この記事の3行まとめ
- オープンソースの2D/3Dゲームエンジン「GDevelop」、バージョン5.6にアップデート
- 「GDevelop」は、ノーコードでゲーム制作できることを特徴とするエンジン。MITライセンスで提供中
- バージョン5.6ではリアルタイム3Dエディターが搭載された
2025年12月2日(火)、オープンソースの2D/3Dゲームエンジン「GDevelop」のバージョン5.6がリリースされました。
バージョン5.6では、リアルタイムで3Dシーンをプレビューできるエディターが搭載されました。
「GDevelop 5.6」で搭載されたリアルタイム3Dエディター(画像は公式ブログより引用)
「GDevelop」は、Florian Rival氏を中心に開発されている2Dおよび3D向けゲームエンジン。MITライセンスのもと、オープンソースで提供されています。
コーディングが不要で直感的に制作できることを特徴としているほか、JavaScriptを用いた機能拡張にも対応しています。また、専用アプリケーションのほか、ブラウザでも操作可能です。
デスクトップやAndroid向けのパッケージ化など、基本的な機能は無料で利用可能。また、WebやiOS向けのパッケージ化などに対応した3種類の有償サブスクリプションプランも提供されています。
「GDevelop」プラン一覧。過去12か月間の収益が5万ドル以上の企業などは、Proプランを契約する必要がある(画像は公式サイトより引用)
このたび搭載された3Dエディターは、WASDキーやマウスでカメラを操作可能。また、Fキーで視点をオービット(※)に変更できます。
※ 空間上の一点を中心として、被写体の周囲を旋回するように映すカメラワークのこと
オブジェクトはギズモで移動できるほか、グリッドスナップなどの機能も使用できます。
3Dエディターを確認する様子(画像は公式ブログより引用)
3Dエディターの使用方法などを紹介した公式YouTube動画
また3Dエディターでは、通常の3Dオブジェクトと同様に「カスタムオブジェクト」(※)も編集可能です。
※ Unityの「プレハブ(Prefab)」にあたる機能で、複数のオブジェクトや設定をまとめてテンプレート化したもの
カスタムオブジェクトで作成された戦車のモデル。車体に可動式の主砲を取り付けている(画像は公式ブログより引用)
GDevelop公式サイトでは、3Dエディターの機能について解説したブログ記事が公開されています。
記事では今後の3Dエディターのアップデート計画についても言及。3Dエディターで2Dオブジェクトを操作可能とするほか、コリジョンやカスタムシェーダーなどに対応していくと述べています。
「GDevelop 5.6」アップデート内容の詳細は、公式ブログやリリースノートをご確認ください。
「GDevelop 5.6: Real-Time 3D Editor Now Available」GDevelop公式ブログ「GDevelop 5.6」リリースノート | GitHub「GDevelop」公式サイト