この記事の3行まとめ
- Epic GamesがUnreal Engine 5.1.0正式版のリリースを発表
- レンダリング、アニメーション、ワールドビルド機能などを中心とした大幅なアップデート
- 新しいテンプレートカテゴリ追加や機能別サンプルの更新なども行われている
Epic Gamesは、Unreal Engine 5.1.0(以下、UE5.1)正式版をリリースしました。
Unreal Engine 5.1 をリリースしました!
今回のリリースでは #UE5 の機能をである Lumen、Nanite などの更新を始め、ノンゲームも含むあらゆる業界のクリエイターのために堅牢性、効率性、汎用性を向上させました。詳細を公式ブログにまとめています。ぜひご確認ください。https://t.co/pRZzZJpiVx
— アンリアルエンジン (@UnrealEngineJP) November 15, 2022
UE5.1への更新ではLumen、Nanite、仮想シャドウマップ(VSM)などレンダリング周りの改善・対応強化に加え、物理アニメーション、リグアニメーション、デフォーマーなどのアニメーション機能も大幅に強化されました。
Lumenは両面フォリッジに対応したほか、ソフトウェアレイトレーシングではボクセルではなくサーフェスキャッシュが直接サンプリングされるようになったため、光漏れも発生しにくくなった
(画像は公式リリースノートより引用)
Naniteは両面マテリアル、オパシティマスク、WPO、ピクセル深度オフセットなどに対応
(画像はUnreal Engine公式ブログより引用)
また、大規模なオープンワールドを構築するためのワールドビルドツールにも機能追加・ワークフロー改善がされています。
World PartitionではLarge World Coordinatesがサポートされ、大規模オープンワールドにおける浮動小数点精度問題が改善されています。
さらに、HLOD(Hierarchical Level of Detail)システムが水を描写するWater SystemのWater Body Actorをサポートすることで、メモリ使用量を削減しつつパフォーマンスが向上され、オープンワールド上で大規模な水域表現が可能になります。
(画像はUnreal Engine公式ブログより引用)
そのほかにもエディタ機能、モデリングツール、UMG・スレート機能、ゲームAI機能、Unreal Insightsなど非常に多くの機能で改善や機能向上がされています。
加えて、新しいテンプレートカテゴリ追加され、機能別サンプルもUE5.1に対応、内容も更新されました。
テンプレートアセットには新たに「シミュレーションテンプレート」カテゴリが追加された。上の画像は使用例の1つ
(画像は公式リリースノートより引用)
詳しい情報はUnreal Engineの公式ブログやUE5.1の公式リリースノートなどをご確認ください。
Unreal Engine 5.1.0 リリース発表ページUnreal Engine 5.1.0 公式リリースノート