UE5.1で開発されているフォートナイトで、Naniteはどう活用されているのか。Epic Gamesが解説記事を公開

2023.02.02
ニュースアンリアルエンジン
この記事をシェア!
twitter facebook line B!
twitter facebook line B!

この記事の3行まとめ

  • Unreal Engine 5.1で開発されているフォートナイトにおいて、Naniteにスポットを当てて解説する記事が公開
  • Naniteのサポート範囲拡大のため、プログラム可能なラスタライザーを開発するまでの経緯や工夫を解説している
  • フォートナイトでの使用例や、今後の展望についても述べられている

2023年1月27日、Epic Gamesフォートナイトにおいて、Naniteをどう活用しているのかを解説する記事を公開しました。

NaniteUnreal Engine(以下、UE) の仮想ジオメトリシステムで、UE5.0から導入されました。フォートナイトでは、チャプター4からゲームエンジンにUE5.1が採用されたことで、Naniteが活用されるようになりました。

Naniteは最初に公開されたものからサポート範囲が拡大し、ワールド位置オフセットピクセル深度オフセットカスタムUV両面マテリアルマスク付きマテリアルなどに対応しました。

これらの対応のため、ラスタライザー自体を固定関数によるものからプログラム可能なものにする必要があったと述べられています。

プログラム可能なラスタライザーによる、マスク付きマテリアルのプロトタイプ(画像は解説記事より引用)

この記事ではNaniteプログラム可能なラスタライザーのプロトタイプ開発から目標設定、フォートナイト内での利用方法、今後どのように取り組むのかという展望を解説しています。

サポート範囲の広がったNaniteはパフォーマンスが向上し、小道具や建物、樹木、草などに幅広く利用されている。また、各種オプションなどにより、さらなる最適化が図られているようだ(画像は解説記事より引用)

Before
After

以前はテクスチャで表現されていたディテールも3Dジオメトリとして表現できるようになったため、深度やシャドウなどのリアリティが増した(画像は解説記事より引用)

詳細は、『フォートナイト バトルロイヤル チャプター 4 で Nanite を活用』をご確認ください。

また、UE5.1におけるNaniteの新機能やシステム詳細に関しては、Unreal Engine 5.1 リリースノート公式ドキュメントなどもご確認ください。

フォートナイト バトルロイヤル チャプター 4 で Nanite を活用 Unreal Engine 5.1 リリース ノート仮想化ジオメトリシステム「Nanite」に関する公式ドキュメント

関連記事

UE5とDeadlineを連携させてクラウドレンダリング。AWS公式ブログで解説記事が公開
2023.09.21
UE向け疑似物理プラグイン「KawaiiPhysics」、カットシーン切替時などで物理の荒ぶりを防ぐ「物理の空回し( Warm Up )機能」を追加
2023.09.20
ソウルライクアクションRPG『Lies of P』、Epic Gamesが開発チームにインタビューした記事を公開。Unreal Engineを使った開発の裏側が明かされる
2023.09.20
【UE5.3実験機能まとめ】「Learning Agents」でブループリント上の機械学習!定番設計パターンのMVVMの導入を補助する「UMG Viewmodel」など
2023.09.08
AAAゲームの開発を経験し、インディーゲームスタジオを設立した3人による座談会動画をEpic Gamesが公開
2023.09.07
Unreal Engine 5.3リリース。SkeletonをUE上で直接編集できる実験機能「Skeletal Editor」や、クロスシミュレーション専用エディタを新たに搭載
2023.09.07

注目記事ランキング

2023.09.16 - 2023.09.23
1
「UEFN」って実際どうなの? 編集部が3時間で「みんなで遊べるアクションゲーム(?)」を作ってみた
2
『フォートナイト』で動く本格的なゲームが作れるツール「UEFN」とは?従来のクリエイティブモードから進化したポイントを一挙紹介!
3
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧
4
【2022年5月版】今から始めるフォートナイトの「クリエイティブ」モードープレイ開始から基本的な操作方法まで解説
5
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.1「アイテム系」
6
【CHALLENGE1】「クリエイター ポータル」を使って、UEFNで作成した島を世界中に公開する
7
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.5「島の設定」
8
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part2
9
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part1
10
【STEP2】UEFNの基本的な使い方を覚えよう
11
フォートナイトとUEFNがv26.10にアップデート。「ジップライン」が仕掛けとして追加されたほか、Verseからマテリアルの差し替えが可能になった
12
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.3「プレイヤー系」
13
【UEFN書籍発売記念!2大キャンペーン】UEFNで島を作ろう!動画投稿キャンペーンを開催。『フォートナイト 2800V-Bucks』が15名に当たるプレゼント企画も
14
【CHALLENGE3】UEFNの機能「ランドスケープ」を使ってオリジナルの地形を作る
15
『フォートナイト』で建築ビジュアライゼーション!?UEFNでオリジナルの世界観をどう作り上げたか、その手法を解説【UNREAL FEST 2023 TOKYO】
16
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.2「ユーティリティ系」
17
まるで『マイクラ』?ボクセル地形を生み出す無料アセット「VoxelPlugin Free」で”地形を掘ったり積み重ねたり”して遊んでみよう
18
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.4「ゲームシステム系」
19
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.6「チーム・対戦系」Part1
20
【CHALLENGE2-1】フレンドと一緒にゲームを作ろう――UEFNプロジェクトをチームメンバーとリアルタイムで共同編集する
21
【STEP5-1】スタート時のカウントダウンを作る
22
フルカラー書籍「UEFN(Unreal Editor For Fortnite)でゲームづくりを始めよう!」、ついに本日発売!全国書店で好評発売中!
23
【STEP6-1】「オリジナルキャラクターを登場させよう」――Fabでアセットをダウンロードしよう
24
【STEP3】オリジナルのアスレチックコースを作ろう
25
【STEP5-2】ゴールの仕組みを作る
26
UEFNで「栄誉の仕掛け」が実装。制作者が設定した条件を達成したプレイヤーに対し、XPを付与できる
27
【STEP4-3】仕掛けを使って「坂を転がるボールのギミック」を組み込む
28
【STEP6-4】インポートしたアセットを使ってギミックを作る
29
フォートナイト クリエイティブやUEFNに実装予定の機能をまとめたロードマップが公開。2023年Q3には、ゲームの進捗状況を保存する機能が追加予定
30
【STEP4-2】リスポーンとチェックポイントの仕組みを作る
VIEW MORE

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

法線
ホウセン 頂点がどの方向に向いているのかを決定するベクトル情報。ライティング情報を受けて、どのような方向に陰影を作リ出すかを決定する処理に利用する。 マテリアル内で、計算やテクスチャ情報により法線をコントロールすることで、メッシュそのものを弄らずに立体感を出すことが可能。 面の表裏を表す面法線もある。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!