パズルゲーム『The Talos Principle 2』、Epic Gamesが開発チームにインタビューした記事を公開。25年近く使い続けた自社開発エンジンからUnreal Engineに切り替えた経緯などが語られる

パズルゲーム『The Talos Principle 2』、Epic Gamesが開発チームにインタビューした記事を公開。25年近く使い続けた自社開発エンジンからUnreal Engineに切り替えた経緯などが語られる

2023.10.24
ニュースアンリアルエンジン
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この記事の3行まとめ

  • Epic Games、『The Talos Principle 2』の開発者インタビュー記事を公開
  • 『The Talos Principle 2』の開発の裏側について語られる
  • 自社開発エンジンからUnreal Engineに切り替えた経緯も語られる

Epic Gamesは、『The Talos Principle 2』を開発した企業「Croteam」のメンバーにインタビューした記事を、Unreal Engine(以下、UE)公式ブログにて公開しました。

『The Talos Principle 2』は、2023年11月3日(金)にリリースされるパズルゲームです。『The Talos Principle』の続編で、高難度の3Dパズルと哲学的なテーマが特徴です。

インタビュー記事では、『The Talos Principle』に哲学的要素を取り入れた理由や、続編の制作を決断した理由など、開発の裏側について語っています。

(画像は公式ブログより引用)

Croteamは、25年近くにわたって自社開発エンジンのSerious Engineを使ってきました。同社は『Serious Sam 4』リリース後、次の作品を作る際に自社のエンジンとレンタリング機能を向上させる必要があると考えており、UE4のレベルに到達するのに苦慮していたそうです。

そんなとき、NaniteLumenを紹介するUE5のデモを目にし、Serious Engineでの開発は終わりを迎えたことを悟ったと語っています。結果として、同社は『The Talos Principle 2』の開発にはUE5を採用しています。

当初はUE4を使い、新バージョンがリリースされるたびにそちらを使用。バージョンが上がるにつれ、UE5の機能を完全に取り入れるようになったそうです。なお、同社における今後の作品開発には、自社開発エンジンを使わず、UEに切り替えるとのこと。

(画像は公式ブログより引用)

『The Talos Principle 2』の開発にUE5を使ったことで、NaniteLumenの有用性だけでなく、ワールドをストリーミング可能な多数のセルに分割し、必要なセルを自動的にロード・アンロードするWorld Partitionが広大な環境を作るうえで非常に重要だったとCroteamの開発者は語っています。

そのほかにも、本作にはバーチャルテクスチャリング、仮想シャドウマップなどの機能も取り入れたといいます。

(画像は公式ブログより引用)

インタビュー記事の全文は、こちらをご確認ください。

Croteam、The Talos Principle 2 の制作のためにインハウス エンジンから UE5 に切り替えた詳細を語る『The Talos Principle 2』公式サイト

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