「Unity Sentis」を使うまでのステップやサンプルプロジェクト、AIモデルのカテゴリーごとの使用例を紹介しています。
サンプルプロジェクトには、手書きの数字を検出するAIモデルを用いた簡単な脱出ゲームや、AIと対戦するボードゲームのほか、深度推定ニューラルネットワークを用いたAR向けの開発サンプルが用意されています。
この他、「Unity Sentis」を使って、ゲーム内に存在する低解像度の画像やテクスチャをAIを用いて高解像度化したり、音声を認識するAIを使用して音声をゲーム内でテキストに変換することなども可能です。
YouTube動画『Unity Sentis project sample: Build an escape room with a digit detection AI model | Unity AI』。手書きの数字を検出するAIモデル「MNIST」を使った、簡単な脱出ゲーム
盤面に石を置くと、可能な手とその勝率を計算(画像はYouTube動画『Unity Sentis sample: Building an AI-powered board game opponent | Unity AI』より引用)
LIDARセンサーを搭載したスマートフォンのような測量も(画像はYouTube動画『Unity Sentis sample: Building AR with AI-powered depth estimation | Unity AI』より引用)
「Unity Sentis」で使用できるAIモデルはopsetバージョンが7~15のONNXファイルです。TF2ONNXなどのONNXファイルコンバーターを使って変換したファイルも使用可能です。
ONNXファイル形式でAIモデルをインポートすることで、Unityがサポートするすべてのプラットフォームでクラウドサーバーなどを使うことなく、AIモデルを実行できます。
画像はUnity Discussionsより引用
詳しい情報は、Unity Blogや製品紹介ページをご確認ください。
Unity Blog「Create next-gen features with AI models using Unity Sentis」Unity Sentis 日本語ページ