この記事の3行まとめ
- GoogleとUnityが提携し、ゲーム制作環境「Unity Spark」を年内に提供予定。ローンチ当初は米国の18歳以上が対象
- Googleは同日、プロンプトからゲームを生成できる試験運用版「Playground」を米国の18歳以上向けに公開
- Unity SparkはPlaygroundを土台に、プロ仕様のゲームメカニクスと高品質な3D表現、Unityのランタイムによる柔軟性を備える
2026年10月7日(現地時間)、GoogleとUnityの2社は提携してゲーム制作環境「Unity Spark」を年内に提供すると発表しました。
「Unity Spark」紹介動画
Unity Sparkは、テキストでゲームを生成できるGoogleのプラットフォーム「Playground」を土台にしています。
Playgroundはすでに米国の18歳以上を対象に試験運用が始まっており、Unity Sparkも、ローンチ当初は同じく米国の18歳以上に提供される予定です。
Playgroundの制作画面。左にプロンプトから生成したゲームの設計、右に見た目のプレビューが表示される(画像は動画のスクリーンショット)
Unity Sparkでは、Playgroundの操作のしやすさを保ったまま、プロ仕様のゲームメカニクスや高品質な3D表現、Unityのランタイムによる柔軟性を利用できるとしています。
作りたいゲームを説明すればコードを書かずに作成でき、ほかのユーザーと一緒に手直しして公開できます。Unity Asset Storeにあるアーティスト制作のアセットを使え、Webのエディタで作り込むこともできる仕組みです。
Unity Sparkで作られたゲーム『Space Corridor』。エイリアンのドローンと戦うSFシューター(画像はUnity Sparkの製品ページより引用)
Unity Sparkで作られたゲーム『Robot Race』(画像はUnity Sparkの製品ページより引用)
Unity Sparkは近日クローズドベータを始めるとしており、Unityは製品ページでウェイトリストへの登録を受け付けています。
同ページの登録フォームによると、Unity Sparkのローンチ当初の対象は米国の18歳以上の個人。
また、米国外からも登録可能で、自分の地域でUnity Sparkを使えるようになる場合に通知を受け取れます。
(画像はニュースリリースより引用)
UnityのCEOであるマット・ブロンバーグ氏は、Unity Sparkを作った理由を述べたブログ記事で、Unity製のゲームを毎月約30億人が遊んでいる一方、そのほとんどはゲームを作ったことがないと指摘。その状況を変える手助けをすべく、Unity SparkはUnityやゲーム開発の経験がなくても使える製品にしているといいます。
ただしブロンバーグ氏は、狙いは1回の指示でAIにゲームを丸ごと作らせることではなく、磨き上げて人と共有するに値する独自の作品を作れるようにすることだとも述べています。
そのうえで、「すでにあるゲームをAIに吐き出させても、次の小島秀夫にはなれない。『戦争と平和』の冒頭をワープロで打ち直してもトルストイになれないのと同じだ」とたとえています。
ブロンバーグ氏は、想定するユーザーの例として「あるジャンルを長く遊んで足りない要素が分かっているゲーマー」「構想はあるがコードが書けないアーティスト」「まったく新しい作品を作りたいMOD制作者」を挙げています。
さらに、Unity Sparkを使う人の一部が業界のプロになることや、一部の現役のプロが新しいアイデアを試すのに使うことにも期待を示しています。
Unity Sparkの土台になるPlaygroundでは、すでに一部のジャンルのゲームがリーダーボードやマルチプレイに対応しています。Googleは、Playgroundで生まれた優れた作品を自社のネットワーク全体で紹介するとしています。
Playgroundで公開されたゲームと、そのリーダーボード(画像は動画のスクリーンショット)
詳細はニュースリリースやUnity Sparkの製品ページ、Googleの公式ブログをご確認ください。
「Unity Spark」製品ページGoogle と Unity が新しい AI ゲームプラットフォームで提携 次世代のインタラクティブ エンターテインメントに向けて「Introducing Playground: Create and play custom games」Google公式ブログ