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インディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン11」フォトレポート。「RPG Maker Award」受賞の『DRAPLINE』、セルルックアクションRPG『Bless You Again』など注目タイトルを紹介

インディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン11」フォトレポート。「RPG Maker Award」受賞の『DRAPLINE』、セルルックアクションRPG『Bless You Again』など注目タイトルを紹介

2026.02.13
イベントレポートゲームダンジョンレポート
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2026年2月8日(日)、東京・浜松町にて、インディーゲーム展示会イベント「東京ゲームダンジョン11」が開催されました。

数々のインディーゲームが展示された本イベントについて、ライターが注目したタイトルを会場の様子とともにフォトレポートでご紹介します。

TEXT:種村 朋洋

目次

300以上のゲーム制作団体が出展!来場者は2,300人超

2026年最初の「東京ゲームダンジョン11」は、今までの開催と同じく東京都・浜松町 東京都立産業貿易センターにて開催されました。イベント当日は雪模様となり、会場周辺でも積雪が見られました。

今回の開催では初の試みとして、従来はビジネスチケットの購入者のみ入場できた先行入場の時間帯が、先行入場前売り券を購入した一般の来場者にも拡大されました。

開場時間の11時前には、100人ほどの先行入場者が列をなしていました。

開場直前の入口付近の様子

『DRAPLINE』 / カナヲ(てりやきトマト)

『DRAPLINE』は、1年後に迫る災厄との戦いに向け、食欲旺盛なドラゴン娘を育てて魔物や敵と戦う育成ローグライトゲームです。

RPG Maker Award 2026」ではベストシミュレーション賞を受賞するなど、ユーザーからも高い評価を得ているタイトルです。

プレイヤーはターン毎(ゲーム内では1週間)にランダムで提示される食べ物やイベントを選択しながら、パラメーターの強化や特別なスキルを獲得することでドラゴン娘の「クー(名前は変更可能)」を育てます。

クーは言葉通り「何でも」食べることができ、プレイヤーの選択によって食料だけでなく、倒した敵や村人なども食べてステータスを大きく強化することもできます。

これらの選択によってクーの性格や姿も変化することがあります。そのため、戦いの戦略を考えながら、クーが成長する過程を見届けられる育成ゲームとなっています。

選択次第では村人との親密度を上げ、育成に有利な効果を得ることもできる

東京ゲームダンジョン11の会場では、本作を初めて遊ぶプレイヤー向けにゲームの流れを体験できるバージョンと、今後追加される新たなボスとの戦闘を体験できるバージョンの2種が用意されていました。

本作を手掛けたのは、個人開発者のカナヲ氏。

本作の開発には、『プリンセスメーカー』のような育成ゲームに影響を受けているそうです。カナヲ氏は育成ゲームの魅力について、プレイヤーの育て方によってキャラクターの性格が様々に分岐し、プレイヤーごとの変化を楽しめる点に魅力があると語っています。

また、カナヲ氏が好きなジャンルとして語るローグライトゲームについても、短い時間で遊びを繰り返し、周回ごとに違った戦略を楽しめる部分に育成ゲームとの親和性があり、本作のゲームシステムとして形作られています。

プレイヤーが選択する育て方により、クーの性格にも変化が生じる

また、同氏は以前にフリーゲーム『被虐のノエル』の開発を手掛けており、本作にも当時からのノウハウが数多く生かされています。

本作は、RPGツクールMZと同ツールに関するプラグインを利用して制作されています。カナヲ氏は本作以前のフリーゲームの制作経験を通して、RPGツクールに関する知見が多くあったため、本作を開発するうえでもRPGツクールを利用したといいます。

特に、本作のアイデアを少しでも早く形にするため、より使い慣れたツールとしてRPGツクールや実装したい機能に応じたプラグインを利用し、必要に応じて新たな技術を試す、という方向性でツールを選択したそうです。

制作にはRPGツクールの基本的な機能だけでなく、実装したい機能に合わせて数多くのプラグインが導入されている。RPGツクールで制作したことを説明すると、プレイヤーに驚かれることも多いという

また、本作はゲームシステム・イラスト・BGMなど、ゲーム内の全ての要素をカナヲ氏が一人で制作しています。

カナヲ氏が必要と感じた部分を随時制作しているため、作業工数が多く大変ではあるものの、自身のこだわりや好みを100%注ぎ込んだゲームになっていると語りました。

本作は2025年6月から、Steamにて早期アクセス版がリリースされています。

早期アクセス版のプレイヤーからの反応では、特に戦闘パートを楽しむプレイヤーが想定よりも多く見られたそうです。

当初の予定では、実装できていなかったシナリオの部分を優先して実装していく予定だったそうですが、プレイヤーからのフィードバックを受け、バトルのボリュームや難易度、戦略性の改善など、バトル面への要望にも応えられるようにしたいと語りました。

今後の開発では、新たなイベントやボスキャラクターを増やす無料アップデートを定期的に配信しつつ、正式リリースに向けてシナリオの加筆作業を並行して行っていく予定とのことです。

『DRAPLINE』は2026年内に正式リリース予定です。

『DRAPLINE』Steamストアページカナヲ氏 Xアカウント

『Project PET(仮)』 / NERDY PENGUIN

『Project PET(仮)』は、かわいいペットを育てながら、決められた日数以内に「虹色うんち」を集める、育成ホラーゲームです。

タイトル画面に写る謎の小動物が本作でプレイヤーがお世話をするペット。会場にはペットの人形も展示されていた

プレイヤーは小さなペットの飼育員となり、エサやりや様子の観察といったお世話を行いながら、ケージに落ちている「虹色うんち」を制限日数内に集めます。

世話をすると、エサを食べたり、ケージ内を歩き回ったりする様子が確認できる

育成中にペットをよく観察すると、普段の体には見られない「いじょう」が発生している場合があります。

「いじょう」が発生したときは、症状に合わせて適切な「しょち」を施さなければいけません。

ここで、誤った「しょち」を行ってしまうと、ペットの形態が進み、不気味な姿に変わってしまいます。

「いじょう」が発生している例。体毛が少し薄くなっている

「しょち」を間違えると衝撃的な脱皮の様子を見せ、4足歩行する不気味な姿に

「虹色うんち」を集めながら正しく「しょち」を行っていくために、不気味なペットをしっかりと観察してペットの違和感を見逃さないようにすることが本作のポイントです。

不気味な姿に変わってもペットのお世話は続く。何度も間違った「しょち」を行ってしまうと……

本作を手掛けたのは、元iGi(indie Game incubator)3期生でゲームデザイナーのHAYATOSKIE氏、プログラマーのDAMEGANE氏、アーティストのうめむらぎん氏の3名で活動するNERDY PENGUIN

HAYATOSKIE氏とDAMEGANE氏は前作に『Time for Bed』というホラーゲームを制作していましたが、本作ではキャラクターの表現力や演出により注力するため、3Dモデリングの経験が豊富なうめむらぎん氏を起用したそうです。

本作のゲームデザイナーを務めるHAYATOSKIE氏

制作の過程では、かわいらしい小動物のようなペットが不気味に変容していく様子のギャップを表現することにこだわっており、開発過程ではさまざまな動物を元にいくつかのデザイン案を作成したそうです。

その中から評判が良かったものをブレンドした結果、かわいらしさと不気味さが混在した現在の姿が出来上がりました。

また、本作の「育成ホラーゲーム」というテーマが生まれたのは、昨今のゲーム市場で流行する「対象を観察して違和感を探す」ゲームシステムに魅力を感じたからだといいます。

不気味なペットから目を逸らさずに世話をすることと、世話ができないとペットが不気味に変化してしまうというシステムは、「育成」と「ホラー」という要素をバランスよく結びつける結果になりました。

ペットが不気味な姿になっても細かく「いじょう」を探す必要がある

本作の開発には、主にアンリアルエンジン(以下、UE)とBlenderを利用して進められています。

HAYATOSKIE氏とDAMEGANE氏は両名ともにコーディングの経験がありませんが、ブループリントを利用してコードが書けない開発者でもゲームを構築できるという利便性を理由に、UEを採用しました。

本作は2026年1月に開催されたホラーゲーム特化の展示会イベント「DREAMSCAPE#4」への出展を目指して制作をスタートしたそうです。開発期間は約3ヶ月程度と短い開発期間ながら、UEを採用したことで効率よく開発を進めることができているといいます。

今後は、リリースに向けて1年から1年半程度の開発期間を予定しており、現在設計されている遊びのコア部分は維持しつつも、展示された体験版以降のゲームデザインや難易度曲線について、プレイヤーを飽きさせないような演出ゲームシステムの実装を検討しているそうです。

現在、『Project PET(仮)』は鋭意開発中です。

NERDY PENGUIN Xアカウント

『Bless You Again』 / Gino

Bless You Again – Announcement Trailer

『Bless You Again』は、魔法少女のホムンクルス「リリィ」を操作し、魔法を駆使しながらダンジョンの最下層を目指すアクションローグライトRPGです。

物理攻撃と魔法攻撃を使い分けながら、ランダムに配置されるダンジョンや敵を攻略します。敵を倒して得られる経験値でのレベルアップや、階層を攻略して得られる宝箱からは、リリィを強化するスキルや魔法を獲得できます。

探索を繰り返しながら道中でリリィを強化し、ダンジョンの下層に待ち受けるボスを倒すことが本作の目的です。

ダンジョンを探索しながら、ランダムで提示される強化や魔法を獲得してリリィを強化する

会場では、本作のディレクターを務めるGinoの北尾氏に本作の開発についてお話を伺うことができました。

本作の魅力的なセルルック調のデザインは、シェーダーを自主開発しており、UEでもアニメーションのような表現ができるようにこだわりを持って制作されています。本作のビジュアルについては、今作の情報公開の当初から、好評を得ることができて嬉しいと語りました。

今後も、魅力的なビジュアルを活かすため、TVアニメーションのようなクオリティの高いムービーシーンの表現をめざし、ストーリー表現を盛り込んでいく予定だそうです。

(画像はSteamストアページより引用)

また、本作は2025年4月に開発資金を募るクラウドファンディングを実施。支援総額は1,000万円以上、目標達成率は394%と、大きな反響を呼びました。

このクラウドファンディングの成功が話題を呼び、追加で支援を受けられたことなどにより、当初の開発予定よりも規模が拡大したそうです。

開発中にはクラウドファンディングのリターンの一つとしてクローズドテストを実施しており、Steamにて開催されたプレイテストと合わせて、さまざまなフィードバックが得られたといいます。

一度目のクローズドテストでは500名程度の参加者が集まり、比較的温かい意見を受けた一方で、Steamでのオープンテストでは日本以外にもアメリカ・中国からもプレイヤーが参加し、一部から厳しい意見も見られました。

しかし、どちらのテストプレイでも、チュートリアルを増やしたり、バランスを調整したりといった、今後の開発や修正の方針を立てるために有意義な機会になったといいます。

物理と魔法のバランスが悪い、空中の敵が強すぎる、などバランス調整の課題はまだまだ多いという

今後は、プレイテストで得られたフィードバックを元に難易度調整を行う他、 ストーリーや属性相性などの要素を追加実装していく予定とのこと。

『Bless You Again』はSteamにて2026年内のリリースを予定しています。

『Bless You Again』SteamストアページGino 公式サイト

『ネクサスコード』 / Iolite Games

『ネクサスコード』は、キャラの動きを制御するAIを作って戦うプログラミングバトルゲームです。

本作では、移動・攻撃・防御といった動作を定めたカードを組み合わせて行動フローのプログラムを作り上げ、戦いを見守りながらより強力な戦術を考えるシステムが特徴となっています。

基本的な行動のほか、「相手との距離」「自分の体力」といったパラメータの条件によって行動を変える条件分岐のカードも存在するため、ターンを繰り返すたびにコードは複雑になり、論理的な思考力が問われます。

行動パターンを設定した後は、パターンに従って繰り広げられるバトルを見守ることになる

「ヒートゲージが一定量溜まっているならば、シールドを展開してヒートゲージを回復」というような複雑な行動パターンも作成できる

本作を手掛けるのは、5人チームでゲーム開発を行うIolite Games。会場では、ディレクターを務めるシズカ氏にお話を伺いました。

本作の開発のきっかけには、Scratchを利用したプログラミング教材の存在がありました。

Scratchは初心者向けのプログラミングツールとして位置づけられていますが、プログラミング学習を始めたばかりの児童や、児童にツールを教える立場の教員や保護者にとっては、初心者向けツールであっても難しいと感じる事例を目にしたそうです。

そこで、プログラミングツールを利用するよりも前の段階で、より手軽にロジカルシンキングの基礎を身につけるようなゲームを制作できないか、と考えたのが開発のきっかけになったと語られました。

(画像はScratchエディターのスクリーンショット)

プロトタイプの段階からカードを使ったプログラミングや通信対戦などの現在のゲームシステムは形作られており、チーム内で開発における本作の面白さの共通認識を早急に形成することができていたといいます。

また、アート面にもこだわりが見られ、キャラクターやUIのデザインに力を入れています。本作のプレイヤーのターゲットとして子供向けを狙いつつも、大人でも楽しめるゲームとして制作しており、違和感を見つけるごとに作り直されているそうです。

カラフルでスタイリッシュなデザインも本作の魅力の一つ

『ネクサスコード』は現在鋭意開発中。

今後は、見た目が変わるカスタマイズパーツやプログラミングカードの種類を増やすための量産体制を整え、2026年内のリリースを目指しているとのこと。

リリース後にも、新ステージや新パーツなどの要素を追加するアップデートが継続的に実施される予定です。

シズカ氏 Xアカウント

次回開催は5月3日(日)を予定。開催規模も拡大される見通し

次回の東京ゲームダンジョン12は、2026年5月3日(日)に開催予定。

ゲームダンジョン準備会の発表によると、東京ゲームダンジョン12では次回限定で展示フロアを2階~4階の3フロア、出展枠数を400枠程度まで拡大して開催するとのこと。

詳細は、ゲームダンジョン公式サイト、及び東京ゲームダンジョン公式Xアカウントをご確認ください。

種村 朋洋

ゲームデザインとプレイヤーのインタラクションを考察しながらゲームを遊ぶのが好きです。

ゲーム以外では謎解きイベントや漫画が好きです。

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プレイアブル
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