フォトグラメトリソフト「RealityCapture」バージョン1.3がリリース。モデルの再構築速度が最大2倍、テクスチャリング速度が最大3倍高速化

2023.11.17
ニュース3DCG
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この記事の3行まとめ

  • 『RealityCapture』の最新バージョン1.3がリリース
  • モデルの再構築やテクスチャリング処理が高速化
  • Niraへのモデルのアップロードを新たにサポートする

2023年11月7日(現地時間)、Epic Gamesの子会社であるCapturing Realityは、「RealityCapture」の最新バージョン『RealityCapture 1.3』をリリースしました。

RealityCapture 1.3の紹介動画

RealityCaptureは、写真から3Dモデルを作り出すフォトグラメトリ(※)ソフトです。
※ さまざまな角度から撮影した物体の写真から、立体的な3Dモデルを生成する技術

今回のアップデートで、従来よりモデルの再構築速度が最大2倍テクスチャリング速度は最大3倍高速化しました。

モデル再構築(左)とテクスチャリング(右)の様子。どちらも従来(各画像左)よりバージョン1.3(各画像右)の方が早く処理を完了している(画像は、動画『RealityCapture 1.3』より引用)

また、UVのアンラップに、モザイクベースの新たな手法が実験的に導入されています。フォトグラメトリで生成される3Dモデルには、多数のUVアイランド(※)が作られる傾向にあります。
※ 辺で接続された頂点のひとかたまり

新しい手法では、生成されるUVアイランドが従来より少なくなり、最適化されました。加えて、テクスチャリング処理にも同様の手法が適用されており、モデルのディテールの精度が向上しています。

画像は、YouTube動画『RealityCapture 1.3』より引用

また、アセット管理プラットフォーム「Nira」へのモデルのアップロードに対応しました。Niraは、3Dアセットをリアルタイムでレンダリングし、スマートフォンなどを含むさまざまなデバイス上で確認できるプラットフォームです。

Niraを使用することで、RealityCaptureで生成したモデルの編集・確認フローをより柔軟に行えます。

Niraにアップロードされた、地下鉄駅ホームのモデル(画像は、YouTube動画『RealityCapture 1.3』より引用)

そのほか、バグの修正や安定性の向上が行われています。

詳しくは、公式サイトおよびリリースノートをご確認ください。

『RealityCapture 1.3 is now available』RealityCapture 1.3 リリースノート

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