【STEP3-3】1クリックで完結!ステージにボールを配置して転がしてみよう

2022.01.22
ゲームづくりの知識
この記事をシェア!
twitter facebook line B!
twitter facebook line B!
目次

ステージの中身の複製や配置場所を変える方法が分かったら、次は「自分で新しく物体(オブジェクト)を置く」ということに挑戦しましょう。UE5では、非常にシンプルな手順でオブジェクトの追加と配置が行なえます。今回はボールをステージに追加し、自分で押して転がすところまでを試してみましょう。

ボールをステージに置いてみる

今回もサードパーソンテンプレートを触っていきます。タイトルではボールと呼んでいますが、一般的に球体状のオブジェクトは「スフィア」と呼ばれています。ステージに新たにスフィアを追加するには、まず画面左上の「+」ボタンをクリックします。

[+]ボタンを押すとメニューが表示される。

メニューが表示されたら、マウスカーソルを「形状」に合わせて、メニューの中から「スフィア」を探します。見つかったら、「スフィア」をドラッグしてステージ上の自由な場所にドロップします。

形状から「スフィア」を探して、任意の場所にドラッグ&ドロップする。ほかにも「キューブ(立方体)」や「シリンダー(円柱)」、「コーン(円錐)」などの形状があらかじめ用意されているので、興味があれば配置したり削除したり、いろいろ試しながらステージを検討してもよい。

作成したスフィア。配置した直後は地面にめり込んでいるので、青い矢印をドラッグして地面の上に配置していく。

これでスフィアをステージ上に配置することができました。

ボールが転がるように設定する

この状態では、まだスフィアは転がりません。ここから1箇所だけ設定をONにする必要があります。画面の右側にある詳細パネルの中から、「物理」と書かれたタブ内の「Simulate Physics」を探し、チェックボックスをクリックしてみましょう。右下の方にあるはずですが、見つからなければ詳細パネルをスクロールして探してみてください。

詳細パネル内の「Simulate Physics」にチェックを入れる。直訳すると物理シミュレーションとなるが、これをONにすることによりスフィアは「物理的な影響を受ける」ステータスに変化する。重力の影響を受けて地面に落ちたり、横から押されて転がったりといった挙動を行うようになる。

このように、たった1クリックでスフィアが物理の影響を受けるようになりました。押したら動き、重力によって傾斜を転がるようになっているはずです。ここまでくれば、ボールと呼んでも差し支えないでしょう。

ゲームをプレイして動き方を確かめよう

最後に、ゲームをプレイしてボールを動かしましょう。設定が正しくできていれば、キャラクターでボールを押すことで転がっていくはずです。

※動画

例えば、「ボールを転がして、スロープを登った先にあるゴールを目指す」というだけでも、立派にゲームと呼べるはずです。スフィアの他にもさまざまなオブジェクトを配置して、よりステージらしくしてみても良いかも知れません。

スロープを登り、ボールを高台まで運んでみた。リアルな挙動であるため難易度が高いが、登り切るだけで達成感はある(時間がかかるので、わざわざやらなくてもよい。早く次のSTEPに進もう)。ここからステージを作り込めば、よりゲームらしくなっていくだろう。

Step3-3の応用として、「キューブ」を引き伸ばして簡単な柵を作ってみた。これでボールが外に転がっていかないため、少しは達成しやすくなるだろうか。オブジェクトを引き伸ばしたり、あるいは縮めたりする場合は「詳細パネル」の「トランスフォーム」から、拡大・縮小の数字を触ってみよう。

NEXT STEP >>

【STEP3-4】ステージ内のオブジェクトに「色や模様」を付けていこう


『ゲームづくりを始めよう』に戻る

作業を中断する場合は「名前をつけて保存」をします。再開する場合はUE5を立ち上げて、最近使ったファイルから「MyFirstGame(または自分で付けた名前)」のものをダブルクリックして再び立ち上げましょう。

関連記事

アークライト 野澤 邦仁のボードゲームを作るには Vol.02「ゲームの着想7つ道具」
2023.05.12
サイバーコネクトツー最新作『戦場のフーガ 2』の“裏側”――誰もが気になるサーバーの容量やブランチの切り方など、Perforce Helix Core × UE4開発におけるバージョン管理の思想を聞く
2023.05.11 [PR]
分かりやすいから“裏切れる”。『ライブアライブ』時田貴司氏が語る、チームの熱量を高めるディレクション・プロデュース術
2023.05.10
ゲームエンジンから参考書まで猫でも分かるようにレクチャー。エピック ゲームズ ジャパン岡田氏の初心者向けUE「学び方」講演のスライド資料公開
2023.05.02
ゲーム開発の最前線「GDC」参加報告会レポート――三宅陽一郎氏らが注目したAIやゲームデザイン、ポストモーテム関連の講演を紹介
2023.04.25
【CHALLENGE3】UEFNの機能「ランドスケープ」を使ってオリジナルの地形を作る
2023.04.19

注目記事ランキング

2023.05.22 - 2023.05.29
1
『フォートナイト』で動く本格的なゲームが作れるツール「UEFN」とは?従来のクリエイティブモードから進化したポイントを一挙紹介!
2
フォートナイト上にオリジナルゲームを開発・公開できるPC専用エディタ『Unreal Editor For Fortnite(UEFN)』、ついにリリース!
3
【2022年5月版】今から始めるフォートナイトの「クリエイティブ」モードープレイ開始から基本的な操作方法まで解説
4
【STEP2】UEFNの基本的な使い方を覚えよう
5
UEFNのプロジェクトにもEpic MegaGrantsが適用されることが改めてアナウンス。採択されれば、約5,000ドルから25,000ドルの資金援助
6
【STEP3】オリジナルのアスレチックコースを作ろう
7
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧
8
【CHALLENGE3】UEFNの機能「ランドスケープ」を使ってオリジナルの地形を作る
9
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.5「島の設定」
10
【STEP1】「UEFN」を入手しよう
11
【CHALLENGE2-1】フレンドと一緒にゲームを作ろう――UEFNプロジェクトをチームメンバーとリアルタイムで共同編集する
12
ゲームを開発し、フォートナイト上に公開できるPC専用エディタ『Unreal Editor For Fortnite(UEFN)』、Epic Games Storeに登場。3/23(木)リリース予定
13
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.1「アイテム系」
14
【STEP4-1】コース外に出たらデスする仕組みを作る
15
フォートナイトとUEFNがv24.40にアップデート。クリエイターの作品が一覧表示される「クリエイターページ」が利用可能に
16
【STEP4-2】リスポーンとチェックポイントの仕組みを作る
17
【STEP5-1】スタート時のカウントダウンを作る
18
『Minecraft』次回大型アップデートver1.20で桜バイオームが登場予定。Java版スナップショットで一足先に体験可能
19
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.4「ゲームシステム系」
20
【STEP4-3】仕掛けを使って「坂を転がるボールのギミック」を組み込む
21
【STEP5-2】ゴールの仕組みを作る
22
【STEP6-1】「オリジナルキャラクターを登場させよう」――Fabでアセットをダウンロードしよう
23
『Fortnite』クリエイティブモードで「スパイダーマン」と「ヴェノム」の世界を再現、一般参加可能のe-sports大会が開催
24
【STEP6-3】「オリジナルキャラクターを登場させよう」――キーボーとムラスケのメッシュをインポート
25
まるで『マイクラ』?ボクセル地形を生み出す無料アセット「VoxelPlugin Free」で”地形を掘ったり積み重ねたり”して遊んでみよう
26
【STEP6-4】インポートしたアセットを使ってギミックを作る
27
Epic Games、UEFNとフォートナイト クリエイティブモードを紹介したライブ配信のアーカイブを公開。制作の始め方からゲーム公開までの大まかな流れがわかる
28
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.2「ユーティリティ系」
29
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.3「プレイヤー系」
30
フォートナイトがv22.30にアップデート!クリエイティブモードにて「バトルロイヤル島」が登場したほか、メモリ使用量を表示する新たなマップUIが追加
VIEW MORE

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

乱数
ランスウ プログラムにおいてランダムに生成される数値。アルゴリズムによって導かれ、実際には完全なランダムではないため疑似乱数とも呼ばれる。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!