『Maya』のプラグイン『Ziva VFX』を長編アニメーションで活用する解説記事がUnityブログで公開

2023.01.25
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この記事の3行まとめ

  • Unityアートツールの1つ『Ziva VFX』を長編アニメーションで活用する記事をUnityブログで公開
  • ノンフォトリアル調のキャラクターに、ボーンオブジェクトと軟組織シミュレーションを用いてデフォーメーションを構築するまでの手法を解説
  • キャラクターの手のシミュレーションに関しては、より詳しく説明されている

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは、「長編アニメーションでの Ziva の活用:スタイル化されたシミュレーションと機械学習に対応したワークフロー」と題した記事をUnityブログにて公開しました。

同記事では、Ziva Dynamicsが開発するUnityアートツールの1つ『Ziva VFX』を使い、長編アニメーションを制作する手法を紹介しています。

『Ziva VFX』は、『Maya』のプラグインとして提供されているシミュレーションツールです。

筋肉、脂肪、皮膚などの軟らかい組織の物理的性質をシミュレートし、デフォーメーション(※)を自動調整することにより、リアルで自然な動きのキャラクターをスピーディかつ高精度に制作できます。

※3Dモデルをオブジェクトなどに合わせて変形させる手法。この場合は制御用のリグなどのコントロールに合わせ、軟組織部分を適切に変形させる仕組み

近年では、Untiyのリアルタイム技術デモ「​​Lion: A glimpse of the future with Unity Art Tools」でも使用され、高品質なビジュアル表現における有用性が示されました。

今回公開された記事では、『Ziva VFX』のシミュレーションを、ノンフォトリアル調のキャラクターに適用することの意味と利点を解説。

また、オリジナルのキャラクターを用いたキャラクターシミュレーション制作の流れを追いながら、機械学習の利用を含めたシミュレーションの過程や制作ノウハウなどが紹介されています。

ストップモーションの発想からシミュレーション用のボーンオブジェクトを構築。接続点の間にスペースを空けることで、動かす余地を大きくしている(画像はブログ記事より引用)

また、このキャラクター特有の太く短い手の動きのシミュレーションに関しては、ボーンの数を減らして複雑さを最小限にするなど、より詳しい説明がされています。

中心にあるボーンオブジェクトが周辺の軟組織に影響を与える(画像はブログ記事より引用)

詳細は、「長編アニメーションでの Ziva の活用:スタイル化されたシミュレーションと機械学習に対応したワークフロー」をご確認ください。

長編アニメーションでの Ziva の活用:スタイル化されたシミュレーションと機械学習に対応したワークフロー『Ziva VFX』公式サイト

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