無料オープンソースのゲームエンジン『Godot 3.5』安定版が公開。ナビゲーションAIなど多数の機能を追加・改善

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2022.08.09
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この記事の3行まとめ

  • 無料オープンソースのゲームエンジン『Godot Engine』の最新安定版『Godot 3.5』がリリース
  • ナビゲーションAIシステム、物理シミュレーション、レンダリング関連など多岐にわたる機能追加や改善が施されている
  • 開発チームは9月上旬公開予定の『Godot 4.0』ベータ版を鋭意開発中

Godot Engine開発チームは、『Godot Engine』の最新安定版『Godot 3.5』のリリースを発表しました。

Godot Engineは無料かつオープンソースで提供されているゲームエンジンです。

2Dゲームと3Dゲームの両方に対応しており、開発言語はエンジン独自のスクリプト言語であるGDScriptとともに、C#C++、オリジナルのビジュアルスクリプトなどをサポートしています。

(画像は「Getting started with Visual Scripting」から引用)

日本語にも対応しており、ドキュメントも一部日本語翻訳されたものが公開されています(記事執筆時点では3.4ブランチまで。3.5のドキュメントは未翻訳)。

(画像は「Godot 3.5: Can’t stop won’t stop」から引用)

Godot 3.5ではナビゲーションAIや物理シミュレーション、レンダリングに関してなど大小数百にわたる機能が追加、または改善されています。これには現在アルファ版として公開されている『Godot 4.0』で先に実装され、Godot 3.5にバックポートされたものも存在してます。

障害物回避の機能を持った新しいナビゲーションAI機能が追加(画像は「Godot 3.5: Can’t stop won’t stop」から引用)

『Label3D』ノードによって、3Dメッシュを持った文字を生成することも可能に(画像は「Godot 3.5: Can’t stop won’t stop」から引用)

Godot Engineの無料チュートリアル動画などを提供しているGDQuestは主な更新点をまとめた7分ほどの動画を投稿しており、上記のリリース発表ページでも紹介されています。

詳細については告知ページの更新点紹介、またはGitHubに公開されている更新ログをご確認ください。

また、Godot Engine開発チームはGodot 4.0の安定版リリース向けて鋭意開発中であるとしています。Godot 4.0のベータ版は2022年9月上旬に公開される予定です。

『Godot 3.5』リリース告知ページGDQuestによる更新点紹介動画GitHub内の『Godot 3.5』更新ログページ

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