Gotcha Gotcha Gamesが「RPG Maker Unite」の開発日記第3弾を発表。キャラクターアニメーションやタイルセット周りの変更点を公開

2022.05.27
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この記事の3行まとめ

  • Steamの公式ページで「ツクール」シリーズ最新作「RPG Maker Unite」の開発日記続報が公開
  • キャラクターアニメーションの仕様変更、タイルマップ関連の新機能などが搭載
  • 次回の開発日記は6月下旬の公開を予定している

2022年5月27日、Gotcha Gotcha Games公式は「RPG MAKER® UNITE」の新情報をSteamページにて公開しました。

RPG Maker Uniteはゲーム制作ツール「RPGツクール」シリーズの最新作です。本作からUnity上で動作する仕様となり、2022年内に発売が予定されています。開発情報は「RPG Maker Unite開発日記」としてSteam上で公開されており、今回で3回目の更新になります。

今回の更新では、RPG Maker Uniteの新要素としてキャラクターアニメーションの仕様変更、タイルマップ関連の新機能、グラフィック仕様の変更、過去のRPG Maker素材の流用についてなどが紹介されています。

キャラクターアニメーション素材の仕様変更

RPG Maker Uniteでは歩行などのキャラクターアニメーションに仕様変更が加えられています。

従来の歩行アニメーションは1枚の画像で管理されており、サイズやコマ数に制限がありました。これをRPG Maker Uniteでは、モーションごとにファイルを分割して管理する方法に変更。上限はあるもののファイルサイズは自由となり、コマ数の制限も撤廃されています。これにより、上下左右それぞれで任意のコマ数でアニメーションさせることが可能になり、歩行アニメーション制作の自由度が上がりました。

また、上下左右以外の新たな歩行モーションパターンとして「フィールドダメージ」が追加されています。

従来は1枚の画像で歩行アニメーションを管理。コマ数も3コマと決まっていた

RPG Maker Uniteではモーションごとに個別管理する方法に変更。1024×1024を超えなければコマ数の制限も撤廃された

また、サイドビュー戦闘のモーションについても全18種類の個々のモーションパターンに分割され、戦闘画面の表現幅が広がりました。

タイルデータ登録とタイルグループ

タイルによるマップ制作にも変更が加えられています。以前はデータベースからあらかじめ複数のタイルが敷き詰められた画像を数枚「タイルセット」として選び、そこからタイルを追加していく形式でした。このため、異なる画像のタイル素材を組み合わせて使いたい場合には素材自体を加工する必要があり、タイルセットの画像を変更すると配置済みのタイルまで見た目が変わってしまうなどの問題がありました。

以前のタイルセットのエディター画面

RPG Maker Uniteではまず画像ではなくタイル単位で「タイルデータ登録」を行い、登録したタイルの中から複数枚を「タイルグループ」でパレット化できます。

タイルグループを読み込むことにより、ライブラリで使用するタイルの候補を切り替えながらのタイルマップ作製が行えるようになりました。画像単位からタイル単位でのデータに切り替わったことにより、以前のタイルセットが持っていた欠点を克服しています。

データベースからタイル単位で画像を読み込んで登録

登録されたタイル画像から、更にタイルグループに登録。これによりタイル候補としてパレット化できる

その他の変更点

他にも、フルHDへの対応や過去のRPG Makerに収録されている素材の利用についての注意点などが紹介されています。

過去のRPG Maker収録素材は規約の範囲内でRPG Maker Uniteで使用することができるが、画像のサイズ規格が違うのでリサイズや微調整を行う必要がある。リサイズを行えるツール「ぴくせるすけゐらぁ」は今後公式外部ツールの1つとなる予定とのこと

次回の開発日記は6月下旬に掲載が予定されています。気になる機能などがあれば、Twitterのハッシュタグ #RPGMakerUnite を使用して投稿をして欲しいとのことです。

「RPG Maker Unite」開発日記 第3回「RPG Maker Unite」公式サイト

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