セガの社内向けテキスト『基礎線形代数講座』が書籍化。ゲームの3DCG技術などで必須な線形代数を基礎から学び直せる解説本、日本評論社より2025年1月に発売

セガの社内向けテキスト『基礎線形代数講座』が書籍化。ゲームの3DCG技術などで必須な線形代数を基礎から学び直せる解説本、日本評論社より2025年1月に発売

2024.11.11
ニュース3DCG書籍・ebook
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • セガが手掛ける線形代数の解説書籍『セガ的 基礎線形代数講座』、2025年1月30日(木)に日本評論社より発売
  • セガが2021年6月に公開した社内勉強会用の資料を書籍化したもの
  • ゲーム開発などで必須な線形代数について、基礎の振り返りから、3次元回転の表現に関する「クォータニオン」なども解説

セガの開発技術部課長である山中 勇毅氏が執筆した、ゲーム開発領域などで必要な線形代数の知識を解説した書籍『セガ的 基礎線形代数講座』が、日本評論社より発売されます。

発売日は2025年1月30日(木)。総ページ数は256ページ、価格は2,970円(税込)。Amazon.co.jpなど各種ECサイトにて予約を受付中です。

線形代数はゲーム開発領域を含む幅広い理工系技術の基礎を担う分野で、ゲーム開発では主に3DCG技術の基礎として活用されています。本書は、仕事で数学を活用する人や、改めて数学を学び直したい人に向けて、従来の教科書のスタイルにとらわれない形で線形代数の基礎内容を解説しているといいます。

なお本書は、セガが2021年6月に公開した、社内勉強会用の資料「基礎線形代数講座:線形代数 回転の表現」を書籍化したものです。同資料はSpeaker Deck上で閲覧できるほか、同社の技術ブログ「SEGA TECH BLOG」からPDFファイルにてダウンロード可能です。

本書は全8章で構成されています。指数関数や三角関数、ベクトルの性質や内積・外積といった、高等数学から大学初年度に相当する内容が取り扱われているほか、応用として3次元回転の表現にまつわる「回転行列」「オイラー角」「回転ベクトル」「クォータニオン」などが解説されます。

各章のタイトルは以下の通り。

  • イントロダクション
  • 初等関数
  • ベクトル
  • 行列I:連立一次方程式
  • 行列II:線形変換
  • 行列III:固有値・対角化
  • 回転の表現I
  • 回転の表現II

『セガ的 基礎線形代数講座』の詳細はAmazon.co.jpなど各種ECサイトをご確認ください。

『セガ的 基礎線形代数講座』Amazon販売ページ

関連記事

GPUレンダラー「OctaneRender 2027」で搭載される新機能を紹介。ニューラルレンダリング機能が更新されるほか、3D Gaussian Splattingなどをサポート
2025.12.03
UIと3Dシーンを異なる解像度で描画できる。Unity用オープンソースライブラリ、サイバーエージェント「コアテク」がリリース
2025.12.02
足が綺麗に接地する3D歩行モーションを作るには?サイバーエージェント「コアテク」、MayaのIK制御手法を解説
2025.12.01
魅力的なムービーシーンの演出とは?アークシステムワークス、『GUILTY GEAR』シリーズの映像制作ノウハウを動画で解説
2025.11.28
Epic Gamesのフォトグラメトリツール「RealityScan」、バージョン2.1にアップデート。自動化処理やLiDAR活用機能などが強化
2025.11.27
「Substance 3D Painter」テクスチャ制作の解説書、ボーンデジタルが11/22(土)に発売。『FF7EC』に携わる3DCG制作会社「CafeGroup」が知見を発信
2025.11.21

注目記事ランキング

2025.11.27 - 2025.12.04
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ローパスフィルター(Low-Pass Filter)
ローパスフィルター
  1. 電気信号のうち、指定した周波数(カットオフ周波数)以下の信号を通し、それより上を大きく低減させるフィルター。
  2. ゲーム開発において、基本的にはサウンド用語として用いられる。例として、特定のセリフをローパスフィルターによってくぐもった音に加工することで、隣の部屋や遮蔽物の後ろで話しているかのような表現を行うことができる。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!